NEC X、慢性疾患患者向けにウェアラブルデバイスを用いた遠隔モニタリングソリューションを提供するGPx社に出資
PR TIMES / 2024年11月16日 21時40分
NECの子会社であり、シリコンバレーで新規事業の創出を推進するNEC X, Inc(注1, 以下NEC X)は、慢性疾患患者向けに、スマートウォッチ等のウェアラブルデバイスを用いた遠隔モニタリングソリューションを開発・提供するGeneral Prognostics, Inc. (注2, 以下GPx社)へ出資しました。本出資は、NEC Xが運営するベンチャースタジオプログラム「Elev X! Boost(注3)」の一環として行われ、金銭的な支援のみならず、 NECグループによる技術支援、事業シナジー創出を目指します。
慢性疾患患者は、重症化を予防するため、患者の自己管理が重要とされており、その一環として慢性心不全患者は体内にモニタリングデバイスを植え込むなどの方法でモニタリングを行っています。しかし、体内植込型デバイスの使用には手術が必要なため、重篤な患者のみに限られることが多く、慢性心不全患者の殆どが継続的なモニタリングを受けられないのが現状です。血液検査を用いる方法もありますが、高頻度での採血が必要となるため、患者への身体的・金銭的な負担が大きく、現実的な解決策とは言えません。
GPx社が提供するソリューション「CardioID」は、スマートウォッチやスマートスケールなどのデバイスから心拍、歩数、音声、体重などのデジタルバイオマーカーを収集。慢性疾患患者のデジタルバイオメーカーおよび血液バイオマーカーのデータベースを活用し開発した独自のアルゴリズム「Bloodless Blood Tests」で分析し、医療従事者が適切なタイミングで医療介入できるよう、慢性疾患患者の状態をリアルタイムでモニタリングします。
植込み型デバイスや血液検査を必要しないため従来の手法に比べて侵襲性が低く、さらに早期予測の精度も高い、類を見ないモニタリングソリューションです。
[画像: https://prtimes.jp/i/78149/759/resize/d78149-759-440ded3f92638bb41f42-1.jpg ]
このたびの出資は、NEC Xが運営するベンチャースタジオプログラム「Elev X! Boost」の一環として行われ、NECの技術を活用したアルゴリズムの改善・精度向上に加え、心不全予測以外の新たな領域での応用も期待されています。NECグループはこれまでも、さまざまな分野において先端技術を活用し、社会課題の解決に取り組んでまいりました。今後も、より広範な領域での技術革新を通じて、社会に貢献していきます。
本件に関する各社のコメントは以下のとおりです。
NECグループでは、デジタル技術を活用することで、医療・ヘルスケアの課題解決や新たな価値提供を行い、人々が活き活きと暮らすことができる健康長寿社会の実現を目指してきました。GPx社の画期的なモニタリングソリューションは大きな可能性を秘めています。この投資を通じて、すべての人が自分らしく生きることができる未来の実現に向けて共に歩んでいきたいと考えています。
NEC X, President and CEO, 松本 眞太郎
本投資および戦略的パートナーシップは、何百万人もの患者にパーソナライズされたヘルスケアソリューションを提供するという私たちのミッションを達成するために欠かせないものです。この提携は、技術のパフォーマンス向上のみならず、私たちの成長を後押しし、慢性疾患を抱える患者への支援を加速することができるでしょう。
GPx, Co-Founder and COO, 松岡俊祐
(注1) 本社:米国 カリフォルニア州、President and CEO:松本眞太郎
(注2) 本社:米国 マサチューセッツ州、Co-Founder and CEO:Javier Echenique、 Co-Founder and COO:Sean Matsuoka、 Co-Founder and Advisor:Sidhant Jena
(注3) Elev X! Ignite / Boost:Elev X! はNEC Xが運営するベンチャースタジオプログラムです。起業家が提案した顧客課題起点の事業アイディアとNECの技術をマッチングし、顧客発見・顧客実証などのプロセスを経て新会社立ち上げを推進する「Ignite」と、シードフェーズのスタートアップにNECの技術を提供することで製品を強化し、事業成長を支援する「Boost」の2つのパスを設けています。
<本件のお問い合わせ先>
NEC グローバルイノベーションビジネスユニット
コーポレート事業開発部門
E-Mail:contact@necx.jp.nec.com
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