チームラボ、“西の比叡山” 書寫山圓教寺(姫路)で、個展を開催。国指定重要文化財の食堂に、「存在とは何か」を問う光の球体が浮かび上がる。4月29日(土)から。
PR TIMES / 2023年4月17日 16時45分
アート集団チームラボは、兵庫県姫路市の書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)にて、物理空間には存在せず、人々の認知上にのみ存在する現象をコンセプトに、「存在とは何か」を問う展覧会「チームラボ 圓教寺 認知上の存在」を開催します。2階建の仏堂としては日本の指定文化財の中で最大規模である、食堂(じきどう)の1階、全長約38mの奥深い空間が、チームラボによるアート空間にかわります。会期は4月29日(土)から12月3日(日)まで。
[画像1: https://prtimes.jp/i/7339/930/resize/d7339-930-cf5a824f3c0c36000fba-0.jpg ]
本展では、物質的には存在しないはずの光の造形や輝きを見る者に知覚させる作品《我々の中にある巨大火花》と《質量のない巨大太陽》を展示します。
《我々の中にある巨大火花》は、細い光の線が中心から放射状に無数に広がり、球体を形作ります。球体に触れようとすると、球体は反応しますが、物理的な境界がないため、手は球体の中に入ります。
また、《質量のない巨大太陽》は、光が凝固してできたかのような光だけでできた塊として、空間上にはっきりと知覚されますが、物質的な境界面が存在しません。球体と身体との境界の認識は曖昧なのです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/7339/930/resize/d7339-930-5c77e6e8da4eb21a0ac3-1.jpg ]
▼展覧会コンセプト(姫路市立美術館より)
あらゆる次元においてボーダレスな世界観を追求しているチームラボは近年、「生命とは何か?」そして「存在とは何か?」という大きな問いをテーマに制作に取組んでいます。
例えば、海外で発表され注目を集めている作品例に、物理的には何もないはずの空間に光の球体が浮かんで見えるというものがあります。今、目に見えている世界がそこに存在しているとは限らないということ、つまり見えている世界とは、それを見ている者の認知の中にだけに存在しているということを鑑賞者に気づかせてくれる作品です。
会場は、平安時代から1千余年の歴史を刻む名刹・書寫山圓教寺の三之堂を構成する伽藍のひとつで、後白河法皇の勅願により創建された「食堂(じきどう)」(国指定重要文化財)です。現在の建物は室町時代のもので、僧侶の学問や寝食の場でした。2階建の仏堂としては日本の指定文化財の中で最大規模となる建物の1階、全長約38mの奥深い空間が、チームラボによる最新の作品空間となります。
本展では、物質的には存在しないはずの光の形や輝きが環境と認知の作用によって現象として生み出されるというチームラボ独自の作品が鮮烈に表現される作品が発表されます。
チームラボの作品空間に浸ると、その中に連続して存在する自分自身に目を向けることになります。世界は私達の外に独立してあるのではなく、私達とつながって、私達とともに、私達の中にあるものとして存在していると。「総合芸術の聖地」を提唱する書寫山圓教寺で、私達に投げかけられるチームラボの光の球体は、「生命」そして「存在」という普遍的な問いをめぐる思索へと私達を導くことでしょう。
[画像3: https://prtimes.jp/i/7339/930/resize/d7339-930-ba178e9690390f3d0ce3-2.jpg ]
なお、本展は、姫路市立美術館による「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」の一環です。姫路の二大文化資源である姫路城と圓教寺をつなぎ、新たな姫路の魅力を国内外に発信することを目的に、2021年から2024年まで4年に渡って展開しているプロジェクトで、チームラボは今年度の招聘アーティストとして展示します。圓教寺に続き、姫路市立美術館でも展覧会を開催します。「チームラボ 無限の連続の中の存在」と題し、前期・後期で全ての作品を入れ替えて開催。会期は7月22日(土)から2024年1月23日(日)を予定。
チームラボ 圓教寺 認知上の存在
http://engyoji.teamlab.art
#チームラボ圓教寺
2023年4月29日(土) - 12月3日(日)
書寫山圓教寺 食堂(兵庫県姫路市書写2968)
書寫山圓教寺:http://www.shosha.or.jp/
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