マクロミル、シングルソースデータを拡張生成するデータ統合技術を独自開発、特許を取得
PR TIMES / 2024年10月15日 16時45分
プライバシーに配慮したデータ利活用を促進し、ポスト Cookie 時代のデータマーケティングの高度化支援を実現
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 CEO:佐々木徹 以下、当社)は、断片的なデータソースをシングルソースデータとして利活用する技術「XENESIS PRISM(ジェネシス・プリズム)」を独自に開発し、特許を取得しました。
本特許は、個人識別子(Cookieや広告ID、PII) に依存せず、実際のシングルソースデータに類似する情報を取得する方法です。別々のデータソースを統合し、高精度の擬似的なシングルソースデータを生成します。近年、デジタルマーケティングにおいて課題となっている個人識別子を用いたデータ連携の不完全性への対応や、個人情報保護/プライバシー問題に対しての、新たなソリューションとしてデータ利活用に貢献します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/659/624-659-380082312719b2e62b63df513229f7eb-800x300.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1:データ拡張生成のアプローチ
■データ利活用における課題と開発背景
近年、デジタルマーケティング業界において、「個人情報保護法や電気通信事業法などの法改正による法的規制」「サードパーティーCookie利用制限や、ユーザーの許諾必須化によるデータ活用の技術的規制」「消費者データ統合の際に発生するデータの断片化」という3つの問題がありました。従来はこれらを解決するために、類似データ同士を結合するデータ融合(データフュージョン)や、機械学習による予測モデル構築によって、データを補完する方法が用いられてきました。しかし、データ補完のプロセスで、相関関係がないのにあたかも相関関係があるように見えてしまう疑似相関の発生など、データの構造が変化するリスクがあり、マーケティング分析による意思決定や施策実行に悪影響を及ぼす可能性があることが課題でした。こうした課題に対処すべく、当社ではデータの統計的構造を維持するアプローチにより、データを補完することで有用なデータを生成する技術開発に着手。新たな手法を独自に開発し、特許を取得しました。
■シングルソースデータ拡張生成技術「XENESIS PRISM」の特長
1. 2つのユースケースでデータの完全性を実現
データ統合: 自社や外部ベンダーが収集したデータなど、収集元が異なる断片的なデータを、データ間の共通変数(共変量)を利用して、統計的構造を維持したデータを拡張生成することで統合。
データ補完: 一部のユーザーから取得できた少数のデータセットをもとに、欠測しているユーザーに対して統計的構造を維持したデータを生成することで、未取得データを補完。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/659/624-659-7932fd2e06e8a4b34f2ac9292be9d21b-800x360.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2:データ拡張生成のユースケース
2. 統計的構造を維持した精緻なデータを生成
拡張生成されたデータは、教師データとなる元のデータセットの統計的構造を維持しているため、集計値レベルでは平均値の誤差は約±5%に留め、データ間の関係性(多次元の分散共分散行列)も近似するため、教師元となるデータと同等にデータの利活用が可能です。
本特許の実用性を確認するために実施した機械学習モデルの予測性能の比較では、元データと生成データ間で、約-1.9%と大きな差異がないことを実証(※)。データマーケティングにおける機械学習の教師データとしても、活用に耐えうる性能があることを確認しています。
(※)Kaggleで公開済のデータセットを利用して複数の予測モデルで精度を比較。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/659/624-659-da93fd5a099837c395a416cc9112ce5e-800x360.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図3:データ拡張生成技術のデータ特長
■展望
今後は、本特許技術を用いた調査分析サービスやデータ提供サービス、データマーケティング(CRM/CX)を支援するソリューションの展開を予定しています。当社はデータサイエンスを通じて、顧客企業のマーケティングパートナーとして、戦略的マーケティングマネジメントやデータ利活用支援を目指してまいります。
■特許概要
発行国:日本国特許庁(JP)
特許番号:特許第7541212号(P7541212) / JP.WO2024096054.A1
発明の名称:情報処理方法、プログラム、記憶媒体および情報処理装置
発明の概要:精度良く擬似的なシングルソースデータを生成する技術
特許権者:株式会社マクロミル
登録日:令和6年8月19日(2024年8月19日)
以上
■株式会社マクロミルについて
マクロミルは、国内オンラインリサーチ業界のリーディングカンパニーです。市場シェアNo.1※の豊富なリサーチ実績とノウハウ、90以上の国と地域で1.3億人へのリサーチが可能なグローバルネットワーク、独自に構築した消費者パネルから得られる多種多様なデータを活用し、お客様のマーケティング課題の解決に向けて最適なソリューションを提供します。創業時から育んできたデータネイティブな発想で、お客様のビジネスに成功をもたらすData Culture構築の原動力となることを目指します。
※オンラインリサーチ市場シェア=当社単体及び(株)電通マクロミルインサイト、QO株式会社のオンラインリサーチに係る売上高(2023年6月期)÷一般社団 法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)によって推計された日本のMR業界市場規模・アドホック調査のうちインターネット調査分(2022年分)(出典:一般社団法人日本マー ケティング・リサーチ協会(JMRA)2023年6月27日付第48回経営業務実態調査
【株式会社マクロミル 会社概要】
代表者:代表執行役社長 CEO 佐々木徹
本社:東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー 11F
設立:2000年1月31日
事業内容:マーケティングリサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供
売上高:43,861百万円(2024年6月期)
URL:https://www.macromill.com
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
マクロミル、Amazon Adsの認定パートナーとして、Amazon Marketing Cloudを用いた広告配信支援と効果測定のソリューション提供を開始
PR TIMES / 2024年10月16日 14時15分
-
マクロミル、Amazon Ads の認定パートナーとして、Amazon Marketing Cloud を用いた広告配信支援と効果測定のソリューション提供を開始
Digital PR Platform / 2024年10月16日 11時0分
-
マクロミル、シングルソースデータを拡張生成するデータ統合技術を独自開発、特許を取得
Digital PR Platform / 2024年10月15日 13時0分
-
生成AIを活用した試験問題生成技術の特許を取得問題生成に特化したアプローチで複数選択肢の問題生成が可能に【GMOメディア】
PR TIMES / 2024年10月10日 11時0分
-
ブランディング施策の投資対効果検証に特化した初のMMMサービス「Brand Dynamics Modeling」の提供を開始
PR TIMES / 2024年9月30日 12時15分
ランキング
-
1「PASMO」って10年以上使わないと失効するんですか? 母がひさしぶりに上京してくるのですが、チャージしていた「残高」もなくなってしまうのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月19日 4時30分
-
2コストコとイケアはなぜ時給が高いのか? 日本企業の「人手不足」はただの言い訳に過ぎない
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月19日 6時15分
-
3お父さんは海にまいたわ…20年、父と絶縁状態の「54歳長男」が緊急帰国。「57歳長女」の仰天発言に「ギョッ」とするも一転、号泣したワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月19日 10時45分
-
4「超おトクに空港でぜいたくし放題だった“神カード”」が衝撃の改悪!? それでもおすすめな理由は?
乗りものニュース / 2024年10月19日 8時42分
-
5今も1杯430円「スガキヤ」安くやってこられた理由 地元密着企業の、こんなにもある強さの秘訣
東洋経済オンライン / 2024年10月19日 8時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください