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【なぜ日本の組織では理不尽なルールがはびこるのか?】小学校で掃除をサボっていた同級生から日本社会の仕組みを解き明かす、前代未聞のミラクル・エッセイ! 橋本治『革命的半ズボン主義宣言』、12月24発売!

PR TIMES / 2024年12月24日 8時0分

内田樹氏が復刊を熱望! 1984年に書かれた本に、弊社新入社員が号泣! 組織のよくわからないルールや慣習に潰されそうになっているあなたへ。日本の近代社会の構造を、誰にもできない方法で分析した驚愕の書。



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/850/12754-850-2c4199f0b167c1eac6295f43fba1f5e5-1545x2219.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、評論・小説・エッセイなど多分野で活躍された橋本治さんの『革命的半ズボン主義宣言』を、2024年12月24日に復刊いたします。


なぜ日本の夏は暑いのに、男たちはスーツを着るのか?
なぜ日本の男たちは半ズボンを穿けないのか?
本書は著者・橋本治が、小学生の頃に掃除をサボる同級生を見た経験から、半ズボンを穿けない男たちをつくりあげる近代日本社会の仕組みを考察。やがて感動的な「半ズボン主義宣言」へ到達する、橋本治にしか書けない、前代未聞のミラクル・エッセイです。

初版は1984年。昭和期に書かれた本ではあるものの、その内容はまったく輝きを失ってはおりません。
少しずつ改善はしつつも、まだまだ日本社会には理不尽なルールがはびこっています。なぜ理不尽なルールがつくられてしまうのか? なぜ理不尽はいつまでも無くならないのか? 著者は小学校時代の経験から、誰にもできないやり方で日本社会の成り立ちを鮮やかに分析し、たった一人でそんな社会に立ち向かうことを決意します。そして発せられた宣言こそが、この革命的な「半ズボン主義」宣言です。
時代や環境は変われども、構造は当時と驚くほど変わっていない日本の組織。この組織の文化に疑問を感じる、今を生きる全ての人に読んでいただきたい書籍です。

■復刊に際して
『革命的半ズボン主義宣言』は、1984年に冬樹社から単行本として刊行され、91年に河出文庫として刊行されました。残念ながら長い間、絶版になっておりましたが、復刊を望む声は止まず、一時、古書に4万円以上の値がつくなど高騰しておりました。
この度、内田樹さんからの熱い要望もあり、単行本として復刊することになりました。復刊にあたって、内田樹さんによる「はじめに」「解説」を加えております。
デザインは、寄藤文平さんと垣内晴さん(文平銀座)です。本書の内容を見事に表現した斬新な装幀デザインになりました。

■内田樹さんによる、
「はじめに」冒頭より(編集者名は略)
みなさん、こんにちは。内田樹です。
橋本治さんの『革命的半ズボン主義宣言』が復刻されることになりました。ほんとうにうれしい出来事です。ふつう40年前の本はよほどのことがないと復刻されることなんかありません。この「はじめに」では、どうして40年前に出て、久しく絶版になったままのこの本が再び世に出ることになったのか、その経緯についてご説明したいと思います。というのは、『革命的半ズボン主義宣言』を復刻してくださいと河出書房新社のTさんという編集者の袖をつかんで懇願したのは他ならぬ僕だからです。どうして僕がTさんの「袖をつかんで懇願する」ことになったのか、そのいきさつをできるだけわかりやすくご説明したいと思います。

「解説」より
ふつう、どんな社会でも「平均的な男」はあまり主題的に扱われることはありません。でも、橋本さんは「平均的な男」というものは、長期にわたる、体系的な訓育を通じて創り出されるものだと直感した。だから、橋本さんが熟知している「掃除当番をさぼる平均的な子供」がどのようなプロセスを経由して、そのような人間に創り上げられたのかを解明できれば、それはただちに近代日本が何であるかを開示することになる。橋本さんはそう考えたのです。
すごいと思いませんか。


■本文より、橋本治による印象的なフレーズを紹介
(第二部 P.122より)
ただの我慢で通すには日本の夏はあまりにも暑すぎる。であるにもかかわらず、どうしてズボンの丈を切ってしまえという発想が出て来ないのか?

(第二部 P.180-181より)
ところがこいつはズルイのだ。
掃除当番をさぼってサッサと帰るということは絶対にしないかわり、絶対にやろうともしない。教室の隅に箒を持って立ったまま、友達と話しているだけなのだ。話しているだけで、決して掃除なんかしないのである。(…)
そのテの男共は、もう課長とか係長とか、ヘタすりゃ部長なんてのになってるかもしれないが、私はまったく信用なんかしないのである。しないどころか憎むのである。二十年前の埃だらけの教室で「お前なんかと死んでも口なんかきくもんか!」と思ったことは、私はたやすく忘れないのである。

(第二部 P.232-233より)
前にも言いましたけど、おとなしくって成績が一般的な人ほど掃除当番をさぼるんですね。誰が一番さぼるといって、その人達が一番コソコソとズルをします。私が基本的に“大衆”というものを信じてないのは、“大衆”というのは、こういう人達が周辺部に群れることによってその数というものを成立させているからですね。

(第二部 P.236より)
大体、普通の日本の会社男が休日の過ごし方が下手だというのは、本気で休日を楽しんじゃったら二度と会社なんかに行けなくなっちゃうという、潜在的な危険度を前提にしているからなんですね。

(第二部 P.248より)
平均的人間が平均に安住しようとする場合、“そこから決して逃げられない”という被支配感、緊張感が必要なんですね。
という訳で、平均的な人間は絶対に、半ズボンなんかを穿かないんです。穿いたら最後、やっぱり自分達は好き好んで奴隷をやっているんだということを、自分自身に認めなければならないからです。



■目次より
はじめに(内田樹)

第一部=混沌篇
 とりとめもなく現在は流れる。
第二部=挑戦篇
 ねェ、来年の夏はみんなで半ズボンを穿かない?
文庫版あとがき

解説(内田樹)

■著者紹介
橋本治(はしもと・おさむ)
1948年東京生まれ。東京大学文学部卒。77年「桃尻娘」で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。以後、小説・評論・古典の現代語訳・イラストなど幅広い分野で活躍。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『窯変 源氏物語』『巡礼』『黄金夜界』など。19年逝去。

■書誌情報
書名:革命的半ズボン主義宣言
著者:橋本治
装丁:寄藤文平+垣内晴(文平銀座)
仕様:46判/並製/320ページ
発売日:2024/12/24
税込定価:2420円(本体2200円)
ISBN:978-4-309-03941-1
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039411/
出版社:河出書房新社


[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/850/12754-850-3bbc3010eae49051cce4098196e640c5-1545x2219.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



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