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「必読」トマ・ピケティが太鼓判! 「打倒、家父長制」を掲げる画期的論考『エブリデイ・ユートピア』が5月28日発売

PR TIMES / 2024年5月30日 14時15分

権威と支配の構造から社会を解放し、私たちの生活を変革する実践的ユートピア論



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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、米国の名門ペンシルバニア大学で教授(ロシア・東欧学学科長)を務め、その幅広い歴史的視野と鋭い考察から綴られる記事、論説が常に世界中で注目を浴びる、クリスティン・R・ゴドシーによる新刊『エブリデイ・ユートピア』(高橋璃子訳)を5月28日に刊行いたしました。

■『エブリデイ・ユートピア』について
私の狙いは、「ユートピア」という言葉があたかも「非現実的」と同義であるかのように語られる世間の風潮に対抗することです。本書のユートピアはけっして夢物語という意味ではなく、人々の私的生活を変革するような思想や実践を指します。今ある社会の慣習に縛られず、人々が調和して暮らせる社会を目指す試みを広く射程に入れます。(中略)
この社会のジェンダー役割、偶発的な歴史のなかの社会経済的慣習によって作られ維持されているその枠組みを超える発想が必要であることを、すべての読者に実感してもらえたらと思います。本書で紹介するさまざまなアイデアは、稼ぎ手の役割に苦しんでいる男性の方を含め、あらゆる人の役に立つはずです。

――本書「はじめに」より抜粋

著者ゴドシーは、前著『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』(2022年5月刊)で、経済的自立と社会変革で女性がより幸福に生きられることを見事に示し、漫画家・瀧波ユカリさんが自身のXで「義務教育で教えといてほしい」とポストするなど、大きな話題を呼びました。現在世界15か国語で翻訳出版され、日本国内では各紙誌書評、SNSなどで好評を博し、共感を集め続けています。
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『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』(2024年5月新帯)

新刊『エブリデイ・ユートピア』は、前著の目的、手つきはそのまま、より対象のスケールを広げ、プラトン以来2500年のユートピア思想史を振り返りながら、私たちの家族の形や家庭生活の営みを問い直す、刺激的かつ野心的な一冊。
人々が調和して暮らせる社会を作り上げるべく、住まい、子育て、教育、物の所有、そして家族とは何かについて、慣習や既成概念にとらわれない様々な発想、古今東西の様々なコミュニティでの実践例を豊富に紹介し、鋭く論考する、今まさに必要とされている画期的なユートピア論です。
現状に甘んじれば――たとえそれが嫌な現状であったとしても――後悔する可能性は減ります。認めたくないかもしれませんが、私たちは夢見ることを恐れているのです。あるいは疲弊し、逃避しているのです。
現状を打破する発想には、勇気が必要です。

――本書「第1章 未踏の知に向けて勇敢に踏みだす」より


■本書へ寄せられた各紙誌書評・コメントなど
歴史は夢みる人によって作られてきた。必読。
――トマ・ピケティ(ベストセラー『21世紀の資本』著者)

ユートピアは日常のものとなりうるし、そうあるべきだ。
――ヤニス・バルファキス(元ギリシャ財務大臣、経済学者)

より良い世界を夢見ることは、単なる空想的なプロジェクトではなく、非常に深刻
な政治的課題だとを強く思い知らされた。
――レベッカ・トライスター(ジャーナリスト、ベストセラー Good and Mad著者)

私たちが想像している以上に、多くのことが可能なのだ――それが著者による、最
も創造的な社会についての、そしてフェミニスト史の、解放と感動のメッセージで
ある。
――アダ・カルフーン(作家、ベストセラー Why We Can't Sleep著者)

■目次・各章解説――訳者・高橋璃子さんXより
【第1章 未踏の知に向けて勇敢に踏みだす】
社会の夢は混沌から生まれる/冷笑家はいつだって笑うもの/クレイジーな人が世界を変える/家父長制の2つの父ワード/政治的なことは個人的なこと/キング牧師と宇宙大作戦
今なぜユートピアが必要なのか。プラトン以来のユートピア思想の流れを簡単に紹介したうえで、そこに立ちはだかる「家父長制」の働きを父系制・父方居住の観点から読み解き、変革のための政治的想像力の重要性を見ていきます。

【第2章 家庭とは壁のあるところ?】
床下の骨が語ること/信仰生活と学生寮/ファランステールへ行け!/労働者たちの宮殿/鉄筋コンクリート造りの夢/人とつながる都会生活/コハウジングの豊かな暮らし/家母長制のエコビレッジ/家事を社会化する住宅設計/近所づきあいのリアルな事情/足りない住宅、余るペントハウス
「住まい」について。ワンルーム・ファミリー・戸建てというお決まりの住宅の形は、既存の家族規範を反映し強化しているのではないか? 古代都市チャタルホユックからデンマークのコハウジングまで様々な住まいを紹介しながら、今とは違う暮らしの可能性を考えていきます。

【第3章 子どもは社会の公共財】
子育てのコストを担うのは誰か/プラトンの理想の子育て/共産党宣言よりも過激な提案/愛を共有する完全主義者/ガリラヤ湖畔の「子どもの家」/そのためでなければ、国家に何の意味がある?/早期保育のポジティブな効果/親は誰だって不公平
「子育て」について。子育てのコストが個々の家庭に丸投げされ、母親に過剰な負担が押しつけられる現状は誰得なのか? 大人は「自分の」子どもだけに責任を持つべきなのか? プラトンの『国家』やヨーロッパの社会主義思想、各地のラディカルなユートピア共同体の実践を参照しながら、子育ての社会化を検討します。

【第4章 学校は何を教えるのか】
教育が投資商品になる社会/見過ごされたアインシュタイン/中世のウィキペディア/ウクライナのユニークな自立教育/あらゆる学校を農場にする/米国ハンディキャップ省/イェール大学で一番人気の授業/詩を読みに街へ出よう
「教育」について。塾や私立校に行ける人ばかりが良い教育を受けられて、格差が世代間で受け継がれる状況は、あまりに理不尽ではないでしょうか? 教育は弱い立場に置かれた人たちを解放する装置でありえたはずです。ウクライナやブルガリア、タンザニアなどの取り組みを例に、学校教育のあり方を捉え直します。

【第5章 所有のない世界を想像する】
「所有、それは盗みである!」/主人のために働くことなかれ/富める者がますます富むしくみ/もしもウィキペディアが営利企業になったら/生産者を生産するのは誰か/信仰深いコミュニストたち/ユートピアの税金問題/世界に広がるエコビレッジ/もっともプライベートな場所を共有する/シェアリング・エコノミーの先にあるもの
所有と共有について。なぜ私たちは自分の家族とだけ財産を共有し、その他の人とは共有しないのでしょう? プルードンの「所有、それは盗みである!」という言葉を手がかりに、格差がどんどん拡大する資本主義社会のからくりを明らかにし、それに対抗する共有生活の実例を見ていきます。

【第6章 君をボス猿に喩えようか】
核家族というブラックボックス/チンパンジーの精巣が教えてくれること/あなたの祖先はチンギス・ハンかもしれない/一夫多妻は重罪なのか/独身者の怒りをなだめる装置
「家族」の形について。結婚した一組の夫婦と子どもからなる核家族は、本当に望ましいものなのか? 著者の幼少期の体験を入り口に、核家族がけっして女性や子どものためにあるのではないことを見ていきます。キリスト教のもとで一夫一妻が強制された歴史を振り返り、広い目で見れば単婚の核家族はけっして当たり前でもなければ最善でもないことを明らかにします。

【第7章 幸せな家庭はどれも似ていなくていい】
古代スパルタの女たち/誰にも苗字のない世界/核家族は一種の牢獄?/恋愛を結婚から解き放つ/非婚式とクリスマスケーキ/自分で選んだ家族/3人で親になる/家族の定義を拡大する
6章に続き、新しい「家族」の形について。サン=シモンのユートピア社会主義にはじまり、ベーベルやコロンタイといった社会主義の思想家は、家父長制的結婚が格差を固定化し弱者を抑圧するものであると理解していました。非婚主義、友情結婚、Chosen Family(自分で選んだ家族)、ポリアモリー、3人親家族など、すでに広がりつつある多様な家族の形を探っていきます。

【第8章 スタートレックの未来へ】
戦闘的オプティミズム/認知能力としての希望/ディストピアのフルコース/庶民にとっておなじみのもの/もしも楽園ではなく、地獄だとしたら?/ラディカルな希望を行使する/すべては可能
ブロッホの「戦闘的オプティミズム」という概念を手がかりに、暗闇のなかであえて希望を選びとる力について論じます。世の中にあふれるディストピア作品はどのようなメッセージを内包しているのか、それはどうして保守派に都合がいいのか。人気SF作品スタートレックを引きながら、ディストピアに対抗するユートピアの想像力を鼓舞します。


【著者紹介】
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/657/12754-657-fe62cb18be4ed8102155f9fc605ac609-1527x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


クリステン・R・ゴドシー Christen R. Godseel
ペンシルベニア大学教授(ロシア・東欧学学科長)。記事や論説はニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなど国内外多数の紙誌に掲載。東欧の社会主義崩壊と資本主義への移行が社会にもたらした影響を、普通の人びと(とりわけ女性)の暮らしに焦点を当てて研究してきた。話題作『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』は15か国語で翻訳出版された。

[訳者]高橋璃子 たかはし・りこ
翻訳家。京都大学卒業、ラインワール応用科学大学修士課程修了。訳書にゴドシー『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』、マルサル『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』、ノーデル『無意識のバイアスを克服する』、バークマン『限りある時間の使い方』、マキューン『エッセンシャル思考』など多数。


【書誌情報】
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書名:エブリデイ・ユートピア
著者:クリステン・R・ゴドシー
訳者:高橋璃子
仕様:46判/並製/388頁
発売日:2024年5月28日
税込定価:2,970円(本体2,700円)
ISBN:978-4-309-23152-5
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309231525/

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