東日本大震災から10年。「忘れないでほしい」米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーアさんが世界に届け続ける『失われた福島のバラ園』の物語
PR TIMES / 2021年2月4日 13時15分
株式会社世界文化社は、東日本大震災から10年という節目に「東日本大震災から10年 明日へつなぐ希望」と題した企画を『家庭画報3月号』(2月1日発売)に掲載。『失われた福島のバラ園』(小社刊)の著者で、福島のバラを通して世界に東日本大震災の悲劇を語り続けてきた米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーアさんに、現在の福島を訪れて頂きました。
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2020年12月。米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーアさんは福島県を訪れました。「この度、初めて福島県双葉町を訪れることができました。12月の澄みきった空の下、まだ建設途中の駅の周りで働く作業員さん、ホーム下に設けられた案内所のかたがた、福島出身の若いお二人と訪れた伝承館の職員のみなさん。彼ら一人一人がプライドを持って、命を張って働いている姿に心が打たれました」と語る、マヤさん。出迎えてくれたのは、浪江町役場職員の今野涼太さんと、「TOMODACHIイニシアチブ」という次世代リーダーの育成を推進する米日カウンシルに勤める宍戸由加里さん。未来を切り拓くためには「自分を信じる力」が大切。TOMODACHIには、「人生を変える力がある」と、未来を創っていくという熱い思いを伺いました。(『家庭画報3月号』より)
東日本大震災から10年「何らかの形で語り続けてほしい、そして忘れないで」(マヤ・ムーア)
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●東日本大震災から10年、改めて今思うこと。
「岡田さんとバラ園の話はたった一つの話。でも震災の被害を受けた人にはそれぞれに大事で深い話がある。それら全部を何らかの形で語り続けて欲しい。そして忘れないで欲しいと強く思いました」と語る米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーアさん。
● 震災の悲劇を“このバラに語ってもらおう” と、書籍化。
2012年2月、テレビの画面に大写しにされたバラの写真。その瑞々しい姿をニュース番組で目にした瞬間、「私の中で何かが大きく動いた」と語るマヤ・ムーアさん。東日本大震災を境に失われてしまった「双葉ばら園」のバラたちの存在を知り「この話を世界に伝えられるのは、このバラ達だ」「福島県で失われたばら園の物語は、国境を超え、人種を超え、さまざまな感情を共有できる」と直感したそうです。その後、マヤさんは園主・岡田勝秀さんに思いを伝え、書籍化を実現。2014年に、英語版のフォトエッセイ『The Rose Garden of Fukushima』。そして、2020年2月に日本語版『失われた福島のバラ園』を刊行しました。
世界の人々が福島のバラに導かれて <英国・ウイリアム王子、元駐日米国大使 ジョン・V・ルース氏>
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2014年に出版された英語版は世界各地で反響を呼び、本を通じて人と人とがつながっていきました。2015年2月、イギリスのウィリアム王子が被災地のお見舞いのため来日された際、マヤさんは駐日英国大使館を通じて本を王子に献呈しました。後日、感謝の手紙がマヤさんに届きます。「バラ園に起きた物語を、非常に興味深く知ることができた」と綴られていました。その後、アメリカ、香港などで開催されたブックトークに招かれ、多くの人々と交流する機会に恵まれました。2018年には、デンマークのコペンハーゲンで開催された世界バラ会議で英語版が「優秀書籍賞」に輝きます。2019年には韓国語版が出版。「アジアはバラでつながっている」と韓国バラ会会長から言葉が寄せられました。世界の人々が福島のバラに導かれ、遠く離れた被災地の人々に思いを寄せ、語り合ってくれたのです。
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そして、2020年2月に日本語版『失われた福島のバラ園』が刊行。序文には日本を代表する脚本家・倉本聰氏が寄稿。また、2014年出版の英語版にいただいた、元駐日アメリカ合衆国大使(2009~2013年)ジョン・V・ルース氏の寄稿も掲載されています。英語版を先に刊行した理由を「まだ傷が癒えたとは思えない被災者の心を思うと同時に、まず世界に”福島の今”を伝えたかったから」と、マヤさんは振り返ります。
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■著者プロフィール/マヤ・ムーア(MAYA MOORE)
元NHK-BS「ワールドニュース」、「ウィークエンド・パリ」、「アジア・ナウ」のキャスター、TBS「サンデーモーニング」、HTB「イチオシ!」のコメンテーターも務めた。さらに白百合女子大学で客員講師を経て、現在アメリカン・スクール・イン・ジャパンと岩手県大船渡市の小学校を結ぶスカイプバーチャル英語教室(TVEC)にも力を注いでいる。夫と2人の子と東京在住。2014年に英語版『The Rose Garden of Fukushima』を刊行。2018年7月、デンマーク・コペンハーゲンでの第18回世界バラ会議で英語版が「優秀書籍賞」受賞。2020年に日本語版『失われた福島のバラ園』(小社)を刊行。
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【書籍概要】
『The Rose Garden of Fukushima 失われた福島のバラ園』
広大な敷地に750 種類のバラが咲き誇り、年間5 万人の来園者に愛された福島県『双葉ばら園』。2011年3 月11日以降、その姿を変えてしまった花園の物語を、かつての瑞々しい美しさを伝える愛好家たちの写真と、3.11後の様子の写真とともに綴ります。
著者:マヤ・ムーア
写真監修:松田久子
日本語監修:水上洋子
定価:3,080円(税込)
発行:株式会社世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/441820203X/
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※米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーアさんの活動記録は、『家庭画報3月号』(2月1日発売)「東日本大震災から10年 明日へつなぐ希望』に掲載されています。
【雑誌概要】
『家庭画報 3月号』
発売:2021年2月1日(月)
定価:1,400円(税込)
発行:世界文化社
https://www.kateigaho.com
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