日本式教育導入のエジプト公立学校の放課後授業ですららネットの海外向け算数/数学ICT教材を活用
PR TIMES / 2025年1月21日 14時15分
エジプトの小学生の数学力向上にデジタル技術で挑む
AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役:湯野川孝彦)の海外向け算数/数学ICT教材「Surala Math」が、エジプト政府が推進する日本式教育を導入する公立学校のエジプト日本学校(Egyptian Japanese School、以下EJS)の4校で活用が始まりました。まずは4、5年生の希望児童約70名を対象にした算数の放課後授業で、基礎学力の定着などの成果創出を目指します。
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エジプトの教育の現状と日本式教育を取り入れるEJS
近年人口が急増しているエジプトの学校では、児童生徒数も急増しています。それによりクラスの過密化、教員不足が生じています。また、授業は暗記や試験に偏重しています。これらの様々な要因により、協調性や規律といった社会性の育成に課題があることに加え、IEA国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の成績が下位にある状況でした。そこで、学力だけでなく主体性、協調性、社会性などが身につく日本式教育に着目したエジプトの大統領の要請で、2016年に日本と「エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)」を締結、日本式教育の特徴を生かした包括的な協力の合意が交わされ、2018年からエジプト教育・技術教育省による教育改革がスタートしました。
EJSは、「特活(特別活動)」と呼ばれる掃除、学級会、日直などを中心とする日本式教育を導入しているエジプトの公立学校です。国際協力機構(JICA)がエジプト政府の要請を受け、2017年からエジプト教育省と協力し、特活を中心とした日本式教育の導入を図るプロジェクトを開始し、2018年に35校のEJSが開校しました。現在51校、小学1年から中学1年までの児童生徒がEJSで学び、その人気は年々高まっています。
すららネットのICT教材で日本式算数/数学教育に挑戦、教育の地域格差解消へ
EJSでは、学力向上の一環として百マス計算を学習に取り入れていました。すららネットが海外向けに提供している算数/数学ICT教材「Surala Math」にも、計算力を強化するための百マス計算(「Surala Ninja!」)が搭載されていたことから、EJSを運営管轄するPMU※が興味を持ち、当社教材の導入の検討が始まりました。
エジプトでも日本同様に教育の地域格差が起きており、EJSの51校のうち、都市部、地方部の計4校で放課後授業として小学4、5年生の希望者を対象に取り組みを開始するにあたり、参加希望を募ったところ、特に南部アスワン地域での申し込みが多くあり、地域での違いがありました。また、放課後授業開始に向けたプレイスメント・テストでも、地域によって学力にばらつきがあることが確認されています。引き続き、すららネットのICT教材を活用した日本式算数/数学教育の取り組みを通じて、学力向上だけでなく、地域の学力格差の解消にもつながることを目指していきます。
※PMU(Project Management Unit)…JICA技術協力プロジェクトにて、特別活動を含む日本的な教育実践の普及を図るエジプト教育省職員とJICA専門家で構成された教育省事業管理部
< 現地ESJの先生のコメント >
ICT教材の有用性と学習効果に期待
Hadeer Adel先生は、「Suralaは特に、計算分野でどのように計算したら早く正確に計算できるかを生徒に教えることができます」と、学習教材としての有用性を高く評価しています。
また、Basma Mohammed先生は、すららネットの教材で学習する子どもたちの様子について次のようにとらえています。「Suralaのプログラムを通じて、生徒たちが責任感を持って活発に学習することができています。自立学習を促せるのがこのプログラムの魅力だと考えています。」
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< 「Surala Math」で学習している児童の声 >
アニメーションで学べるのでとても楽しい!
New Cairo校に通うAdam Ebadaさんは、すららネットのICT教材での学習について、次のように語ります。「もともと算数は得意でしたが、今までの算数の学習とは違い、すららネットのICT教材はアニメーションで学べるのでとても楽しく学習できています。特に分数の分野がわかりやすくて、スムーズに理解できました。」
すららネットのICT教材で、算数の学習の楽しさを実感したAdamさんは、2024年10月から11月にかけて行われた「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2024」に参加。参加賞の賞状を嬉しそうに見せてくれました。
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■海外向け算数/数学ICT教材「Surala Math 」
インタラクティブなアニメーションを通じて、加減乗除の四則計算を中心とした算数を楽しく学べる「Surala Ninja!」と、「すらら」の算数/数学を海外向けにローカライズし、各国のシラバスに対応させた小学校・中学校向けのICT教材です。
生徒は自身のデバイスで自分のペースで学習できるとともに、指導者は学習管理システムを通じて生徒の学習の進捗や理解度を把握した上で学習内容を調整でき、生徒一人ひとりにあわせた個別最適な学習を実現します。
「Surala Math 」は、インドネシア語版、スリランカ向けのシンハラ語版、主にフィリピンやインド、エジプトで活用されている英語版があります。現在英語版、インドネシア語版については小学校高学年範囲から一部中学範囲まで開発しており、今後順次拡充していきます。
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■すららネットのエジプトでの取り組み
すららネットは、2020年よりJICAの調査事業「eラーニングを活用した子供たちの数学の学力達成度強化のための案件化調査」を通じて、エジプトでプレパイロット活動を実施しました。この調査では、加減乗除の四則計算を中心としたICT教材「Surala Ninja!」が現地の教員・生徒・保護者に受け入れられるかを検証し、eラーニングビジネスの可能性を分析しました。新型コロナウイルスの影響で一時中断を余儀なくされましたが、2022年6月に調査を完了し、事業化に向けた取り組みを開始しています。
現在、カイロ市内の2校の私立小学校で当社ICT教材が授業に活用されているほか、「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト」には多くの学校の児童生徒が参加するなど、現地での活動を着実に拡大しています。
■株式会社すららネット
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、アダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」と「すららドリル」を、国内では 約 2,600校の塾、学校等42万人を超える生徒に提供しています。全国の公立学校、有名私立中高、大手塾での活用が広がる一方で、発達障がい、不登校、経済的困窮世帯を含む児童生徒に学習の機会を提供するなど日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け、代表的な EdTech スタートアップ企業として2017年に東証マザーズ市場(現東証グロース市場に上場しました。
2014年より海外での事業も開始し、各国の私立学校及び学習塾へ導入されています。近年、日本型教育は世界の多くの国で注目を集めており、日本政府もEdTech 企業の海外展開支援に取り組んでいます。すららネットは経済産業省/JETROが実施する「未来の教室」海外展開支援等事業に採択されたほか、今年度も官民協働のオールジャパンで取り組む日本型教育の海外展開事業「EDU-Port ニッポン」パイロット事業 応援プロジェクトを通じて、日本の教育関係者との交流やコロナ禍におけるデジタル教育の普及などに取り組んでいます。
・コーポレートサイト https://surala.co.jp/
・サービスサイト https://surala.jp/
・海外事業推進室サイト https://surala-net.com/
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