企業ミュージアム「イノベーションロード」にて 特別展「オトのかけ算-サステナビリティとモノづくり」を開催
PR TIMES / 2023年8月22日 20時15分
期間:2023年8月23日(水)~ 2024年1月13日(土)
ヤマハ株式会社(以下、当社)は、今年オープン5周年を迎えた企業ミュージアム「イノベーションロード」にて8月23日(水)から 2024年1月13日(土)まで、特別展「オトのかけ算-サステナビリティとモノづくり」を開催します。
当社は、創業以来、音・音楽にまつわるモノに新たなモノをかけ合わせる「オトのかけ算」を積み重ね、これまでにない価値を創りだすモノづくりを行ってきました。また持続可能な社会の実現、いわゆるサステナビリティに向けた積極的な取り組みが求められる現代にあって、限りある資源を最大限活用し、誰もが音・音楽を愉しむために、これまで発見されていなかった価値を見出し、「オトのかけ算」によって形にするモノづくりがますます大切になってきていると考えています。
本展示では、当社が135年以上にわたり培ってきた技術と感性の融合から生まれた、今の時代ならではのモノづくりを体験いただけます。
サステナブルキーボード(電子キーボード×未利用材)
[画像1: https://prtimes.jp/i/10701/751/resize/d10701-751-6039ef2b1198697f5664-0.jpg ]
このキーボードは、さまざまな楽器づくりで発生した未利用材*1の活用に取り組むなかで生まれました。白鍵部分に使用される鍵盤は、クラリネットの材料となるグラナディラの木粉とプラスチックを複合した材料で作られており、黒っぽい色をしているのが特徴です。この材料は、グラナディラの未利用材を楽器づくりに活用できるだけでなく、キーボードに使用するプラスチックの量を1台につき約1.1kg削減でき、今後さまざまな楽器・音響機器への活用が期待されています。
こちらの展示では、キーボードを自由に演奏いただけるほか、このキーボードのデザインを発想するもととなった当社製の文化椅子・書架と併せてご覧いただけます。
アップサイクリングギター 1st プロトタイプ(エレキギター×未利用材)
[画像2: https://prtimes.jp/i/10701/751/resize/d10701-751-91e922e641a2b00eb6b0-0.jpg ]
こちらのエレキギターは、「アップサイクル*2」という考え方から生まれたもので、様々な楽器づくりで発生した未利用材をくみ上げて作られています。当社の楽器には色々な木材が使用されており、これまでギターにはあまり用いられなかった木材もこのアップサイクリングギターには多く含まれます。多様な未利用材の可能性に着目し、ギターの材料として活用することを通して、ギターの新しい価値を探索しています。
こうしたさまざまな木材を組み上げてギターを作るのには高度な技術が必要になり、そこには当社が長年にわたる楽器づくりで培った木材技術やノウハウが生かされています。
※ギターの現物は、9月中旬以降展示予定
片手演奏用リコーダー(リコーダー×木管楽器のキイシステム)
[画像3: https://prtimes.jp/i/10701/751/resize/d10701-751-7ca44907fd10e67e2926-0.jpg ]
当社は、指に障がいがある子どもたちにもリコーダーの演奏を楽しんでもらうため、片手で演奏できるリコーダーを開発、製造しています。一般的なリコーダーは、両手合わせて8本の指ですべての音が出せますが、この片手演奏用リコーダーは両手で5本の指を動かすことができれば、2オクターブの音階を吹くことができます。これはフルートなどの木管楽器に使用されるキイシステムが組み込まれているためです。木管楽器では指穴をふさいで音程を変化させますが、その操作を簡単にするためにパッドが付いたバネ仕掛けの金属のふたをキイの操作で開閉します。当社は、このようなキイシステムをリコーダーに応用することで、すべての子どもたちが楽しく演奏できるリコーダーを開発しました。
展示では、実際に運指表を見ながら片手演奏用リコーダーのキイを動かす体験ができます。※リコーダーの試奏はできません。
未利用材キット(楽器×未利用材、スピーカー×未利用材、積み木×未利用材)
[画像4: https://prtimes.jp/i/10701/751/resize/d10701-751-3026fc507067f835ec6c-0.jpg ]
この工作キットは、未利用材を活用し、音楽やモノづくりの楽しさを学べるようにデザインし、身近な工作機器で試作したものです。
ピアノ線を親指ではじくと音が鳴るピアノの間伐材*3やギターの未利用材で作られた親指ピアノ、クラリネットのベルやマリンバの未利用材を活用して音を広げる無電スマートフォン用スピーカー、楽器特有の密度のある音を出しながら遊べる木管楽器の未利用材から作られた積み木などを触って愉しめます。
特別展「オトのかけ算-サステナビリティとモノづくり」
概要期間:2023年8月23日(水)~ 2024年1月13日(土)
※イノベーションロードの開館時間に準じます
会 場:ヤマハ株式会社イノベーションロード内イノベーション・ラボ
(静岡県浜松市中区中沢町10番1号)
入場料:無料
※イノベーションロードの見学は予約が必要です(電話・インターネット予約)
詳しくはイノベーションロードのホームページをご覧ください
ウェブサイト:https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/
※イノベーションロードについて
イノベーションロードは、ヤマハの DNA、現在と未来への挑戦を「見て・聴いて・触れて」体感できる 企業ミュージアム。1887 年の創業以来、現在にいたる長い歴史と、ヤマハの世界観や魅力を伝え発信し 続ける展示施設です。
*1 未利用材:楽器作りにおいて木材を厳選・加工する中で発生した、使われなかった材料・端材のこと
*2 アップサイクル:本来不要とされていたものに新しい価値を与え、より高い価値のものに生まれ変わらせること
*3 間伐材:人工的に植林した森林を健全な状態に保つために間引いた木材
ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/
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