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2019年2月より、探究学習用教材「未来を拓く探究シリーズ 探究ナビ」を販売開始

PR TIMES / 2019年2月28日 12時40分

~パターン・ランゲージ「探究PLカード」で高校生の学習の振り返りをサポート~

 株式会社ベネッセホールディングスの子会社、株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、代表取締役社長:小林仁、以下「ベネッセ」)は、2019年2月より、高等学校の先生・生徒向けに「総合的な学習の時間」での課題発見・解決をサポートする探究学習用教材「未来を拓く探究シリーズ 探究ナビ」(以下「探究ナビ」)の販売を開始しました。




 「探究ナビ」は、テキスト、ワーク、教師用ガイドに加え、株式会社クリエイティブシフト(本社:横浜市、代表取締役社長:井庭崇、以下「クリエイティブシフト」)と共同開発したパターン・ランゲージ「探究PLカード」の4つで構成されています。教育課程の「総合的な学習の時間」は、生徒が自ら課題を発見して、主体的に判断し、課題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとしていますが、「探究ナビ」は、生徒が探究プロセスのPDCAサイクルを習得し、主体性や思考力・判断力を身につけることをサポートします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/120/717/resize/d120-717-921058-0.png ]

【教材開発の背景】
 2022年度からの高等学校の次期学習指導要領では、「知識・技能」だけでなく、未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」や、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」を軸として、資質・能力を育成することを目指します。また「総合的な学習の時間」は「総合的な探究の時間」へ変更され、教育課程の中心に位置づけることが求められるとともに、2019年度からは一部で先行実施も始まります。これを受けて、資質・能力を育成する方法として探究学習が注目され、各教科においても「〇〇探究」と名称がつく科目が複数創設されています。
 一方で、ベネッセが2018年に学校の先生向けに実施した『「総合的な学習の時間」の指導内容に関するアンケート』では、探究を推進するうえで、約半数の先生が「先生方の指導の目線合わせ・意識のバラつき」「指導・コンテンツ準備の負荷が大きい」ことを感じており、学校現場で探究学習を広めていくためには、さまざまな課題があることがわかります。
 ベネッセは、関西大学の黒上晴夫教授らを執筆者として、2018年に「探究ナビ」のプロトタイプを制作しました。また、複数の高校でのモニター検証を通し、より学校の現状に即した教材へと改訂を行ってきました。2019年2月より発売する「探究ナビ」は、先生方の授業前の準備負荷を軽減しながら、学校全体でより充実した探究学習を展開できるようサポートします。

「探究ナビ」教材の概要
 「探究ナビ」は、探究に必要な考え方や学びのワザ・コツを探究のプロセスごとに解説した生徒向け「テキスト」と、テキストに対応した「ワーク」、ワークの指導展開例と朱筆入りガイドを掲載した「教師用ガイド」に加え、探究の振り返りをサポートする「探究PLカード 創造的な探究のためのパターン・ランゲージ」の4点から構成されています。1セットの販売価格は、1,900円です。

■「探究PLカード 創造的な探究のためのパターン・ランゲージ」とは
 「探究PLカード」は、井庭崇氏(慶應義塾大学総合政策学部教授、株式会社クリエイティブシフト代表)とベネッセで共同開発したカード集で、探究学習で実績のある生徒や、その生徒を指導していた先生方にインタビューを行い、探究学習に取り組むうえでの経験則・秘訣を「パターン・ランゲージ」(注1)の方法で言語化したものです。「探究PLカード」では、探究の各プロセスで重要になるポイントを言語化し、36の「パターン」としてまとめています。このパターンを用いることで、自分の経験を振り返ったり、ワークショップの中で意見を交わしたりすることが、可能になります。

[画像2: https://prtimes.jp/i/120/717/resize/d120-717-289715-1.png ]


探究の振り返りや対話のワークショップで活用
 探究学習の振り返りは、探究の中で行った出来事の振り返りが中心となりがちですが、実際には、「どんなことができるようになったのか」という自分自身の成長を振り返ることが重要です。生徒同士で知見を高め合う「対話のワークショップ」などで「探究PLカード」を活用すれば、カードが媒体となり、探究での学びを深めることにつながります。
 また、「探究ナビ」のワークには、「探究PLカード」の探究に関するコツをどれくらい実践できているか、探究のプロセスごとにチェックするアセスメント(注2)が付属しています。探究学習は、プロセスごとに様々な方法があり、どの方法が自分にとって適切か、よりよい探究学習にするためにはどの点を補う必要があるのか、などのメタ認知や目標設定をする際に役立ちます。

注1)パターン・ランゲージについて
 パターン・ランゲージは、建築家クリストファー・アレグザンダーが提唱した知識記述の方法です。ある「状況」で生じる「問題」をどのように「解決」すればよいのかという実践的な知を記述することで、問題発見・問題解決を支援し、誰でも自分なりにデザイン・実践に取り組むことができるようにすることが目指されています。もともと建築の分野で始まったパターン・ランゲージの制作・研究は、その後ソフトウェア開発や創造活動一般を支援する方法として広がっています。

注2)アセスメント
 探究学習を自分がどれくらい実践できているか、領域ごとにチェックするアセスメントです。あくまで自己評価の結果のため、単純に他者との比較はできませんが、個人内でのバランスや学校としての特徴を見ることができます。自分が実践できているポイント、できていないポイントを自分の中で振り返ることで、具体的な次の一歩を考えるきっかけとなります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/120/717/resize/d120-717-162877-2.png ]


■「探究ナビ」教材の活用事例
・生徒の知りたいことに沿って具体的な方法を検索する、辞書的な活用
・探究プチ体験ワークを使ったオリエンテーション授業の実施
・探究プロセスの流れと考え方を、プロセス解説ページと授業ワークで解説
・生徒の興味・関心から課題設定をサポートする、課題の設定ワーク
・シンキングツールページの練習ワークで「考えるための技法」の習得
・探究PLカードを使った、対話的な振り返り
・Web掲載のテンプレートをもとにした、アンケート・インタビューシートの作成
[画像4: https://prtimes.jp/i/120/717/resize/d120-717-689939-3.png ]


「探究ナビ」執筆者・「探究PLカード」共同開発者
【探究ナビ 執筆者】 黒上 晴夫(くろかみ はるお)
関西大学総合情報学部教授。専門分野は教育工学。中央教育審議会教育課程部会「生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ」の委員、教育課程部会 総則・評価特別部会の委員等を務める。主な著書に『シンキングツール~考えることを教えたい~』(NPO法人学習創造フォーラム)『考えるってこういうことか!「思考ツール」の授業』(小学館)など。

【探究PLカード 共同開発者】 井庭 崇(いば たかし)
慶應義塾大学総合政策学部教授、株式会社クリエイティブシフト代表。著書に『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(2013年)など。平成27年度文部科学省 高大接続システム改革会議 新テストワーキンググループ委員等において、これからの教育に関する提言・議論に携わっていた。

株式会社クリエイティブシフト ホームページ
http://creativeshift.co.jp


[表: https://prtimes.jp/data/corp/120/table/717_1.jpg ]


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