【国立映画アーカイブ】ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント「マグネティック・テープ・アラート:磁気テープ映像の保存に向けてできること」開催のお知らせ
PR TIMES / 2024年8月31日 16時45分
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チラシ画像
国立映画アーカイブでは、本年のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)記念特別イベントとして、磁気テープ映像の保存に警鐘を鳴らす「マグネティック・テープ・アラート:磁気テープ映像の保存に向けてできること」を10月5日(土)に開催いたします。
1895年の映画誕生から映像の時代が始まり、その映像をさらに人々の日常生活に浸透させたメディアが、磁気テープです。ビデオなどの磁気テープは放送業界をはじめ、民俗学や歴史の調査、舞台芸術や音楽、スポーツの記録など、広範な分野で活用され、1980年代には家庭や学校、地域でも多くの人々が映像を撮影しました。その膨大なビデオテープの映像が、2025年までにデジタルファイル化しなければ永遠にアクセスできなくなりかねない―という警告をユネスコが発しています。当館では2021年10月に開催した「[緊急フォーラム] マグネティック・テープ・アラート:膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」に続く第二弾として、改めてこの問題に向き合います。
*概要
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント
In Celebration of UNESCO World Day for Audiovisual Heritage
マグネティック・テープ・アラート:磁気テープ映像の保存に向けてできること
Magnetic Tape Alert: What You Can Do Now to Preserve Our Memories on Videotape
日時:2024 年 10 月 5 日(土)2:00 pm 開始(1:30 pm 開場) 4:25 pm 終了予定
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
料金:無料
定員:310 名(事前申込制、自由席)※定員に達し次第締め切ります。
主催:国立映画アーカイブ
参加方法:
●事前申込制(申込フォームのみ。1 回のお申込につき 1 名様まで)。
●9 月 13 日(金)4:00 pm より受付開始。
●当館ホームページの本イベント申込フォームよりお申込みください。
詳細:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/unesco2024/
*「マグネティック・テープ・アラート」とは
再生機の生産と保守の完全終了、技術者の減少、テープの経年劣化などから、2025 年頃にはテープのデータを移すことができなくなる可能性が高いという警告。
*2021 年 10 月に当館で開催した「[緊急フォーラム] マグネティック・テープ・アラート: 膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」の資料やビデオは、以下のサイトから御覧いただけます。
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/unesco2021/#section1-5
*プログラム(予定)
2:00pm 開会挨拶
2:05pm ビデオレクチャー 「磁気テープは待ってくれない: ビデオテープの保存とデジタル化の課題」 *日本語字幕付き
Magnetic Tape Won't Wait: Challenges in Video Tape Preservation and Digitization
【講師】
モーガン・モレル/Morgan Morel(アメリカ議会図書館 国立視聴覚資料保存センター・ビデオラボ・スーパーバイザー/Video Lab Supervisor at Library of Congress National Audiovisual Conservation Center)
デジタルコンテンツの保存に向け全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム ( National Digital Information Infrastructure and Preservation Program)を主導したアメリカ議会図書館では、充実した情報をウェブサイトで広く提供しています。同館のビデオテープの保存とデジタル化の取り組みを紹介します。
2:20pm~4:25pm 「磁気テープ資料の活用・保存・デジタルファイル化について」
デジタルファイル化とその保存について基本的な考え方と国立映画アーカイブの方針を解説後、貴重な調査やパフォーマンスの記録として、磁気テープ原版の資料映像を多く製作・保存している分野の代表的な国立機関から、当該分野における磁気テープ資料の貴重性、デジタルファイル化やデータ保存に関する活動について報告します。ディスカッションではマイグレーションなど含めた保存のあり方や課題などを検討します。
2:20~ 「ビデオテープ映像のデジタルファイル化とその保存について」(仮)
中西智範(国立映画アーカイブ 学芸課映画室 特定研究員)
2:40~ 「フィールド調査の映像・音声資料の保存・活用について」(仮)
内田順子(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 副館長・教授)
3:00~ 「国立劇場公演記録の作成・保存における磁気テープについて」(仮)
宮崎信子(独立行政法人日本芸術文化振興会 国立劇場調査養成部副部長 兼 調査資料課長)
3:20~ 「国立国会図書館所蔵資料における磁気テープのデジタル化の取組等について」(仮)
小沼里子(国立国会図書館 利用者サービス部音楽映像資料課長)
3:40~ ディスカッション&質疑応答
4:25pm 終了
※終了時刻は目安です。登壇者・タイムスケジュールは変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
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