柔軟な包材設計と環境配慮を両立させた医薬品経口剤向けの吸湿包材を提供開始
PR TIMES / 2024年6月17日 11時15分
従来製品と比較してフィルム厚みを約30%薄くすることで、開封しやすさも向上
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、水分を吸収する「吸湿剤」をフィルム樹脂に混ぜて練り合わせることで、パッケージ内部の湿度を一定に管理することができる経口剤向けの「DNP吸湿包材」*1の提供を開始します。
DNPが長年培ったパッケージ関連の仕様設計のノウハウを活かし、従来のDNP製の吸湿包材より約30%薄くして使い勝手を向上させ、経口剤の分包に適した製品としました。パッケージ内部に乾燥剤を入れる必要がなくなるため、より柔軟な形状の設計が可能になり、また包装全体の省資源化にもつながります。
[画像: https://prtimes.jp/i/69194/622/resize/d69194-622-686dbde849c0c5dd06de-0.jpg ]
【開発の背景】
近年、医薬品の輸出入が増加する中で、その品質管理の重要性が高まっています。特に経口剤は水分に弱く、湿気によって品質が劣化しやすいため、従来はパッケージ内に乾燥剤を入れる必要がありました。今回開発した「DNP吸湿包材」は吸湿剤を樹脂に混ぜて煉り合せたフィルムを材料にしているため、乾燥剤を入れなくても経口剤への効果的な湿気対策を実現します。
【経口剤向け「DNP吸湿包材」の特長】
1.水分に弱い経口剤の品質保持に向けて、内容物に適したパッケージ形態の実現が可能
使用するフィルム自体に吸湿性を付与するため、乾燥剤を封入できない小さなパッケージの内部も水分から守ることができます。小さい経口剤の分包等に適しているほか、医療用センサーの外装材、体外診断用医薬品キット、スティック包装(細粒医薬品包装)など、多様なパッケージ形態に対応し、内容物の品質を長期にわたって維持できます。
2.吸湿フィルムの薄層化による開封性の向上
従来のDNPの吸湿包材用フィルムの厚みを70%程度まで薄くすること(約30%の薄層化)で、より小さい力で開封できるなど、使い勝手も向上させました。また、ハサミ等を使わずに手で切れるような材料選定をするなど、製品設計を工夫することで、より良好な開封性等を付与できます。
3.各種材料の使用量削減や植物由来材料の使用により環境負荷の低減にも貢献
DNPはパッケージ製品の環境負荷低減に向けて、石油由来ではなく植物由来の原料を一部に使用したバイオマスのプラスチックやインキの活用を進めています。その一環で、バイオマスPETフィルムを使用して「DNP吸湿包材」を製造することで、従来のDNP製品と比べて、CO2排出量を約10%削減(当社調べ)できます。また、乾燥剤を入れる空間をパッケージ内部に確保する必要がないため、内容物に最適な寸法の包材の製造が可能で、各種材料の使用量削減にもつながります。
【今後の展開】
DNPは、製薬会社・医療用検査試薬メーカー・医療機器メーカー等に「DNP吸湿包材」を提供して、関連製品・サービスも含めて、2028年までに5億円の売上を目指します。また、多様な医療用パッケージに適応した吸湿包材を開発していきます。
なおDNPは、2024年6月26日(水)~28日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第26回インターフェックスジャパン[医薬品][化粧品]製造展」のDNPブース(21-46)*2で本製品を紹介します。
*1 「DNP吸湿包材」について → https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172619_4986.html
*2 DNPの出展内容について → https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/20173876_4966.html
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
従来品より27%軽量で長時間保冷できる「DNP多機能断熱ボックス」を発売
PR TIMES / 2024年6月14日 11時15分
-
「インターフェックスジャパン[医薬品][化粧品]製造展」に出展
PR TIMES / 2024年6月13日 11時15分
-
黒崎工場(福岡県)で有機ELディスプレイ製造用メタルマスク生産ラインを稼働開始
PR TIMES / 2024年6月12日 12時15分
-
クリアな印字仕上がりで、こすっても消えにくく水や油に強い印字フィルム「UVレーザーマーカー用メディア」の開発に成功
PR TIMES / 2024年5月29日 15時45分
-
業界初 フォトメディアの梱包材をプラスチックから紙に変更しCO2排出量を約69%削減
PR TIMES / 2024年5月23日 13時15分
ランキング
-
1不当な減額、発注元800社=建設や自動車など―経産省の下請け調査
時事通信 / 2024年6月21日 19時31分
-
2ガンプラを「定価以上」で一部店舗が販売、中古も含まれ転売疑惑も セブン-イレブン「混乱を与えた」「現在は撤去」
J-CASTニュース / 2024年6月21日 13時50分
-
3アマゾン、アレクサ刷新へ 月額5─10ドルの有料版も=関係筋
ロイター / 2024年6月21日 20時31分
-
4認証不正問題、本当に悪いのは国交省とトヨタのどちらなのか…欧米で使われる「アンフェア」の本当の意味
プレジデントオンライン / 2024年6月21日 16時15分
-
5コカコーラを日本一売った男の「営業力」の源泉 「雨風に曝され、つらい外回り」に先輩の教え
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 18時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください