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ヨーロッパ難民危機 保護を求める子ども、前年の2倍に 【プレスリリース】

PR TIMES / 2015年11月5日 16時18分

11/4付 ユニセフ ファクトシートより抜粋



[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/588/resize/d5176-588-617627-1.jpg ]



※ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※ 関連する画像・動画は、http://j.mp/1l8NvB1 からダウンロードいただけます。

【2015年11月4日 ジュネーブ発】
ヨーロッパに流入する難民・移民の数は、かつてないほどに膨れ上がっています。2015年10月の1カ月間で、2014年の1年間の難民数と同じ数の人々が到着しました。地中海やギリシャ、バルカン半島西部を通ってヨーロッパにやってくる難民の半数以上は、シリアの紛争を逃れてきた人々です。こうしたヨーロッパの難民危機は、子どもたちの危機でもあります。2015年の最初の8カ月間で、前年同期間の2倍近くの子どもたちが保護を求めています。危険な旅路を生き抜いてヨーロッパに到着した後も、暴力や搾取、ときには人身売買などの危険に晒され、雨や寒さも追い打ちをかけます。子どもたちは身体的に疲れ果て、不安や恐怖から心にも大きなストレスを抱えており、安全な場所と休息、食べ物や水、暖かい衣類、衛生的な環境を必要としています。

ヨーロッパに流入する難民の状況について、子どもに関する最新の情報をご報告します。


[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/588/resize/d5176-588-458797-2.jpg ]



難民と子どもに関する重要ファクト


ユーロスタット(EU統計局)によると、2015年の1月~9月に、EU加盟国で庇護申請した子どもは19万人(毎日700人に相当)に上ります。
11月3日時点で、ヨーロッパに到着した人々は75万2,066人にのぼるとUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は見積もっています。その多くはシリア、アフガニスタン、イラクからの難民であり、年末までに100万人に達するのではないかと考えられています。
マケドニア旧ユーゴスラビア共和国(以下、マケドニア)では、10月に到着した女性と子どもの数が4万1,193人と前月比で倍増。特に、おとなの同伴者なしに国境を越えてマケドニアに入る子どもたちは、8月の932人から10月には5,676人と、6倍になりました。マケドニアに入る難民の割合は、シリア難民が減少する一方で、アフガニスタンからの難民は増加しています。
トルコからギリシャへ、または北アフリカからイタリアやマルタ島に渡る地中海ルートは、難民たちにとって最も危険で、今年に入ってから既に3,406人が地中海で命を落とし、その数字には多くの子どもも含まれています。
子どもを含む難民たちは、ヨーロッパへの危険な旅を始める前に既に祖国で非常に厳しい体験をし、多くがトラウマを抱えていることを忘れてはいけません。そうした子どもたちには、保護や保健ケア、カウンセリング、また勉強をしたり遊ぶための安全な環境が必要です。



[画像3: http://prtimes.jp/i/5176/588/resize/d5176-588-131072-3.jpg ]



ユニセフの活動(一部)
ユニセフは、流入する難民の子どもたちとホストコミュニティが緊急的に必要とする支援を進めています。

マケドニア、セルビア、クロアチアでは、難民の受け入れセンターに子どもたちが安心して過ごせる“子どもにやさしい空間”を設置したり、移動チームが訪問して、子どもたちの遊びや学び、心理社会的ケアを行っています。
セルビア、クロアチアでは、赤ちゃんや母親に安全な水や衛生用品を提供したり、母乳育児の支援をしたりする母子スペースを設置しています。
難民の女性や子どもへの暴力を防ぐため、男女別のトイレやシャワー、照明の設置、スタッフによる昼夜の巡回などを支援しています。
障がいのある子どもなど特別なニーズをもつ子どものための設備を整備しています。
セルビアの3カ所に、緊急時に備えて子ども用のレインコート1,200着を準備しています。
携帯電話などの端末を使い、難民の移動ルートや支援拠点からのリアルタイムの情報を収集できるアプリケーションを開発しました。


* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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