「The MIDORl Prize for Biodiversity 2016」(第4回生物多様性みどり賞)受賞者決定~12/2メキシコで授賞式を開催~
PR TIMES / 2016年10月31日 19時38分
公益財団法人イオン環境財団(理事長 岡田卓也 イオン株式会社名誉会長相談役、以下、当財団)と生物多様性条約事務局(カナダ、モントリオール)は、厳正な審査のもと「The MIDORI Prize for Biodiversity 2016(第4回生物多様性みどり賞)」の受賞者を決定しました。
[画像: http://prtimes.jp/i/7505/872/resize/d7505-872-620334-0.jpg ]
本年の受賞者は、アルフォンソ・アギーレ=ムーニョス氏(メキシコ)、ユーリ・ダーマン氏(ロシア)、ヴァンダナ・シヴァ氏(インド)の3名です。
当財団は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋において開催された2010年、当財団の設立20周年を記念し、「The MIDORI Prize for Biodiversity(生物多様性みどり賞)」を創設しました。本賞は、生物多様性の保全と持続可能な利用推進のためグローバルなステージで顕著な環境活動に取り組んでいる個人を顕彰する国際賞で、第2回 (2012年)からは生物多様性条約事務局との共催により、隔年で実施しています。
第4回となる本年は、77カ国309名の候補者が審査対象となり、2010年に生物多様性条約第10回締約国会議で採択された「愛知ターゲット」や2011年に開始した「国連生物多様性の10年」の推進において大きな貢献があった上記3名への授賞を決定しました。受賞者にはそれぞれ、表彰楯、記念品、副賞(10万USドル)が贈られます。なお、授賞式ならびに受賞者フォーラムは下記のとおり実施します。
当財団と生物多様性条約事務局は本賞を通じて積極的な環境活動を支援するほか、これからも様々な活動を通じて生物多様性の保全と持続可能な利用の促進のために取り組んでまいります。
【授賞式の概要】
・日程:2016年12月2日(金)
・会場:メキシコ カンクン ザ ムーンパレス ゴルフ&スパ リゾート コンベンションセンター
※生物多様性条約第13回締約国会議(COP13)閣僚級会合に併せて実施
【受賞者フォーラム】
・日程:2016年12月7日(水)14:00~17:00
・会場:国際連合大学3F ウ・タント国際会議場(東京都渋谷区神宮前5‐53‐70)
・内容:
-受賞者講演
-受賞者パネルディスカッショ:モデレーター 末吉 竹二郎 氏
(国際連合環境計画・金融イニシアチブ 特別顧問、イオン環境財団 評議員、イオン株式会社 取締役)
※参考:受賞者フォーラム詳細資料:http://www.midoripress-aeon.net/jp/index.html
【The MIDORI Prize for Biodiversity 2016 受賞者について】
2016年2月から6月までの期間、本賞ウェブサイトからの公募と有識者からのノミネーションによる候補者募集を行い、77カ国309名の受賞候補者が推薦されました。有識者の専門委員会による選考を経て、審査委員会による最終審査が行われ、受賞者を決定しました。
◎アルフォンソ・アギーレ=ムーニョス氏:島嶼生態系保全グループ 事務局長(メキシコ)
多くの固有種が生息し豊富で多様な生態系を有するメキシコの島嶼(とうしょ)地域において、侵略的外来種の駆除をはじめとする保全の推進にたゆまぬ努力を続けてきた。市民・女性・ユース・民間セクター等の多様なステークホルダーと連携しながら、4万ヘクタールを超える島嶼地域を生物圏保護区に設定。2016年には東太平洋に浮かぶ「メキシコのガラパゴス」レビジャヒヘド諸島のユネスコ世界遺産登録に貢献した。
◎ユーリ・ダーマン氏:世界自然保護基金ロシア アムール支所 所長(ロシア)
淡水生態系への影響を懸念し、ロシア極東のアムール地域においてダム建設反対キャンペーンを5回にわたり実施。アムールトラ等、象徴的な希少種を旗印に個体数の回復に貢献した。科学的知見と伝統的知見を統合したアプローチにより設立された広大な国際連携保護区は、ロシア国境を越え中国・モンゴルにも及ぶ。生物多様性と気候変動の相互関係にも着目し、多くの人々に影響を与えながら難題に取り組み続けている。
◎ヴァンダナ・シヴァ氏:ナウダーニャ 創設者・代表(インド)
「アース・デモクラシー(大地の民主主義)」の思想に基づき、農家の権利と生物多様性を守る伝統的な有機農法の普及等、主に農業・食糧分野において草の根活動を展開。社会的弱者や女性の視点に立ち、揺るがぬ信念をもって、生物多様性やバイオセーフティに関する世界との対話に貢献を果たしてきた。遺伝資源にかかる公正/衡平な配分にも寄与するモデルを実践し、持続可能な社会づくりにも大きな貢献を果たしている。
【The MIDORI Prize for Biodiversity 2016(第4回 生物多様性みどり賞)について】
1.実施体制
・主催:公益財団法人イオン環境財団
・共催:生物多様性条約事務局
・後援:環境省
2.選考
(1)審査基準
・国際的な貢献
・生物多様性の保全と持続可能な利用に対する貢献
・社会的な貢献
・長期的な視点と継続性
・創造性と新規性
・市民性と総合性
・実効性と波及力
(2)審査委員会(敬称略、共催者代表以下アルファベット順)
・審査委員長 岡田 卓也 (公益財団法人イオン環境財団 理事長)
・審査委員
ブラウリオ・フェレイラ・デ・ソウザ・ジアス
(生物多様性条約 事務局長、The MIDORI Prize 共催者代表)
マリアナ・ベヨット
(国連開発計画 生物多様性資金イニシアチブ (BIOFIN-Mexico)、ナショナル・コーディネーター)
崔 在天(韓国生態院 創設院長、梨花女子大学 エコサイエンス特別教授)
岩槻 邦男(東京大学 名誉教授)
黒田 大三郎(公益財団法人地球環境戦略研究機関 シニアフェロー)
あん・まくどなるど(上智大学大学院 地球環境学研究科教授)
高野 孝子(早稲田大学 留学センター 教授)
涌井 史郎(東京都市大学 教授、国連生物多様性の10年日本委員会 委員長代理)
※The MIDORI Prize for Biodiversityホームページ:http://www.midoripress-aeon.net/jp/index.html
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