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「nanoe(ナノイー)」(帯電微粒子水)がPM2.5含有成分の分解と黄砂付着真菌の抑制に効果があることを検証

PR TIMES / 2014年1月20日 16時10分



パナソニック株式会社は、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水「nanoe(ナノイー)」が、試験空間において大気汚染物質PM2.5の含有成分である多環芳香族炭化水素(※2)(5種)、アルカン(※3)(ヘキサデカン)、芳香族カルボン酸(※4)(安息香酸)の分解、並びに黄砂の付着真菌であるビルカンデラ菌(※5)の抑制に効果があることを検証しました。

PM2.5とは大気汚染の原因物質の一つである粒子状物質の中でも直径が2.5μm以下のもので、大気中に浮遊しています。PM2.5は肺に入り込むと体外に排出できなくなるため、喘息や気管支炎のほか、発がん等のリスクがあるとされています。また、東アジア内陸部の砂漠や乾燥地域で発生する黄砂はPM2.5の含有成分に加え、アレルギー発症の原因と考えられている真菌類や細菌類等も付着させて日本列島に飛来しています。

今回パナソニック株式会社では、PM2.5の含有成分と黄砂付着菌に対して下記の試験を実施し、帯電微粒子水「ナノイー」の効果を確認しました。

【PM2.5含有成分】
(1)多環芳香族炭化水素(5種)
36Lのボックス内にて、多環芳香族炭化水素(5種)に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。
8時間で78%~97%の分解効果を確認。
(2)アルカン(ヘキサデカン)
6畳空間にて、ナノイーデバイスから1.5m離れた位置にアルカン(ヘキサデカン)を設置し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。24時間で99%の分解効果を確認。
(3)芳香族カルボン酸(安息香酸)
6畳空間にて、ナノイーデバイスから1.5m離れた位置に芳香族カルボン酸(安息香酸)を設置し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。8時間で98%の分解効果を確認。

【黄砂付着真菌】
(1)ビルカンデラ菌
6畳空間にて、ナノイーデバイスから1.5m離れた位置にビルカンデラ菌を設置し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。 8時間で99.0%以上の抑制効果を確認。

※1:水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電した水微粒子
※2:100種以上の化学物質があり、その中のいくつかは発がん性、変異原、催奇形物質がある
※3:ガソリン、ディーゼル燃料の含有成分
※4:ベンゼン環にカルボキシル基が直接結合した有機化合物
※5:和名ヤケイロタケ、慢性咳嗽と関連の深い担子菌(キノコ)
*今回の検証は密閉した試験空間のものであり、実使用空間の検証とは異なります

▼空気をかえるナノサイズの帯電微粒子水「nanoe(ナノイー)」とは
http://panasonic.co.jp/company/r-and-d/technology/nanoe/index.html

【報道機関お問い合わせ先】
アプライアンス社 技術本部 HA開発センター
TEL:077-567-9925
受付(平日のみ9:00~17:30)


■検証結果まとめ

【PM2.5含有成分の分解】
(1)多環芳香族炭化水素(5種)に関する検証概要
PM2.5に含まれ、発がん性リスクが高いとされる多環芳香族炭化水素(5種)に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して、分解効果を確認した。
・検証機関: パナソニック株式会社 解析センター
・検証時期: 2013年10月~2014年1月
・検証対象: ベンゾ(a)ピレン、ベンズ(a)アントラセン、ベンゾ(b)フルオランテン、インデノ(1,2,3-cd)ピレン、ジベンゾ(a,h)アントラセン
・検証装置: ナノイーデバイス
・検証方法: 36Lボックス中で、500μgの試料に帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。
ガスクロマトグラフィー質量分析法で多環芳香族炭化水素のピーク面積を比較測定。
・検証結果:(対象/時間/分解率)
1.ベンゾ(a)ピレン/8時間/97%
2.ベンズ(a)アントラセン/8時間/78%
3.ベンゾ(b)フルオランテン/8時間/79%
4.インデノ(1,2,3-cd)ピレン/8時間/97%
5.ジベンゾ(a,h)アントラセン/8時間/81%
*パナソニック算出

(2)アルカン(ヘキサデカン)に関する検証概要
PM2.5(ガソリン、ディーゼル排ガス)に含まれ油臭の原因とされているアルカン(ヘキサデカン 旧名 セタン) に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して分解効果を確認した。
・検証機関: パナソニック株式会社 解析センター
・検証時期: 2013年10月~2014年1月
・検証対象: アルカン(ヘキサデカン)
・検証装置: ナノイーデバイス
・検証方法: 6畳空間にて、床面から1.2m、ナノイーデバイスから1.5mの位置に試料625μgを塗布したシャーレを設置し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。
ガスクロマトグラフ法でアルカン(ヘキサデカン)のピーク面積を比較測定。
・検証結果:(対象/時間/分解率
1.アルカン(ヘキサデカン)/24時間/99%
*パナソニック算出

(3)芳香族カルボン酸(安息香酸)の検証概要
PM2.5に含まれ酸性雨の原因のひとつとされる芳香族カルボン酸(安息香酸)に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して分解効果を確認した。
・検証機関: パナソニック株式会社 解析センター
・検証時期: 2013年10月~2014年1月
・検証対象: 芳香族カルボン酸(安息香酸)
・検証装置: ナノイーデバイス
・検証方法: 6畳空間にて、床面から1.2m、ナノイーデバイスから1.5mの位置に試料625μgを塗布したシャーレを設置し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。
ガスクロマトグラフ法で芳香族カルボン酸(安息香酸)のピーク面積を比較測定。
・検証結果:(対象/時間/分解率)
1.芳香族カルボン酸(安息香酸)/8時間/98%
*パナソニック算出

【黄砂付着真菌の抑制】
(1)ビルカンデラ菌の検証概要
黄砂に付着し、アレルギー発症の原因にもなると考えられているビルカンデラ菌に対し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露して抑制効果を確認した。

・共同研究先: 国立大学法人 金沢大学
・検証時期: 2013年10月~2013年12月
・検証対象: Bjerkandera adusta(ビルカンデラ菌)
・検証装置: ナノイーデバイス
・検証方法: 6畳空間にて、床面から1.2m、ナノイーデバイスから1.5mの位置に設置したガーゼに真菌懸濁液を塗布し、帯電微粒子水「ナノイー」を曝露。
曝露後、ガーゼから真菌を抽出し、蛍光法にて真菌数を測定。
・検証結果:(対象/時間/抑制率)
1.Bjerkandera adusta (ビルカンデラ菌)/8時間/99.0%以上
*パナソニック算出

・金沢大学 理工研究域 物質化学系 牧 輝弥(まき てるや) 准教授のコメント
今回、帯電微粒子水「ナノイー」が、黄砂とともに飛来しアレルギー発症の原因のひとつと考えられているビルカンデラ菌に対して抑制効果があることがわかりました。
「ナノイー」は、黄砂対策を含めた室内環境をより良くする技術としての可能性を有していると思われます。

■帯電微粒子水「ナノイー」の発生原理
霧化電極をペルチェ素子で冷却し、霧化電極に空気中の水蒸気を結露させて水をつくり、霧化電極と対向電極間に高電圧を印加することで、約5~20nm(ナノメートル)の大きさの帯電微粒子水「ナノイー」が発生する。
http://panasonic.co.jp/company/r-and-d/technology/nanoe/index.html


<関連情報>
nanoe(ナノイー)搭載商品
・空気清浄機 http://panasonic.jp/airrich/
・エアコン http://panasonic.jp/aircon/
・洗濯機/衣類乾燥機 http://panasonic.jp/wash/
・冷蔵庫 http://panasonic.jp/reizo/
・温水洗浄便座 http://panasonic.jp/toilet/
・ヘアケア http://panasonic.jp/hair/
・フェイスケア http://panasonic.jp/face/

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