アジア開発銀行主催のフォーラムでフィリピンの物流課題の解決を目指す取り組みを紹介

DNP多機能断熱ボックスと物流配送管理システムを活用したコールドチェーンソリューション



大日本印刷株式会社（DNP）は、フィリピンのマニラで2024年5月17日（金）に開催された「Asia and the Pacific Transport Forum 2024」＊1（主催：アジア開発銀行）に参加し、「DNP多機能断熱ボックスと物流配送管理システムを活用したコールドチェーンソリューション」について紹介しました。
この取り組みは、電源無しで内部の温度を長時間一定に保つ「DNP多機能断熱ボックス」＊2とDNPが開発したデジタル配送管理システム＊3を活用し、フィリピンの低温度帯配送「コールドチェーン」市場に新たな選択肢の提供を目指すものです。冷蔵車不足や都心部の渋滞等の課題があるフィリピンにおける本ソリューションの受容性を検証しており、この取り組みを推進しているDNPのモビリティ事業部の神戸博文が講演しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/69194/613/resize/d69194-613-cb562da22cf254dcc03f-0.jpg ]

【フィリピンの物流課題の解決を目指すDNPの取り組みについて】
フィリピンでは、配送ドライバーの不足や都心部の深刻な慢性的渋滞、配送の仕組みの整備遅れなど、物流に関する多くの課題があり、近年は特にオンラインショッピングやフードデリバリーの急増を受けて、これらの課題が深刻化しています。
DNPはこうした課題の解決を目指し、ユニアデックス株式会社、Global Mobility Service株式会社と、フィリピンで合弁会社「3Q DASH TECHNOLOX, INC.」＊4を2022年に設立し、同国の物流市場でMaaS（Mobility as a Service）の事業を展開しています。2023年2月には、MaaSを通じた低温度帯配送「コールドチェーン」の拡大と雇用創出の可能性を検証する実証事業を実施しました＊5。物流の最終拠点からエンドユーザーの手元までの「ラストワンマイル」のコールドチェーンの実現に向けて、「DNP多機能断熱ボックス」とデジタル配送管理システムを活用した物流サービスの実現性、市場受容性を検証しました。この検証結果を踏まえてDNPは、フィリピンをはじめとする東南アジアや、各国・地域の市場に向けて、「DNP多機能断熱ボックス」とデジタル配送管理システムを活用して、より安価で簡便にコールドチェーンを実現する仕組みの構築を図っていきます。

＊1　Asia and the Pacific Transport ForumのWebサイトURL → https://seads.adb.org/events/asia-and-pacific-transport-forum-2024

＊2　DNP多機能断熱ボックスについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1188731_1567.html

＊3　デジタル配送管理システム ： 配送業務管理者用のWebページと配送ドライバー用のスマートフォンアプリで構成した配送管理システムです。配送オーダーの受領・登録、配送ドライバーの手配、配送進捗状況管理、配送ドライバーの現在位置情報、配達完了報告等をオンラインで管理できます。DNPはフィリピンで本システムの事業ライセンスを3Q Dash Technolox社に供与し、配送事業者にサービスを提供しています。

＊4　コロナ禍における物流の需要拡大と今後の継続成長を見据え、フィリピンで物流配送マッチングサービスの合弁会社を設立 → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10162252_1587.html

＊5　フィリピンでMaaSを活用したラストワンマイル物流の実証事業を実施 → https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168945_1587.html

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