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【オリックス】インドの大手再生可能エネルギー事業者 Greenko Energyへの出資に関する基本合意について

PR TIMES / 2020年9月11日 19時45分

オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、このたび、インドの大手再生可能エネルギー事業会社であるGreenko Energy Holdings(本社:モーリシャス諸島、CEO: Anil Chalamalasetty、以下「Greenko」)の株式の一部取得について、基本合意書(フレームワーク アグリーメント)を締結しましたのでお知らせします。今後、デューデリジェンスを踏まえた社内機関決定や必要となる法的手続き等を経て、年内に本契約ならびに株式取得手続きの完了を目指します。



本件は、創業者グループよりGreenkoの発行済株式を取得するとともに、オリックスが現在インドで運営する風力発電事業※1のすべてをGreenkoに統合し、その対価としてGreenkoの新株を引き受けることで、Greenkoの発行済株式20%超を総額 約980百万米国ドルで取得する計画です。出資比率や取得金額は現時点での計画値であり、デューデリジェンス、株式取得時の為替や今後の追加出資等により変動する可能性があります。

Greenkoは、インドの2大再エネ事業者の1社を傘下に持ち、インド国内で太陽光発電、風力発電、水力発電など、設備容量合計4.4GWの稼働済再エネ発電施設を運営するほか、買収手続き中の水力発電事業1.2GWに加え、合計8GW以上の建設または開発中プロジェクトを有しています。2004年に二人の創業者により設立後、2013年にはシンガポール政府投資公社(GIC)、2016年にはアブダビ投資庁(ADIA)が資本参加し、現在ではGICが65.8%、ADIAが16.5%の株式を保有しています。インド国営機関や州電力公社など向けに平均20年超の長期売電契約(PPA)を確保しており、高い成長性と安定的な収益基盤を構築しています。

またGreenkoは、太陽光や風力による再エネ電源と揚水発電※2を組み合わせ、天候による影響を受けずに火力発電所などと同等のコストで再エネ由来の電力を供給するIREP事業※3を展開する点が特長です。再エネ由来電力の調達ニーズが高い州電力公社や、RE100やネット・ゼロ・カーボンなどを掲げる環境意識の高い企業に対して高い需要が見込まれます。

インドの再エネ市場は、設備コストの低下と恵まれた気候によりグリッドパリティ※4に達しており、火力発電所などの発電施設と比較してもコスト優位性を確保しています。インド政府は、2020年の想定再エネ導入量113GWに対して、2022年までの再エネ導入目標を175GWに設定しており、またBloomberg NEFによる予測では、2030年の設備容量は389GWと、今後もインドの再エネ市場のさらなる拡大が期待されます。

オリックスは、事業活動を通じて価値を創造し、社会に貢献していくことを基本としており、持続可能社会の実現に向けた事業活動として、再生可能エネルギー事業をグローバルに展開していくことを重要な戦略の一つとしています。
2016年に共同出資によりインドの風力発電事業(設備容量計873MW)に参入し、2019年に同事業を100%化しました。また、2017年には米国の上場地熱発電事業会社であるOrmat Technologies, Incに出資し、現在は21.5%を保有しています。
日本国内においては、設備容量合計約1GW(1,000MW)の太陽光発電事業や、風力、地熱などの再生可能エネルギーによる発電事業を積極的に推進しています。

今後もこれまでに培った経験や専門性をもとに、国内外において再生可能エネルギー事業の推進を図るとともに、アジアでの事業拡大を目指してまいります。

※1 インド南西部の7州(計26カ所)にて風力発電事業(設備容量計873MW)を行う特別目的会社7社
とアセットマネジメント会社の全株式。

※2 高低差のある二つの貯水池を設置し、低い貯水池(下部貯水池)の水を高い位置にある貯水池(上部貯水池)に汲み上げておき、必要時に上部貯水池から下部貯水池へ水を落とす発電方式。

※3 Integrated Renewable Energy Projectの略。太陽光や風力の再エネ電源と蓄電設備を組み合わせ、 火力発電と同様に電力需要に応じた電力を供給する事業。具体的には、太陽光や風力で発電した電気の一部を蓄電し、天候などによって出力が変動した時や発電しない時に蓄電した電力を放電し不足分を補うことで電力を安定供給するもの。

※4 再生可能エネルギーの発電コストが、既存の系統からの電力のコストと同等かそれ以下になること。


■「Greenko」概要

会社名 :Greenko Energy Holdings

所在地 :33, Edith Cavell Street, Port Louis, Mauritius

代表者 :Anil Kumar Chalamalasetty

設立 :2004年

事業内容 :再エネ事業

売上     :661百万米ドル (2020年3月期、約701億円※5)

総資産    :6,467百万米ドル(2020年3月期、約6,855億円※5)

株主     :GIC 65.8%、ADIA 16.5%、創業者グループ 17.7%(現時点)

ホームページ :https://www.greenkogroup.com/index.php

※5 1ドル≒106円(2020年9月9日時点)にて換算


■「Greenko」概要
[画像: https://prtimes.jp/i/23075/727/resize/d23075-727-450318-0.jpg ]


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