2024年下半期市場規模拡大・縮小ランキング。食品1位は「米」、令和の米騒動で前年比42%増。日用品1位は「ボディケア化粧品」、SNSで話題のダヴ クリーミースクラブがけん引し80%増/マクロミル調べ
PR TIMES / 2024年11月25日 13時15分
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 CEO:佐々木徹 以下、当社)は、当社の消費者購買履歴データ「QPR(TM)」をもとに、2024年下半期の「食品」と「日用品」のカテゴリ別購入金額の伸びから振り返る「2024年下半期市場規模拡大・縮小ランキング」を発表しました。
「QPR(TM)」は、全国3.5万人の消費者パネルから毎日の買い物履歴を収集し、POS(販売時点情報管理)データでは分からない購入者属性や、アンケートによる購入シーン・理由などを追跡できる消費者パネルデータです。なお、ランキングのカテゴリはJICFS(JANコード商品情報データベース)の文言に統一し、集計データは2024年7月1日から10月17日までを用いています。
■2024年下半期のトピックス
- 食品部門の第1位は「米」で前年比42.3%増、第2位はパックご飯の「米飯加工品」、第5位は
切り餅の「包装餅」と、コメ関連が上位にランクイン
- 日用品部門第1位は「ボディケア化粧品」で前年比79.8%と大幅増、「ダヴ クリーミースクラブ」がカテゴリをけん引。SNSで話題となった商品が上位に入る
- 南海トラフ臨時情報の発表で、備蓄食品・防災グッズ市場が拡大。カセットコンロ、ガス部品、水、米飯加工品などの購買が急増
- 日用品部門の第2位は「洗顔シート」がけん引した「その他男性化粧品」で前年比69.1%増。
性年代別に見ると、男性40~60代が79~121%と大幅増、女性平均も78.2%増
1. 食品部門の第1位は「米」で前年比42.3%増、第2位はパックご飯の「米飯加工品」、第5位は切り餅の「包装餅」と、コメ関連が上位にランクイン
市場規模拡大ランキング食品部門の第1位は「米」で前年比42.3%増、第2位はパックご飯やカップメシなどの「米飯加工品」で同31.0%増、第3位はカルパスやビーフジャーキーなどの「畜産珍味」で同28.9%増、第4位は昆布だしや白だしなどの「液体だし」で同26.7%増、第5位は切り餅の「包装餅」で同23.8%増でした。トップ5にコメ関連のカテゴリが3項目ランクインし、2024年夏の“令和の米騒動”による市場拡大が顕著に表れました。
「米」の平均購入単価は前年比35.6%増と高騰しました。また、「米」の購入者数は前年比9.2%増、「米飯加工品」は同20.6%増、「包装餅」は同15.2%増と大幅に増加しました。コメ不足による価格高騰の一方で、米飯の代替品の需要が上昇したことが分かります。【図表1】
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/664/624-664-e8c00811c49602f7dc30442641e45b70-2100x700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【図表1】 2024年下半期 市場規模拡大・縮小ランキング 【食品部門】
2. 日用品部門第1位は「ボディケア化粧品」で前年比79.8%と大幅増、「ダヴ クリーミースクラブ」がカテゴリをけん引。SNSで話題となった商品が上位に入る
日用品部門の第1位は「その他ボディケア商品」で前年比79.8%と大幅に増加し、同カテゴリの角質オフ・保湿ケアが両立できる「ダヴ クリーミースクラブ」は、フォロワー数が多いインスタグラマーによる投稿が確認できました。第6位の「ビタミン含有の滋養強壮(指定医薬部外品)」は前年比 44.3%増で、同カテゴリ商品に関するXの投稿が総表示回数470万回を超えており、第8位の「その他メイクアップ化粧品」は前年比42.7%増で、同カテゴリのコーセー「メイク キープ ミスト EX +」もフォロワー数が多いインスタグラマーの投稿が見られ、SNS上で話題となりました。
そのほか、日用品部門の第3位は「電子蚊取り器」で前年比66.3%増、2024年上期のランキングから引き続き次世代型屋内蚊取り器のKINCHO「シンカトリ」が人気です。第7位は「その他芳香・消臭剤」で同43.3%増と小林製薬「消臭元ZERO」が同カテゴリをけん引しました。【図表2】
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/664/624-664-676128891d109a2058023b1213c26b1b-2100x700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【図表2】 2024年下半期 市場規模拡大・縮小ランキング 【日用品部門】
3. 南海トラフ臨時情報の発表で、備蓄食品・防災グッズ市場が拡大。カセットコンロ、ガス部品、水、米飯加工品などの購買が急増
日用品部門の第4位であるカセットコンロといった「その他調理器具」が前年比59.6%増、第9位はカートリッジ・ガスボンベといった「ガス部品」で同36.4%増でした。
一方、食品部門第1位「米」、第2位、「米飯加工品」第5位、「包装餅」、ランク外の「水」の100人あたりの購入金額(※)を日次推移で見ると、8月8日の南海トラフ地震臨時情報の発表後に「水」と「米飯加工品」が急上昇し、以降も高めに推移しました。災害に対する警戒から、備蓄目的で購入された様子がうかがえます。【図表3】
※市場規模を表す当社の独自指標。集計期間における有効QPR(TM)モニタ全体の総購入量を相対比較用に換算。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/664/624-664-bf43ce378a78437ace58d4f5f879cabf-1600x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【図表3】「米」「米飯加工品」「包装餅」「水」カテゴリの100人あたり購入金額 日次推移
4. 日用品部門の第2位は「洗顔シート」がけん引した「その他男性化粧品」で前年比69.1%増。性年代別に見ると、男性40~60代が79~121%と大幅増、女性平均も78.2%増
日用品部門の第2位は「その他男性化粧品」で前年比69.1%増、中でも「洗顔シート」の商品が同カテゴリをけん引しました。今夏(6~8月)は観測史上最も暑い夏だったことが気象庁より発表されており、市場規模拡大につながった要因の一つだと推測されます。
「その他男性化粧品」の市場規模を性別・年代別に見ると、男性全体では前年比65.1%増で、男性40~60代による購入が伸長しました。伸長した順に、男性60代が同121.0%増、男性40代が同92.7%増、男性50代が同79.1%増でした。また、女性による購入も伸長しており、女性全体では同78.2%増でした。【図表4】
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/624/664/624-664-ce96719130f964b8e720c72f9686775e-1600x600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【図表4】 「その他男性化粧品」カテゴリ(※)の市場規模(性年代別)の前年比 (※)JICFS(JANコード商品情報データベース)によるカテゴリ
以上
■分析の仕様と、ランキングの作成方法
[表: https://prtimes.jp/data/corp/624/table/664_1_eb2b4aa696e9761a3ed43cfb5d644c22.jpg ]
■QPR(TM)(消費者購買履歴データ)とは
全国3.5万人のQPR(TM)モニタにバーコードリーダーを貸与して日々の購買データを収集し、アンケートの実施によりなぜ購入したのかという商品購入意識も掛け合わせて分析できるシングルソースデータです。食品、飲料、化粧品、生活用品など、実際の購買データに基づく購入者像の把握、購買トレンドの分析が可能です。
https://www.macromill.com/service/digital-data/consumer-purchase-history-data/
■株式会社マクロミルについて
マクロミルは、国内オンラインリサーチ業界のリーディングカンパニーです。市場シェアNo.1※の豊富なリサーチ実績とノウハウ、90以上の国と地域で1.3億人へのリサーチが可能なグローバルネットワーク、独自に構築した消費者パネルから得られる多種多様なデータを活用し、お客様のマーケティング課題の解決に向けて最適なソリューションを提供します。創業時から育んできたデータネイティブな発想で、お客様のビジネスに成功をもたらすData Culture構築の原動力となることを目指します。
※オンラインリサーチ市場シェア=当社単体及び(株)電通マクロミルインサイト、QO株式会社のオンラインリサーチに係る売上高(2023年6月期)÷一般社団 法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)によって推計された日本のMR業界市場規模・アドホック調査のうちインターネット調査分(2022年分)(出典:一般社団法人日本マー ケティング・リサーチ協会(JMRA)2023年6月27日付第48回経営業務実態調査
【株式会社マクロミル 会社概要】
代表者:代表執行役社長 CEO 佐々木徹
本社:東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー 11F
設立:2000年1月31日
事業内容:マーケティングリサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供
売上高:43,861百万円(2024年6月期)
URL:https://www.macromill.com
■データのご利用に関して
当記事の著作権は、株式会社マクロミルが保有します。当記事に掲載のデータを引用・転載される際は、必ず「マクロミル調べ」と出典を明記ください。また、引用・転載される際は、掲載先・掲載内容について以下問合せ先までご一報ください。
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