医療介護連携が進む現場医師の8割強が「ケアマネジャーとの連携は集患に役立つ」と回答 ~認知症における意識調査~
PR TIMES / 2020年4月2日 21時45分
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 グローバルCEO:スコット・アーンスト)の出資先であり、医療分野におけるマーケティングリサーチを専門として日本有数の医療関連モニター数を保有する株式会社マクロミルケアネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:徳田茂二)は、健康寿命の延伸に向け様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別宮圭一)と共同で、医師とケアマネジャーを対象にした「認知症における意識調査」を実施しました。調査手法はインターネットリサーチ。調査期間は2020年2月27日(木)~2020年3月2日(月)。有効回答数は728名。
■調査結果のサマリー
認知症の医療現場で「医療と介護が連携できている」、医師4割、ケアマネジャー3割
「認知症予防は早期発見が重要だ」、医師8割、ケアマネジャー9割
ケアマネジャーと連携できている医師の8割強が、“ケアマネジャーとの連携は集患に役立つ”と回答。
連携できていない医師の1.4倍
認知症患者の“転倒予防”に大切なことは?医師・ケアマネジャーともに認識に相違はなく、
「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」、「環境の調整」、「動きづらさの改善」が上位
”抗認知症薬の積極的な使用”について、医師の8割、ケアマネジャーの6割が肯定的
■調査背景
日本では高齢化が進行しており、今後国民の医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれています。これを受けて推進されている地域包括ケアシステム(※)構築の一環として、医療介護連携を進める動きが広まっています。今回は、医療と介護の連携がうまくいかないと早期発見・治療が難しい疾患の一例として「認知症」を取り上げ、医療側と介護側の意識の違いを調査しました。
(※)"地域包括ケアシステム".1.地域包括ケアシステムの実現へ向けて.厚生労働省.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/ ,(参照 2020-3-25)
■調査結果
1. 認知症の医療現場で「医療と介護が連携できている」、医師4割、ケアマネジャー3割
認知症の医療現場において“医療と介護が連携できている”と回答した割合は、医師が40.9%(「十分に連携できている」7.3%、「やや連携できている」33.6%)、ケアマネジャーで30.6%(「十分に連携できている」4.1%、「やや連携できている」26.5%)でした。医師・ケアマネジャーともに連携できていると回答した割合は半数に届いておらず、現時点では十分とは言えないようです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/624/535/resize/d624-535-594659-1.jpg ]
2. 「認知症予防は早期発見が重要だ」、医師8割、ケアマネジャー9割
認知症予防における“早期発見の重要度”については、医師の81.3%(「非常に重要である」47.7%、「やや重要である」33.6%)、ケアマネジャーの94.3%(「非常に重要である」70.4%、「やや重要である」23.9%)が、重要であると回答しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/624/535/resize/d624-535-108755-0.jpg ]
3. ケアマネジャーと連携できている医師の8割強が、“ケアマネジャーとの連携は集患に役立つ”と回答。
連携できていない医師の1.4倍
“ケアマネジャーとの連携が集患にどの程度役立つか“を医師に尋ね、実際にケアマネジャーと連携できていると回答した医師・連携できていないと回答した医師別に回答を比較しました。集患に役立つと考える割合は、ケアマネジャーと連携できている医師で86.6%(「非常に役に立つ」42.2%、「やや役に立つ」44.4%)、一方ケアマネジャーと連携できていない医師では63.1%(「非常に役に立つ」22.3%、「やや役に立つ」40.8%)でした。
[画像3: https://prtimes.jp/i/624/535/resize/d624-535-453372-2.jpg ]
4. 認知症患者の“転倒予防”に大切なことは?医師・ケアマネジャーともに認識に相違はなく、「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」、「環境の調整」、「動きづらさの改善」が上位
認知症患者の転倒予防に大切なこととして、医師で多かった回答から順に「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」59.5%、「環境の調整」58.2%、「動きづらさの改善」49.5%でした。ケアマネジャーも順位は同じで、「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」72.1%、「環境の調整」71.8%、「動きづらさの改善」48.4%でした。
[画像4: https://prtimes.jp/i/624/535/resize/d624-535-498032-3.jpg ]
5. “抗認知症薬の積極的な使用”について、医師の8割、ケアマネジャーの6割が肯定的
今後(もしくは今後も継続して)、抗認知症薬を積極的に使いたいと考えているか、医師とケアマネジャーの回答を比較しました。使用に前向きな割合は、医師で78.2%(「非常にそう思う」37.3%、「ややそう思う」40.9%)、ケアマネジャーで62.5%(「非常にそう思う」27.7%、「ややそう思う」34.8%)でした。
[画像5: https://prtimes.jp/i/624/535/resize/d624-535-936954-4.jpg ]
今回の調査結果から、医師・ケアマネジャーともに認知症の早期発見が重要であると考えているものの、連携はまだ十分には進んでいないということが分かりました。認知症の早期発見・早期治療のためにも、医療と介護の連携を進めていくことが望まれます。
以上
■調査概要
調査名:認知症における意識調査
調査主体:マクロミルケアネットとインターネットインフィニティーの共同調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:ケアマネジャー508名/「ケアマネジメント・オンライン」の登録会員
医師(認知症専門医・非専門医)220名/「ケアネット・ドットコム」の登録会員
調査期間:2020年2月27日(木)~2020年3月2日(月)
― ご利用関して ―
●注意事項
・当記事の著作権は、株式会社マクロミルケアネットと株式会社インターネットインフィニティーが保有します。
・当記事に掲載のデータを引用・転載される際は必ず「マクロミルケアネットとインターネットインフィニティーの共同調べ」と出典を明記してご利用いただくようお願いします。また、引用・転載される旨を株式会社マクロミル 広報担当までご一報ください。
・当記事に掲載された内容の一部または全部を改変して引用・転載することは禁止いたします。
※商用利用について
・自社商品・サービスの広告における使用はご遠慮ください。また、営業・販売を目的とした資料や制作物への引用・転載をご希望される場合は、事前に必ずご相談ください。引用されたい調査結果、引用先、引用物の用途を明記のうえ株式会社マクロミル 広報担当までご連絡をお願いいたします。
●免責事項
・転載・引用されたことにより、利用者または第三者に損害その他トラブルが発生した場合、
当社は一切その責任を負いません。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
岩尾聡士・高齢社会街づくり研究所社長が語る「囲い込む発想ではなくカルテを共有できる『人生100年手帳』を広げていきたい」
財界オンライン / 2024年4月30日 7時0分
-
『介護コンシェルジュ』を日立グループ3社に提供開始
PR TIMES / 2024年4月18日 17時45分
-
<イベントレポート>ライフネット生命保険 認知症のリアルに向き合うイベント「認知症とともに生きる2024」を開催
PR TIMES / 2024年4月17日 10時15分
-
介護度を決める「主治医」は患者のどこを見ているのか…実情より軽く評価されてしまう人がやりがちなこと
プレジデントオンライン / 2024年4月8日 11時15分
-
『わかるかいごBiz』を東京ガスネットワーク株式会社に提供開始
PR TIMES / 2024年4月5日 16時45分
ランキング
-
1円上昇、一時151円台 3週間ぶり円高水準、介入警戒も
共同通信 / 2024年5月3日 22時28分
-
2黒田東彦・日銀前総裁「円安は一時的」…NYの講演で見解、マイナス金利解除・利上げは「当然のこと」
読売新聞 / 2024年5月3日 17時45分
-
3いなば食品、大炎上も「ほぼ沈黙」の戦略的な是非 「沈黙は金」黙って耐える…のはもう通用しない
東洋経済オンライン / 2024年5月3日 19時30分
-
4インフレ・金利上昇、マンション購入は急ぐべき? 長期では、マンション所有は3つのリスクの塊
東洋経済オンライン / 2024年5月3日 11時10分
-
5過度な動き「ならす必要も」=円安、介入コメントせず―鈴木財務相
時事通信 / 2024年5月3日 23時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください