2023年ゴールデンウィーク旅行予約動向
PR TIMES / 2023年4月14日 13時15分
海外旅行は東アジアが人気、台北の需要が急回復
株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区 以下、HIS)は、ゴールデンウィーク期間(2023年4月29日~5月7日 以下、GW)の予約状況から旅行動向について下記の通りまとめました。
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市場環境
新型コロナウイルスが発生し3年が経過した現在は国際的な人の往来が再開し、世界では欧米を中心にマーケットは著しく回復しております。国内においては今年3月にマスク着用の考え方の見直しがされ、5月には新型コロナウイルスの感染症法上の分類を5類に引き下げることが決まっており、人々の行動も平時に戻りつつあります。海外旅行では回復の遅れのネックとなっていた航空座席供給数も徐々に回復しており、夏期スケジュールから運航を再開・増便する路線が拡大しております。しかしながら、依然として地方空港などに運休、減便の路線があり、コロナ前水準への回復には時間を要しております。
サマリー
1. 海外旅行は前年比20倍。平均単価は201,100円。近距離路線が昨年より急上昇。
2. 国内旅行は前年比7割増。人気旅行先は前年同様。平均単価は100,800円。
3. 出発のピークは海外旅行が4月29日(土・祝)・5月3日(水・祝)、国内旅行が5月3日(水・祝)。
<海外旅行>
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※前年の順位は20位以内の旅行先のみ記載
安・近・短の東アジア人気、台北の人気復活
海外旅行全体では前年比で2003.4%(20倍)と大きく伸びており、復調の兆しがみられます。コロナ前の2019年比では、当時の日並びが土日祝日のみで成り立つ10連休により好調だったこともあり30.4%となっております。平均単価は201,100円(前年比107.4%、2019年比123.1%)となっております。
上位には近距離の3都市がランクインしました。年末から続くソウル人気に続き、前年はランク外だった台北が急上昇しております。長らく続いていた台湾到着後の自己健康管理、空港到着後の検査は不要となり、軽症者の隔離措置も解除されるなど、水際対策を大幅に緩和したことにより、旅行先として再び人気が高まっております。また、再開したクルーズ旅行の需要も高く、外国客船の寄港地となる台北、プサンを押し上げる要因にもなっております。
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距離別で比較すると、前年は唯一ツアーを再開していたハワイが首位で、ハワイを含めた中距離路線が半数を占めておりましたが、今年は大幅に近距離路線の需要が増加しており、コロナ前と同等レベルの比率になっております。前年より20ポイント落ちたものの長距離路線も2割弱を占めており、ヨーロッパ方面が復調しております。中でもパリの人気が高く、2019年比でみても57.5%と他方面と比較して回復が早いのが特徴です。
人気出発日は4月29日(土・祝)が最も多く25.2%、続いて5連休の初日となる5月3日(水・祝)が23.4%となっております。日並びの良かった2019年や前年はGW前半に出発ピークが偏っておりましたが、今年は出発ピークが分散傾向にあります。
<国内旅行>
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不動の沖縄が首位、テーマパーク需要も堅調
国内旅行全体では前年比で169.1%と、前年に続き好調に推移しております。平均単価は100,800円(前年比120%、2019年比114.8%)となっております。
人気上位は前年から大きな変化はなく、引き続き沖縄県が牽引しております。本島が約7割と高い人気で、続いて宮古島、石垣島と離島が続きます。HISでも5月3日(水・祝)出発で宮古島のチャーター便を発売し、レンタカー不足に対応した空港-ホテル間の往復送迎や観光地へのシャトルバスをご用意いたしました。沖縄県は需要の高まりから航空券の価格が値上がり傾向にあり、それを受け平均単価も131,000円(前年比123.3%、2019年比117.0%)と国内旅行全体の平均より高くなっております。3位にランクインした長崎県は、ハウステンボスにて5月3日(水・祝)~6日(土)の期間開催される「ゴールデンウィークスペシャル花火」の観覧付きツアーが好調です。4位の大阪府と5位の東京都もテーマパーク需要が影響しており、特に今年は東京ディズニーランドが開業40周年のアニバーサリーイベントを開催していることも後押しとなっております。ランキング外ではありますが、千葉県も前年比511.4%と急上昇しており、需要の高さが表れております。
人気出発日は5連休初日の5月3日(水・祝)が最も多く31.5%、続いて5月4日(木・祝)が17.3%となります。
<総評>
今年のGWは5月1日(月)・2日(火)の平日2日間を挟むことから、長期間のご旅行は行きにくい環境にある方もいらっしゃるかと考えられます。一方で、コロナ収束による旅行需要の再開の兆しがみられ、訪日旅行者の急増とともに国内の各観光地ではコロナ前同等の混雑が予想されます。GW明けの5月8日(月)からはコロナの感染症法上での分類を「5類」に引き下げることで、観光市場の回復速度は更に上がると想定しております。
HIS GW旅行特集2023 https://www.his-j.com/season/goldenweek/
[調査概要]
調査日:2023年4月5日
調査対象:HISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(宿泊のみは除く)
調査対象出発日:2023年4月29日~5月7日
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