0603サイズ 15kV耐圧ESDサプレッサを製品化
PR TIMES / 2013年3月22日 11時29分
パナソニック株式会社 デバイス社は、スマートフォンなど各種モバイル機器のアンテナ回路やRFモジュールの静電気対策に最適な業界最小サイズ(※1)ながら業界トップレベル(※1)の静電気耐圧[1]と業界最小レベル(※1)の低静電容量[2]を実現した「0603サイズ 15kV耐圧ESDサプレッサ[3]」を製品化しました。
(※1)2013年3月21日現在 0603サイズの静電気対策部品として(当社調べ)
スマートフォンに代表される高機能携帯端末のマルチバンド化・多機能化に伴い、送受信回路で使用されるアンテナスイッチ、SAWフィルタのようなモジュール部品およびLSIは、小形化、薄形化により、静電気耐性が低下しており、静電気対策の重要性が高まっています。また、スマートフォンのアンテナ回路等では、より小形で静電気耐圧の高い静電気対策部品も要望されています。今回当社では、業界最小サイズ(※1)ながら業界トップレベル(※1)の静電気耐圧と、業界最小レベル(※1)の低静電容量を実現した「0603サイズ 15kV耐圧ESDサプレッサ」を製品化、量産を開始します。
■0603サイズ15kV耐圧ESDサプレッサ(EZAEG1Nシリーズ)の特長
1.業界最小(※1) の0603サイズで業界トップレベル(※1) の優れた静電気耐圧を実現
静電気耐圧:15kV、当社従来品(※2) 8kV
スマートフォンをはじめとする高機能携帯端末のアンテナ回路では静電気対策の重要性が高まっており、より小さいサイズで高い静電気耐圧を実現する対策部品が要望されています。当社のESDサプレッサは、アルミナ基板上のギャップ電極間に特殊な静電気(ESD)吸収材を設けた構造であり、ESD吸収材を介してギャップ電極間に放電電流を流すことにより静電気抑制効果を実現しております。当社では既に1005サイズで静電気耐圧15kVを実現しておりますが、独自の材料技術とプロセス技術の応用により、業界最小の0603サイズながら業界トップレベルの静電気耐圧15kVを実現した新製品を開発しました。これにより、各種機器の省スペース化と信頼性向上に貢献します。
2.業界最小レベル(※1) の低静電容量と優れた静電気抑制効果を実現
静電容量:0.04pF (公差:+0.04pF/-0.03 pF)
ピーク電圧:500V以下
クランプ電圧:100 V以下
アンテナ回路で使用する静電気対策部品では、静電容量が高いと周波数が高くなるにつれて信号が減衰するため、低静電容量であることが求められます。一般的に、静電気耐圧を高くすると静電気抑制特性が悪化する傾向にあり、静電気抑制特性を改善しようとすると静電容量が高くなる傾向にあります。当社では独自の電極材料と電極形成技術により、高い静電気耐圧でありながら、業界最小レベルの低静電容量と優れた静電気抑制特性を実現しました。これにより、各種機器の回路保護と信号品質の確保に貢献できます。
(※2)当社従来品:0603サイズ ESDサプレッサ(EZAEG1Aシリーズ)
■販売計画
・量産開始時期:2013年4月
・サンプル価格:数量応談
・月産数量:1000万個/月
■用途
スマートフォンのアンテナ回路、RFモジュールのESD対策
■基本仕様
・品番:EZAEG1N50AC
・寸法(L×W×T):0.60×0.30×0.23mm
・静電容量値(@1MHz):0.04pF (公差:+0.04pF/-0.03 pF)
・ピーク電圧(※3):500V 以下(350Vtyp.)
・クランプ電圧(※4):100V 以下
・定格電圧:30 V
・静電気耐圧:接触放電/気中放電 15kV (150pF-330Ω)
(※3) 当社規定の測定方法。静電気(印加条件:150pF-330Ω、接触8kV)を印加した際にかかる電圧をオシロスコープで捕捉し、そのピークの電圧値を示す。
(※4) 当社規定の測定方法。静電気(印加条件:150pF-330Ω、接触8kV)を捕捉したピーク電圧から30ナノセカンド後にかかる電圧値を示す。
■用語説明
[1]静電気耐圧
静電気をデバイスに印加した場合に、そのデバイスが耐えうる静電気の電圧のこと。
[2]静電容量
導体が電荷を蓄える能力のこと。この値の低いほうが優れた信号品質が得られる。
[3]ESDサプレッサ
静電気などの急峻波パルスなどが原因でおこる機器の破壊・誤動作を防止する役割をもつ静電気対策部品。通常は絶縁状態で、一定の電圧以上の急峻波パルス(静電気など)が印加されると、電流を流しその後再び絶縁に復帰する。
▼商品情報
パナソニックのESDサプレッサ
http://industrial.panasonic.com/www-ctlg/ctlgj/qAWD0000_JP.html
▼本件に関するお問合せ先
●報道関係お問合せ先
デバイス社 経営企画グループ 広報・調査チーム
TEL:06-6904-4732
●商品に関するお問合せ先
http://panasonic.net/id/jp/contact/
●パナソニック株式会社 デバイス社 ホームページ
http://panasonic.net/id/jp/
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