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OKI、ロケットや衛星搭載機器向けに熱解析シミュレーション、実機検証、不具合解析を一括受託する「宇宙機器熱特性検証サービスSimuValid(TM)」の提供を開始

PR TIMES / 2025年1月28日 11時45分

放熱設計の精度向上、開発期間短縮、故障の未然防止に貢献



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17036/744/17036-744-058f1fc9627e7c4f82d675f14013e6c0-500x352.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
PCB上の高温素子の特定
OKIは、ロケットや人工衛星に搭載する機器を対象とした「宇宙機器熱特性検証サービスSimuValid(TM)(注1)」を2025年1月29日より開始します。成長著しいニュースペース市場をターゲットに、宇宙空間における熱解析シミュレーションおよび実機による熱特性検証(バリデーション)、さらに検証時に検出した不具合現象の部品レベル解析の3つを一括受託することにより、放熱設計の精度向上、開発期間の短縮、故障の未然防止に貢献し、2026年度に1億円の売上を目指します。



宇宙機器は、温度や気圧が急激に変化する過酷な環境下で稼働し続けることが求められます。使用される材料の膨張係数はそれぞれ異なるため、地上とは異なる特殊で高度な放熱設計が必要です。設計にあたっては、シミュレーション結果、実機によるバリデーション結果、不具合発生時の解析結果の3つをすり合わせて学習し、最適条件を導き出して設計・プロセスを改善していきます。これを実現するには、3つの分野に精通した技術力、データと経験の蓄積による高い知見、そして高度な分析機器を扱う熟練した技術者の緊密な連携が不可欠です。


[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17036/744/17036-744-7207304072b2d4711382fa0ee077a132-500x323.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シミュレーション解析値と実測値の比較例

OKIは、地上から宇宙の真空環境への移行時に急激に変化する環境下での温度分布の変化を正確に把握する非定常熱解析(注2)による「宇宙機器向け熱解析シミュレーションサービス」を2024年11月より開始しました。このサービスでは、シミュレーションのみならず、モジュールおよびユニットレベルで真空状態におけるバリデーションを行い、シミュレーション結果とバリデーション結果をすり合わせることで、モデルの精度向上を実現しています。また、これまで宇宙機器に使用される電子部品に対する熱抵抗測定技術において、真空環境での測定サービスで多くの実績を挙げています。新サービスでは、シミュレーションとバリデーションに加え、検出された不具合の部品レベルでの原因特定と迅速な解決策の提案までをワンストップで提供します。これにより、部品・基板からモジュール、さらにはシステム全体にわたる設計信頼性を向上させ、過酷な宇宙環境下でも熱による故障を未然に防ぐ設計開発を支援します。

また、新サービスに向けて、OKIは機構設計、実装設計、エレキハードウェア設計の専門家と、半導体評価、特殊環境試験、最新のPCB放熱技術「凸型銅コイン埋め込みプリント配線板技術」の専門家の連携を強化し、トータルなサービスを提供する専門チームを結成しました。このチームは、宇宙産業をはじめ、さまざまなお客様に提供してきたデザインサービス、試験サービスおよびPCBの実績とノウハウを活かし、正確なシミュレーションと実機測定試験、不具合解析に加えて、効率的な放熱ルートを確保した装置内機器レイアウト、PCBレイアウト設計、さらにPCB上の部品配置までを提案できます。特に、さまざまな材料および形状の熱特性に関する知見が、効果的な放熱設計に貢献します。

OKIは、中期経営計画2025において、航空宇宙市場をEMS事業の注力分野としています。設計・生産だけでなく、機器設計段階でのシミュレーションや機器・部品の宇宙環境試験など、宇宙品質のモノづくり力を活かし、グローバルな航空宇宙市場に向けた技術開発と販売拡大を進めています。

なお、新サービスと最新PCB放熱技術は、2025年1月29日にオンラインで開催する「宇宙開発を支える熱テクノロジー。先端の熱対策ソリューション!」セミナーで紹介します。

販売計画
標準価格:個別見積
販売目標:年間1億円(2026年度)
サービス提供開始時期:2025年1月29日

用語解説
注1:SimuValid(シミュバリ)
シミュレーション(Simulation)と評価検証(Validation)を一気通貫で行うサービスの商標。

注2:非定常熱解析
非定常熱解析とは、時間の変化に伴う温度分布を解析する手法である。この手法により、機器や環境が温度変動に、どのように反応するかをシミュレーションし、設計や改善策の検討に役立つ。

リリース関連リンク
SimuValid紹介サイト【OKIアイディエス】
熱解析シミュレーションサービス 紹介サイト【OKIアイディエス】
熱過渡特性解析(熱抵抗測定)紹介サイト【OKIエンジニアリング】
PCB放熱技術紹介サイト【OKIサーキットテクノロジー】

- 沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
- SimuValidは、沖電気工業株式会社の日本における商標です。
- その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。


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広報室
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産業営業本部 EMS営業部
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