メタンハイドレート資源開発の実現に向けた新技術を開発
PR TIMES / 2021年6月16日 19時15分
-新しいコンセプト技術による特許を取得-
JOGMECは、国産資源としての期待が高まるメタンハイドレートの研究開発を進めておりますが、商業化のためには産出試験等による実証を踏まえた開発技術の確立が必要となっています。このたび公立大学法人富山県立大学畠俊郎教授(現広島大学)と共同で、重要な技術課題の一つである出砂トラブルに対処する新しい技術を開発し、日米で特許を取得しました。本技術を活用することにより我が国の周辺海域での産出試験に繋げてまいります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12624/587/resize/d12624-587-318298-0.png ]
JOGMECは、日本周辺海域にて世界初のメタンハイドレート海洋産出試験を2013年に、また2017年には第2回試験を実施しましたが、一部の生産井ではメタンハイドレート層から砂が流入し坑井を詰まらせる出砂という現象により、試験が中断されるなどの課題が残りました。
第2回試験では2坑井で合わせて36日間のガスの生産を達成しましたが、出砂トラブルの解決は依然長期安定生産を目指す上で最大の技術課題の一つであり、研究開発を続けております。
このたびJOGMECと富山県立大学畠教授(現広島大学)が共同開発した「炭化水素回収法及び炭化水素回収システム」の技術は、天然に存在する微生物の作用により砂を固化するという全く新しいコンセプトの技術で、広範囲の地層を固化することで坑井への出砂を抑制できることが期待され、長期生産に有効と考えられています。当技術は生物工学等の、石油・天然ガス開発業界以外の知見を取り入れたオープンイノベーションの賜物で、日本と米国にて特許を取得しております。今後も、国産資源として期待されるメタンハイドレートの商業化に向けて邁進してまいります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/12624/587/resize/d12624-587-702810-1.png ]
減圧を行うとメタンハイドレートがガスと水に分解し生産井に流れこむが、同時に砂も入り込んでしまうため、安定生産を阻害する大きな課題となっていた。
【出典】
図1および図2:
Reprinted from Journal of Natural Gas Science and Engineering, 81, 103490, Toshiro Hata, Alexandra Clara Saracho, Stuart K. Haigh, Jun Yoneda, Koji Yamamoto, Microbial-induced carbonate precipitation applicability with the methane hydrate-bearing layer microbe, Figure 7, Copyright 2020, with permission from Elsevier
図3:MH21-S研究開発コンソーシアムの図を加工
【参考】
特許(日本): 特許第6842765号
特許(米国): Patent No.10914151
MH21-S研究開発コンソーシアム(MH21-S)が実施する砂層型メタンハイドレート研究開発「フェーズ4」の目的や実施内容等についてはMH21-Sホームページをご覧ください。
(URL) https://www.mh21japan.gr.jp/
リリース本文はこちら↓
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_15_000001_00075.html?mid=pr210616
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