【古川日出男最新作は、冥官伝説の小野篁が主人公!?】『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』6月18日発売。奇想天外で壮大な「人類史オペラ小説」がいざ開幕!!!
PR TIMES / 2024年6月18日 11時15分
コロナ禍の現代京都に出現した小野篁。紫式部、二島由紀夫と合流し、観光地めぐりとご当地グルメを堪能。やがて巨大オオサンショウウオに乗って地獄に行き、そこで目にした光景とは――?
株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、古川日出男著『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』を2024年6月18日に発売します。
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コロナ禍の現代京都に冥官・小野篁(おののたかむら)が出現。
紫式部、二島由紀夫(3Dプリンタで作った三島の仮面を被った青年)と連れ立ち、金閣寺、京都水族館、船岡山、ラーメン、フルーツサンド、ベーカリーなど、京都の観光名所とグルメを堪能。
巨大オオサンショウウオで乗りつけた地獄では、マスクを求めて暴れ回る閻魔大王像や獣頭獣身の獄卒らが行き交い、地獄の修学旅行列車なるものが暴走。疫病、戦争、虐殺といった人類史開闢以来の地獄の光景が繰り広げられていた。そして三人は、オペラを高らかに歌い出す――
本書『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』は、そんな奇想天外で壮大な「人類史オペラ小説」です。
作家・古川日出男が直面したコロナ禍の出来事を克明に描いた「ノンフィクション」パートから派生し、小野篁たちが現代京都を自由に闊歩するシュールで愉快な「フィクション」パートが出現。さらにその中で台本形式の「オペラ」パートが開幕し、そこに追随する形で「台本作者である古川日出男が所感を述べる」雑記パートが展開される――この異形の重奏的物語構造が、本作に凄まじい「圧」をもたらしています。
「コロナ禍の京都」という場を起点に、過去・現在・未来へと続くパンデミックと人類史にまつわるユニークな「思想」を、小説ならではの方法で凝集・展開した、究極技巧の「散文の極北」ともいうべき作品。
「ようこそ、オペラ神社へ。」
「思想する作家」が、文学的想像力によって到達しうる新地平を示した本書を、ぜひ、ご一読いただけましたら幸いです。
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■目次
ココアかカブトガニか?
第一部 Untitled(無題)
一 伊庭靖子 京都
二 藤幡正樹 ロサンゼルス
三 小野篁 平安京
第二部 金閣寺二〇二〇
一 フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録(Apocalypse Now)』
二 ポール・シュナイダーの『ミシマ(Mishima: A Life in Four Chapters)』
第三部 オペラ『パンデミック』
第一幕「観光客タカムラ・オノ」
一 第一場 井戸より生まれて、乾き、歩き、歌い、寝む
第一幕第一場についての僕の雑記
二 第二場 彼の名はニシマ
第一幕第二場についての僕の雑記
第四部 オペラ『パンデミック』
第二幕「地獄の小野篁」
一 第一場 質問です。人類とは誰を指すのでしょう?
第二幕第一場についての僕の雑記
二 第二場 レディ・ムラサキ・イズ・バック
第二幕第二場についての僕の雑記
第五部 Curtain(カーテンコール)
■内容紹介
現代京都に現れた冥官・小野篁。紫式部、二島由紀夫と共に、観光名所とご当地グルメを堪能し、巨大オオサンショウウオに乗りつけ地獄めぐりに向かう……奇想天外で壮大な「人類史オペラ小説」開幕!
■著者紹介
古川日出男(ふるかわ・ひでお)
1966年生まれ。98年、『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島由紀夫賞、『女たち三百人の裏切りの書』で野間文芸新人賞、読売文学賞を受賞。2016年、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の『平家物語』全訳が話題に。著書に『平家物語 犬王の巻』『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』『の、すべて』『曼陀羅華X』『おおきな森』『ゼロエフ』『ベルカ、吠えないのか?』など多数。
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■書誌情報
書名:京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る
著者:古川日出男
仕様:四六変型判/上製/352ページ
初版発売日:2024年6月18日
定価:2970円(本体2700円) ISBN:978-4-309-03192-7
装丁:アルビレオ 装画:アワジトモミ
舞台地図作成:小野寺美恵
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031927/
出版社:河出書房新社
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