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世界最古のシャンパーニュメゾン「ルイナール」 3世紀にわたるメゾンの変遷を表現した新たなルイナール パビリオン『4 RUE DES CRAYÈRES /クレイエル通り 4番』が誕生

PR TIMES / 2024年11月8日 16時40分

日本人建築家 藤本壮介氏が設計、日本在住のグエナエル・二コラ氏がインテリアデザインを担当

MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社(東京都千代田区神田神保町)が取扱うシャンパーニュ メゾン ルイナールは、2029年のメゾン創設300周年を前に、3年にわたる建設作業を経て、メゾンが本社を構える「4 Rue des Crayeres /クレイエル通り 4番」と名付けられた地に新たなるパビリオンをオープンしたことを発表いたします。



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1729年9月1日、繊維商であったニコラ・ルイナールにより創設され、世界で初めてのシャンパーニュメゾンとして正式に登録されたメゾン ルイナール。ルイナールの歴史を語る上で重要な地である、ランスのクレイエル通り4番は、メゾンの戦略的な生産拠点となり、すべてのボトルがここから世界に向けて出荷されるようになりました。創業当時から現在に至るまで、サヴォアフェールの継承やシャンパーニュ地方の職人の支援に取り組み続けるメゾンの創設は、フランスにおける啓蒙主義の「理想の時代」の幕開けと時を同じくしており、「art de vivre(美しく豊かに生きる喜び)」を今なお体現し続けています。

メゾン ルイナールは、シャンパーニュ地方はもとより、世界中から影響を受けながら、3世紀にもわたってその営みを続けてきました。ランスの地に根を下ろした世界最古のシャンパーニュ メゾンは、その創造性や技術、文化を根付かせ、自然と調和しながら繁栄を続けています。これらの変遷を表現するために集められたのは、日本人建築家の藤本壮介氏とインテリアデザイナーのグエナエル・ニコラ氏、ランドスケープ・アーティストのクリストフ・ゴートラン氏。3名が、約300年前に世界最古のシャンパーニュメゾンを設立したニコラ・ルイナールのビジョンを解釈し共有するために、その才能を融合させました。

パビリオンのオープンに際し、プロジェクトと所縁の深い日本でもローンチ・イベントを特別開催。ルイナール メゾンのフレデリック・デュフォー社長が来日し、建築家の藤本壮介氏、インテリア デザイナーのグエナエル・二コラ氏とともにプロジェクトにかける思いを語りました。

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「私たちは世界最古の歴史をもつシャンパーニュ メゾンとして、常に未来を見つめています。ルイナールが先駆けとなり、一般の方へと広く開放される公的な施設をオープンしたことは、大変意義深いことであると信じています。特に、持続可能性に可能な限り配慮し、太陽光や地熱発電施設、雨水を利用したウォーターシステムを完備したほか、次世代への継承を願い、素材はコンクリートではなくなるべく自然のもの、特に石材や木材を多用しています。結果として85%の資材や雇用者の調達を地元ランスにおいて試み、地元産業への経済的還元も実現しています。」



「ルイナールのエスプリの真髄である4 RUE DES CRAYÈRESは、メゾンのビジョンを体現するために変貌を遂げました。この自然、文化、遺産、そしてサヴォワ・フェールがともに見事に調和するこの場所で、伝統と現代が共存しているのです。」
― メゾン ルイナール社長 フレデリック・デュフォー氏


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「今回のプロジェクトで最も心掛けた点は、古いものと新しい もの、西洋と東洋の調和と対比です。ルイナールというメゾンが有するエレガンスやソフィスティケーションといったブランドの価値をどのように翻訳するかということを常に念頭に置いて取り組んできました。約3年間に及ぶルイナール メゾンとの 協同作業を通じ、これだけ歴史や伝統のあるブランドでありながら常に新しいことに挑戦し続ける姿勢に勇気づけられました。そして関わる全ての人を大切する、に溢れた“ヒューマン”な姿勢に感銘を受けました。」

「中庭に面した窓から覗くと、メゾン ルイナールが夢の中にあるように見えるでしょう。」
― 建築家 藤本壮介氏

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「ルイナール メゾンの素晴らしさは未来思考にあると感じています。自然をリスペクトしながら人の流れをどう コントロールするかを考え抜きました。エントランスから もう未来へと誘う導線が始まり、奥へ進むにつれて歴史や 伝統的なものへとコネクトしていきます。“ピースフル”という言葉がしっくりくる、居心地のいい空間が完成しました。」


「老舗メゾンの歴史と、現代性とのバランスを取りたかったのです。 訪れたゲストは案内されながら、また自由に探索しながら、ルイナールの世界に飛び込むことができます。」
― インテリアデザイナー グエナエル・ニコラ氏


時と現代性、相反するコンセプトを共存させた空間デザイン


柔らかな乳白色と空の青さのコントラストが象徴的な、石灰岩を削り取った跡のような隠れた小道を抜けると、次第に流線型の真新しいパビリオンが現れます。「4 RUE DES CRAYÈRES」と名付けられた建造物の素材には、採石場として利用されていたランスのクレイエルへのオマージュとして、地域で採石されたソワソン石を採用しました。ルイナールのボトルの丸みとシャンパーニュの泡からインスピレーションを得た、真新しいパビリオンの曲線を描く非対称の屋根は、隣接する19世紀の直線的なファサードとは対照的な意匠に。視覚的なコントラストが強い2棟の建築物は向かい合うように建てられ活気ある対話を生み出しているような印象を与えます。
建築家の藤本壮介氏は、新たなパビリオンをいくつかのシークエンスに分けて空間をデザインしました。建物の顔となるエントランスホールは、クレイエルから伸びる小道の陰りと、ブドウ畑を養う陽光の コントラストをより一層際立たせています。天然色のベージュの壁に囲まれた広大な光のシャフトを通り抜けると、訪問者は絵画のように中庭の景色を縁取る巨大な出窓に直面します。庭に面する正面の壁をガラス張りにすることで、光によって彫刻された空間を演出しています。透明から霞がかった色合いへ徐々に変化していくガラスは、シャンパーニュから立ち上る泡を連想させ、メゾンの歴史を語る上で欠くことができない特別な場所を、時代を超越したイメージへと昇華させています。

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メゾンの歴史が根付く、ランスの地に思いを馳せた施設づくり


2015年、メゾン ルイナールの畑、丘陵、そしてセラーがユネスコの世界遺産に登録されました。ルイナール家は、19世紀にランスの高台にある2.9ヘクタールの土地を取得。この敷地の最大の特徴は、3層にわたって石灰層に掘られたギャラリーのある地下のレイアウトです。13世紀に掘削された地下回廊は、ランス市周辺の城壁建設に必要な白亜石灰岩を採取するために数世紀にわたって使用された歴史を有し、後にギャラリーとして整備され一般開放されています。「4 RUE DES CRAYÈRES」は、数千年の歴史を持つ白亜のセラーや指定森林地帯そしてワイン醸造など、ランスの地の特徴を集約させたものと言えるでしょう。木製の屋根を載せたこのパビリオンは、持続可能な世界に対するルイナールのコミットメントも体現。環境配慮の観点から、建物の壁や骨組みには地元で厳選された自然素材やバイオ素材を使用しています。雨水利用や緑化屋根の採用、強化断熱材やUVカットガラスを使用するなど、本プロジェクトはフランスの建築基準「HQE(High Quality Environmental)」の基準をすべて満たしています。さらに、敷地全体に地熱エネルギーとソーラーパネルを配置することで、エネルギーの80%を自給自足。革新性と環境に対する深い配慮も兼ね備えています。地元のソワソン石を使用した新パビリオンのオープンには、多くの地元の職人も参画。「Entreprise du Patrimoine Vivant(生きた遺産企業)」の称号を授与されている、ランスの熟練した石工であるレオン・ノエル氏は、採石から設置まで技術面における様々なフェーズで、多大な貢献を果たしました。

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自然の造形物の美しさを称えた内装デザイン


森の中に佇むこの新パビリオンは、自然との対話を意識した造りになっています。白いファサードは光と戯れ、時間や季節、天候の変化とともに、その自然環境の微妙な変化を敏感に反映しています。
「4 RUE DES CRAYÈRES」は、背の高い茎や咲きこぼれる花びらなど、自然の造形を建物内の装飾に取り入れています。訪問者は室内にいながら、ランスの自然や風景の中にいるような印象を覚えます。大理石をパウダー状にしたリネンの繊維(コジテック)で作られた背の高いステムは、庭園の植栽の延長のような意匠に。放射状に伸びる背の高い茎のような格子の根本には、白い島のような形ソファーを配置しています。インテリアデザイナーのグエナエル・ニコラ氏が手掛けた、視点を変えることで様々な表情を垣間見せる室内空間は、驚きと魅惑が細部に至るまで満ちています。

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森の中の風景と調和するようにデザインされた庭園


新しいパビリオンは、5000平方メートル の保護林を含む7000平方メートル の敷地に佇んでいます。ランドスケープ・アーティストのクリストフ・ゴートラン氏は、19世紀のファサードと現代的なパビリオンの間に対話を促し、白亜の地下世界と白く輝く石灰岩の壁との間につながりを生み出しました。同氏は、この敷地を芸術的体験の場となるよう、造園を施しました。19世紀の建物を囲む中庭は、人々が集うリビングルームを思わせる広大な庭園としてデザインされています。様々な高さに刈り込まれた生け垣は、シャンパーニュ地方の丘陵地帯の緩やかな斜面と呼応する曲線を描いています。起伏のある木立は、季節によって色を変化させ、歴史的な敷地の古典的なシンメトリーに四季のサイクルを刻み込んでいます。

この壮大な環境の中に、この場所のために特別にデザインされた現代アート作品がいくつも設置されています。敷地内の植樹には、雄大なブナの木や若いセイヨウシデ、カエデや松など多種多様な樹種を使用し、植物を厚く覆っています。樹齢も大きさも異なる樹木群は、植物の成長に合わせて自由に形を変え、気候変動に適応できる相互依存的な生態系の地層を形成しています。また、テラスには、炭素の吸収と気候変動への寄与が注目されているコルク樫を、シャンパーニュ地方では初めて植樹。これらの試みは、生物多様性を育むパフォーマンスを測定し、生態系バランス回復への貢献度を評価する「BiodiverCity(R) Life」ラベル認定を受けるフランス初のプロジェクトの一つでもあります。

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「庭園で、私たちは自然と出会い、つながります。ここでは、ルイナールとシャンパーニュ地方の歴史が、庭園の細部にまで反映されています。探検し体験することで、ルイナールの精神が見えてきます。その空間は、五感を目覚めさせ、感動を呼び起こす景観の小道を形づくっています。」
― ランドスケープ・アーティスト クリストフ ゴートラン氏


アートを取り込んだランドスケープ


ルイナールはメゾンの歴史の中で、アート界と特別な関係を育み続けてきました。メゾンの芸術との対話は、芸術が自らを変革・啓発し、他者や自分自身とつながる力を持つという長年の信念に根ざしています。芸術やアーティストとの関係性は、1896年、当時の当主であったアンドレ・ルイナールは、アールヌーボーを代表するチェコ出身のアルフォンス・ミュシャに世界で初めてシャンパーニュブランドのポスター作成を依頼したことで確立。以降、ルイナールのアート界への貢献は、さまざまなアートとのコラボレーションという形で、今なお表現されて続けています。

ルイナールの美術界への足跡を反映し、敷地内のいたるところに環境価値を共有する国際的なアーティストたちの作品が散りばめられています。小道や中庭、アーティスト・ガーデンには、ルイナールの委嘱による作品が数多く展示され、メゾンの価値観や芸術に対する様々なビジョンを示しています。ブドウの木、ガラス、石灰岩、木材、金属、泡の音、ブドウの葉。使用されている素材は、シャンパーニュ地方の生物多様性から気候や土壌条件まで、さまざまな要素や懸念を反映し、多様な芸術的アプローチを体現しています。

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藤本壮介 (Sou Fujimoto)
日本を代表する建築家の一人とされる藤本壮介氏は、1971年に北海道で生まれました。東京大学工学部建築学科を卒業後、2000年に自身の事務所「藤本壮介建築設計事務所」を設立。2016年にはパリ事務所「Sou Fujimoto Atelier Paris」を開設しました。藤本壮介建築設計事務所は、建築、都市計画、イノベーションを専門とする、国籍を問わず50人以上のスタッフが在籍しています。数多くのコンペティションで優勝し、いくつかの権威ある国際賞を受賞。プロジェクトの公募により選ばれた藤本壮介氏の独創的な提案は、メゾンの建築ビジョンと持続可能な開発への取り組みに完全にコミットしました。


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グエナエル・ニコラ (Gwenael Nicolas)
1998年、多分野にわたるスタジオ「CURIOSITY INC.」を東京に設立。空間ではなく時間を旅することを受け入れるこの都市で、多様な企業やクライアントのニーズに対して、創造的でありながら機能的にも熟考された答えを提供するために未来を見据えています。 グエナエル・ニコラは、ラグジュアリーブランド インテリアに向けて、新たな素材、言語、アイデンティティの細部にわたる開発をしてきました。





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クリストフ・ゴートラン (Christophe Gautrand)
クリストフ・ゴートランはフランス ブロワにあるエコール・ナショナル・シュペリウール・ド・ラ・ナチュール・エ・デュ・ペイサージュを卒業し、2007年にランドスケープ・アーキテクトとしての資格を取得。2012年に自身の事務所を設立し、2014年にはベンジャミン・デシュリエールが共同経営者として加わりました。彼らが目指したのは、植物の世界をアート、デザイン、建築など他の分野と対話させることです。彼のプロジェクトは、中庭、庭園、ホテルのスイートルーム、テラス、オフィスのパティオ、イベントなど幅広く影響を生み出してきました。



ルイナールについて


1729年創設以来「シャンパーニュの宝石」と謳われる世界最古のシャンパーニュメゾン。コート・デ・ブランとモンターニュ・ド・ランスで収穫された最高品質のブドウを巧みに選定し「清らかさ」「繊細さ」「上品さ」を追求した、その繊細でフレッシュ、丸みのある豊かな味わいを引き出して高度な技術を有するシャンパーニュ作りのエキスパートであることから「シャルドネ ハウス」として、その地位を確立してきました。熟成には、1931年フランス歴史的建造物として指定された、ガリアローマ時代の白亜質の石切り場跡「クレイエル」を使用。熟成に理想とされる一定の温度と、適度な湿度を保つ環境下で繊細、且つ清らか、上品なルイナールスタイル「シャルドネの芸術」を完成させます。
公式ウェブサイト: https://www.mhdkk.com/brands/ruinart/
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ルイナール エキシビション


東京における現代アートの創造性と多様性を国内外に発信する年に一度のイベント「アートウィーク東京(AWT)」に、今年もルイナールが参画いたします。AWT FOCUSの会場である、大倉集古館地下1階においてルイナールの新施設オープンの舞台裏を垣間見ることのできる特別展示を開催します。エントランスエリアでは、ルイナールをバイ ザ グラスで楽しめるポップアップバーが登場。11/7~11/10の期間限定で楽しめるエキシビションを、是非この機会にお楽しみください。
[画像20: https://prtimes.jp/i/6986/763/resize/d6986-763-a3d312a72da88a3725e9-19.png ]


※大倉集古館への入場には、AWT FOCUSのチケット購入が必要となります。予めご了承ください。
※エントランスエリアのルイナール バーのみ、雨天の場合は中止となります。

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