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IBM調査:基本的なITサービス提供に対する経営層の信頼が低下する一方、テクノロジー・リーダーは生成AI需要に注目

PR TIMES / 2024年11月12日 15時45分



●基本的なITサービスの有効性に対するCEOの信頼は10年間でほぼ半減
●調査対象のテクノロジー・リーダーの43%が、生成AIの登場により、自社の技術インフラストラクチャーに対する懸念が高まったと回答
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/46783/564/46783-564-34f3bc1d9c7154dfd3bd2032496236bc-1299x487.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、本日、IBM Institute for Business Value(IBV)が最高責任者クラスのテクノロジー・リーダーを対象に行った新しいグローバル調査の日本語版「テクノロジー・リーダーが把握すべき見落とされがちな6つの課題」を公開しました。本調査によると、テクノロジー・リーダーは加速する生成AIの導入にむけて組織体制を構築する一方で、自社の基本的なテクノロジー・サービスを提供するIT部門の能力に対する経営層の信頼が低下していることが明らかになりました。

34カ国のテクノロジー・リーダー2,500人を対象としたグローバル調査* によると、自社のIT部門は基本的なテクノロジー・サービスを効果的に提供できていると考える回答者は半数にも満たない(47%)ことが明らかになり、この数字は、2013年に実施された同様の調査(69%)と比較して大幅に減少しています。また、調査に回答した最高経営責任者(CEO)のわずか36%、最高財務責任者(CFO)は50%のみが、自社のIT部門は基本的なテクノロジー・サービスを効果的に提供できていると考えており、この割合は2013年時点の64%、60%からそれぞれ減少しています。

同時に、調査対象となったテクノロジー・リーダーの43%が、生成AIの登場によって自社の技術インフラストラクチャーに関する懸念が過去6カ月間で高まったと回答しており、現在は生成AIの拡張にむけてインフラストラクチャーの最適化に重点的に取り組んでいると述べています。さらに、回答者は、現時点でAIよりもハイブリッドクラウドに29%多く予算を費やしており、今後2年間で全予算の半分をハイブリッドクラウドとAIの分野に投資する見込みであるとしています。

テクノロジー・リーダーが、生成AIに対応したインフラストラクチャー投資を優先させる中、調査対象となったCEOの3分の2は、自社の成功にはテクノロジー・リーダーとCFOの強力なパートナーシップが不可欠であると回答しています。しかし、そこにはギャップも見られます。なぜなら、今回の調査において、財務部門と協力しながらテクノロジー指標をビジネス・ケースに組み込んでいると回答したテクノロジー・リーダーは39%にとどまっており、同様に、IT企画の初期段階から自身が関与して、テクノロジーで企業戦略を促進するための期待値を設定していると回答したCFOも35%に過ぎないからです。また、高い業績を上げているテクノロジー・リーダーのうち、テクノロジー投資を測定可能な事業成果と結び付けている組織では、収益成長率が12%高いことが明らかになりました。

IBM Consultingのシニア・バイスプレジデントであるモハマド・アリ(Mohamad Ali)は
、次のように述べています。「現在、テクノロジー・リーダーは、生成AIの台頭によってさらに複雑化する、複数のビジネス要求に取り組んでいます。テクノロジー・リーダーは、事業のコアとなる競争優位性を守るため、既存ITインフラストラクチャーの刷新と生成AIの拡張という課題に取り組まなければなりません。この進化し続けるAI環境の中で、テクノロジー・リーダーとCFOとの関係はかつてないほど重要になっており、テクノロジー支出をビジネス成果と連動させることで、AI投資から真の価値を引き出せるようになります」

テクノロジー・リーダーにとって責任あるAIは最優先事項だが、理想と現実の間にはギャップが存在
●調査対象となったCEOの大多数(80%)にとって、生成 AI のような次世代テクノロジーの組織的な活用における透明性は、信頼を醸成する上で極めて重要である
●しかし、ほとんどのテクノロジー・リーダーは、組織が責任あるAIの中核的な要素を大規模に展開できていないと認めている
     ●責任あるAIの主要な要素である「説明可能性」を提供できていると述べた回答者は半数(50%)にとどまった。また、プライバシー(46%)、透明性(45%)、公平性(37%)を実現する能力を提供できていると回答した人はさらに少なかった
●調査対象となったテクノロジー・リーダーの41%が、過去6カ月間で、生成AIにとって障壁となる規制やコンプライアンスの懸念が高まったと報告している
●なお、テクノロジー・リーダーの回答者の70%は、規制の変化をチャンスと捉えているのに対し、同意見のCEOの割合は50%にとどまっている

テクノロジー・リーダーは、生成AI時代のニーズに応えるために自社の人材戦略を見直し
●調査対象となったテクノロジー・リーダーの63%が、優秀なテクノロジー人材を惹きつけ、育成し、維持することができるかどうかによって、自社の競争力が左右されると考えている
●しかし、調査対象となったテクノロジー・リーダーの58%は、重要な役割を担う技術職の採用に苦戦していると回答しており、人材を最優先事項として挙げた回答者はわずか27%にとどまっている
     ●テクノロジー・リーダーは、今後3年間に、クラウド(36%増)、AI(29%増)、セキュリティー(25%増)、プライバシー(39%増)などの主要分野で高いスキルが求められる人材の不足が急増すると予測している
     ●回答者の40%が、過去6カ月間で懸念が高まったと報告している
     ●調査対象となったテクノロジー・リーダーの半数以上(54%)が、財務的プレッシャーにより、テクノロジー人材への十分な投資が進まないと挙げている
●調査対象となったテクノロジー・リーダーの多く(69%)が、専門スキルの獲得のため、ビジネス・パートナーに頼る方向であると回答している

「テクノロジー・リーダーが把握すべき見落とされがちな6つの課題」の日本語版は、以下からダウンロードいただけます。
https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/jp-ja/report/cxo

調査方法について
IBM Institute for Business Value(IBV)は、オックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)社と共同で、2024年第1四半期に34地域、26業界の最高技術責任者(CTO)、最高情報責任者(CIO)、最高データ責任者(CDO)を含む2,500人の最高責任者クラスのテクノロジー・リーダーに調査を実施しました。IBVのデータ分析チームは、詳細な分析とデータ変換の結果をシリーズで発表しています。これは、さまざまな財務や経営指標において明確に高い業績を上げている優れたテクノロジー組織のグループを明らかにするものです。この調査には、「CEOスタディ2024」および「CFOスタディ2024」のデータも含まれています。IBM Institute for Business Valueは、IBMのソート・リーダーシップ・シンクタンクとしての役割を担い、ビジネス・リーダーの意思決定を支援するため、世界の調査とパフォーマンス・データ、業界の専門家や学者の専門知識に裏付けられた戦略的洞察を提供しています。詳しくは、以下をご覧ください。
https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/jp-ja/

IBM、IBM ロゴ、ibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

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