第34回 現代詩花椿賞 伊藤悠子『まだ空はじゅうぶん明るいのに』に決定
PR TIMES / 2016年9月9日 16時20分
資生堂は、第34回現代詩花椿賞の選考会を9月8日(木)に開催し、本年度の受賞作を伊藤悠子氏の『まだ空はじゅうぶん明るいのに』(思潮社刊)に決定しました。
(今回の選考委員は佐々木幹郎、小池昌代、池井昌樹、杉本真維子の4氏)
現代詩花椿賞は、年度内(2015年9月1日~2016年8月31日)に刊行された詩集を対象に、4人の選考委員によって選ばれた最も優れた一冊に贈られます(過去の受賞作は別紙のとおりです)。
受賞者の伊藤悠子氏には、資生堂より「特製香水入れ」ならびに100万円が贈られます。
贈賞式は、12月上旬に行う予定です。なお、受賞作の選評は10月中旬に『花椿』ウェブサイト( http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/?rt_pr=tr650 )でご紹介します。
《伊藤悠子(いとう・ゆうこ)氏 プロフィール》
略歴 :1947年 東京生まれ 津田塾大学卒業
過去の詩集:『道を 小道を』(2007年、ふらんす堂)
『ろうそく町』(2011年、思潮社)
受賞歴 :2012年第44回横浜詩人会賞
<伊藤悠子氏 受賞のことば>
驚いて、正直に申せば震えてもいます。庭のユキヤナギも、過ぎていった台風のため揺れています。いまこのとき、様々な状況のなかで震え、揺れている人がいます。ですのに私は今、感謝と畏れと喜びに震えています。なんと華やかな賞をいただけたのでしょう。人生のこの一瞬、このような震えをいただけたことにこうべを垂れ、そして静かに自分の小さな場所へと戻り、多くの詩人の作品から、そして生きているこの日常から教わりながら、詩にもう一歩でも半歩でも近づいていきたいと願っております。
『まだ空はじゅうぶん明るいのに』は何人かの方の献身的なお励まし、ご尽力によって上梓できました。深く感謝申し上げております。どうもありがとうございました。
《現代詩花椿賞について》
資生堂は「美しい生活文化の創造」を企業のミッションとして、長年にわたり芸術文化活動を行ってきました。そのなかで現代詩花椿賞は「美を伝えることばの力を高め、詩の支援を通じて表現力や想像力の豊かな社会を育みたい」という想いから1983(昭和58)年に創設されました。
これまでに吉増剛造や谷川俊太郎らキャリア豊富な詩人から、主婦や教職の傍ら詩作を続けてきた人の作品まで幅広く、その時々の優れた詩集を顕彰してきました。
これからも、本賞による美しいことば―詩―の支援を通じて、美しい生活文化の創造に取り組んでいきます。
(参考資料)
現代詩花椿賞のこれまでの受賞作は以下のとおりです。
敬称略
第1回 安西 均 『暗喩の夏』
第2回 吉増 剛造 『オシリス、石ノ神』
第3回 谷川 俊太郎 『よしなしうた』
第4回 嵯峨 信之 『土地の名~人間の名』
第5回 木坂 涼 『ツッツッと』
第6回 安藤 元雄 『夜の音』
第7回 大岡 信 『故郷の水へのメッセージ』
第8回 高橋 順子 『幸福な葉っぱ』
第9回 稲川 方人 『2000光年のコノテーション』
第10回 財部 鳥子 『中庭幻灯片』
第11回 高橋 睦郎 『旅の絵』
第12回 入沢 康夫 『漂ふ舟』
第13回 八木 幹夫 『野菜畑のソクラテス』
第14回 辻 征夫 『俳諧辻詩集』
第15回 小池 昌代 『永遠に来ないバス』
第16回 多田 智満子 『川のほとりに』
第17回 池井 昌樹 『月下の一群』
第18回 山崎 るり子 『だいどころ』
第19回 高貝 弘也 『再生する光』
第20回 清岡 卓行 『一瞬』
第21回 野村 喜和夫 『ニューインスピレーション』
第22回 八木 忠栄 『雲の縁側』
第23回 藤井 貞和 『神の子犬』
第24回 辻井 喬 『鷲がいて』
第25回 新川 和江 『記憶する水』
第26回 奥田 春美 『かめれおんの時間』
第27回 岩成 達也 『みどり、その日々を過ぎて。』
第28回 有働 薫 『幻影の足』
第29回 季村 敏夫 『ノミトビヒヨシマルの独言』
第30回 城戸 朱理 『漂流物』
第31回 藤原 安紀子 『ア ナザ ミミクリ』
第32回 石牟礼 道子 『祖さまの草の邑』
第33回 最果 タヒ 『死んでしまう系のぼくらに』
第34回 伊藤 悠子 『まだ空はじゅうぶん明るいのに』
▼ 『花椿』ウェブサイト
http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/?rt_pr=tr650
▼ 資生堂グループ企業情報サイト
http://www.shiseidogroup.jp/?rt_pr=tr650
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