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最低賃金の理想はいくらなのか? 働く主婦・主夫層に聞く、扶養を外す時給ライン「2,000円以上」なら約9割

PR TIMES / 2021年6月21日 19時15分

「収入制限気にしない」40.8%/不公平感あると制限気にしない傾向 ~しゅふJOB総研調査~

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『扶養枠と時給』をテーマに、働く主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:655件)



■調査結果概要

[表1: https://prtimes.jp/data/corp/3176/table/638_1.jpg ]



1.今年の収入制限「年収103万円」31.0%、「気にしない」40.8%

[画像1: https://prtimes.jp/i/3176/638/resize/d3176-638-915622-0.png ]


2.収入上限に関する希望:時給への不公平感の有無別比較

[画像2: https://prtimes.jp/i/3176/638/resize/d3176-638-854775-1.png ]



[表2: https://prtimes.jp/data/corp/3176/table/638_2.jpg ]



3.時給換算で2000円以上の仕事であれば、「扶養枠を外して働く」89.0%

[画像3: https://prtimes.jp/i/3176/638/resize/d3176-638-388758-2.png ]


4.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋((1.と3.は年代:就業形態、2.は年代:就業形態:扶養枠を外す時給ライン○○円以上)

<1.いくら位の仕事であれば扶養枠を外すかを尋ねた際、「1000円未満でも扶養枠を外して働く」と回答した人の理由>
・働くことが好きだから(50代:パート/アルバイト)
・やりたい仕事内容であれば(40代:今は働いていない)
・もともと扶養枠内の仕事ではなく、私が主たる家計負担者だから(60代:フリー/自営業)
・現在も最低賃金で働いており、扶養枠外です(50代:パート/アルバイト)
・働けるうちは働きたい このあとに備えたい(60代:今は働いていない)
・収入がないと将来が不安(40代:その他の働き方)
・仕事があるだけありがたいので(50代:SOHO/在宅ワーク)
・仕事内容、自分の環境に合わせられる仕事であれば扶養枠にはこだわらない(50代:今は働いていない)
・長く正社員で働いて来て、厚生年金をかけてきたから(50代:パート/アルバイト)
・制限気にして働いていたら、自分の納得いく仕事が出来ないから(50代:その他の働き方)

<2.いくら位の仕事であれば扶養枠を外すかを尋ねた際、「1000円以上」の範囲で回答した人の理由>
・短時間で稼げないと家事や育児の時間が取れないので時給は高いほど良い(40代:パート/アルバイト:2000円)
・扶養を外すなら、ある程度の収入でないとマイナスになるので(50代:派遣社員:1500円)
・週3~4のフルタイムで働きたいため(50代:パート/アルバイト:1800円)
・社会保険など、給料から引かれる分を差し引いてマイナスにならないようにするため(40代:派遣社員:1500円)
・それぐらい収入があれば、扶養枠から外れても、主人も納得してくれそうなので(40代:今は働いていない:2000円)
・5時間以上働きたいから(40代:今は働いていない:1300円)
・非正規雇用でも家賃払える生活が出来るから(50代:契約社員:1500円)
・枠を外すと家事や子供と関わる時間が大幅に減少することが考えられるが、それでもこれだけの時給で働かせてもらえば、自分は頑張っていると思うことがきっと出来ると思うから(40代:契約社員:1800円)
・社会保険料などを引いた手取りで20万は欲しいから(30代:パート/アルバイト:1500円)
・できれば、家事をしっかりやりたいので、旦那の給料の方を上げてほしいのが、本音(40代:派遣社員:1500円)
・安い給料で扶養枠を超えたくない(60代:パート/アルバイト:1500円)
・派遣の場合は時給が高いことが多いですが、たくさん働くなら、1日に10000円以上稼げるところがよいなと思ったからです(30代:フリー/自営業:1400円)
・170万程の年収だとフルタイム、社保だと得をしてるように思えないが、それでも働かないと家系的に厳しいため(30代:パート/アルバイト:1100円)
・1500円以下の時給で扶養枠を外すにはかなりの労働時間が必要だから(50代:パート/アルバイト:1500円)
・フルは、ちょっと厳しいので、時短だとこのぐらいほしいなっと思う希望です(40代:派遣社員:1400円)

<3.いくら位の仕事であれば扶養枠を外すかを尋ねた際、「2000円以上でも扶養枠内に収めて働く」と回答した人の理由>
・長期での採用ならともかく 今年は扶養を外れて来年は仕事が更新されなかったからまた扶養に入れてもらう というのは配偶者や配偶者の職場にも迷惑だし自分も面倒なので(40代:今は働いていない)
・年齢が若ければ扶養を外れてもいいが、あと数年だけ社会保険を払うことにメリットを感じない(50代:派遣社員)
・家計が苦しいわけではないので、時間にゆとりを持って暮らしたい(50代:パート/アルバイト)
・50代をすぎたので、趣味にも時間を使いたい。無理をする時期は過ぎたから(50代:今は働いていない)
・扶養を外す判断は時給が理由ではなく、仕事の内容によるため(50代:派遣社員)
・まずは、ブランクからの社会復帰を目指しているため。子どもをベースに働きたい。それに慣れることができたら、考えていきたいと思う(30代:今は働いていない)
・時給が高い=短時間労働でいいことに魅力を感じる。特に子育て中なので時間の融通がきくことが魅力(30代:パート/アルバイト)
・自分の時間が欲しいから最小限しか働きたくない(40代:パート/アルバイト)
・夫の健保組合の制度が良いから。フルタイムで働く体力と気力がない(50代:パート/アルバイト)
・年齢的に体力に限界があるので、その程度が程よい労力かなと思いました(60代:今は働いていない)

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

[画像4: https://prtimes.jp/i/3176/638/resize/d3176-638-163837-3.jpg ]

 働き方改革の推進にコロナ禍が加わり、働き手の意識変化は目まぐるしい早さで進んでいます。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦・主夫層”の扶養枠に対する意識を確認すべく「今年(2021年)のあなたの収入上限に関する希望をお教えください」と質問したところ、103万~150万円の扶養枠内を希望する人が過半数となったものの、4割以上が「収入制限は気にしない」と回答しました。

 別の質問にて時給に不公平を感じたことが「ある」と答えた人と「ない」と答えた人に分けてクロス集計してみたところ、不公平を感じたことがある人の方が収入制限を気にせず働きたいと考えている比率が高くなりました。動機がポジティブかネガティブかは人により異なるかもしれませんが、時給に対して不公平を感じている人の方が、制限を設けずより多くの収入を得ようとする意欲が高くなるという傾向があるようです。

 では、「あなたは時給換算でいくら位の仕事であれば、扶養枠を外して働くことを選びますか」と尋ねたところ、最も多かったのは「1,500円」以上を選んだ人で24.6%。1,500円より高い金額を選んだ人たちと合わせると1,500円以上の時給であれば扶養を外す人が過半数となります。さらに2,000円以上だと89.0%と約9割におよびます。扶養枠があることで働く意欲がある人の労働参加を制限してしまう懸念が指摘されていますが、所得税や保険料が優遇されるなどのメリットが受け入れられ、扶養枠という制度は長く浸透してきました。制度をどう改革するかの議論も必要ですが、今回の調査からは、働き手に支払われる時給相場の平均が1,500円になれば過半数が、2,000円になれば9割の人が自ずと扶養枠を外すことが期待できることがわかります。最低賃金を一気にそこまで引き上げてしまうと様々な負の影響も想定されるため慎重な議論が必要ですが、1,500円や2,000円という数字は、望ましい賃金のあり方を考える上で参考となるラインなのではないかと考えます。


[表3: https://prtimes.jp/data/corp/3176/table/638_3.jpg ]



■調査概要

[表4: https://prtimes.jp/data/corp/3176/table/638_4.jpg ]



<しゅふJOB総研について>
[画像5: https://prtimes.jp/i/3176/638/resize/d3176-638-295512-4.png ]

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>
[画像6: https://prtimes.jp/i/3176/638/resize/d3176-638-933404-5.png ]

best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援や民泊清掃、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。

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