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2021年の超音波市場、パンデミックによる混乱の後、急激な需要により回復見込み

PR TIMES / 2021年10月5日 15時45分

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「世界の超音波診断装置市場(2021年)」(Signify Research)の販売を10月4日より開始いたしました。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/sig973881-ultrasound-equipment-world-market-report-edition.html



超音波市場は、2020年のCOVID-19パンデミックによる市場の混乱を経て、2021年にはほぼ回復し、多くの市場で成長が見込まれています。

[画像: https://prtimes.jp/i/71640/1061/resize/d71640-1061-d7ac28d0f279e02fb06f-0.png ]



北米市場:プレミアムシステム部門の力強い回復

米国の超音波市場は、2020年にプレミアムシステム部門が急減となりました。この減少は、パンデミックの影響と、それに伴うCOVIDケアへ予算が優先されたことが原因でした。また、年間通してベンダーの医療機関への訪問が叶わなかったため、販売活動が制限されました。

当初の予想では、米国市場の急激な回復は難しいと予測されていました。これは、超音波診断装置の需要があるにもかかわらず、財務上の制約から新しい超音波診断装置への設備投資が制限されていたためです。しかし、2021年前半には、画像処理量の急激な需要を背景に、市場は力強い回復が見受けられました。これは、景況感の向上とともに、多くのプロバイダーがその高画質と高機能を好み、プレミアムシステム中心に資本が充てられていることによるものです。

その結果、超音波市場はV字回復し、2021年には二桁成長が見込まれ、市場収益は2019年の水準に回復すると予想されます。プレミアムシステム市場は、放射線科、心臓科、女性の健康といった確立されたアプリケーション分野での強い需要に牽引され、最も急速に成長すると予測されています。

ラテンアメリカ市場:パンデミックへの対応の遅れが目立つ

ラテンアメリカは、COVID-19パンデミックの影響が最も及んだ地域の一つです。その主な原因は、政府の対応にあり、現地通貨下落の原因となっています。

ブラジルでは2021年にCOVID-19の状況が悪化し、第1四半期の超音波市場は引き続き減少しました。一方、顧客は、不安定な市場環境が続く中、成長機会を求めてより積極的な支出計画を立てています。その結果、2021年のブラジル市場には力強い成長が見込まれます。

メキシコの超音波市場は、2021年はさらに縮小すると予測されています。2021年はブラジルのような感染者数や死亡者数の増加は見られないものの、依然としてパンデミックに悩まされており、COVID-19ワクチンの接種プログラムの進捗も遅く、2021年9月現在、接種を終えた人は人口の30%以下にとどまっています。政府は引き続き超音波機器の入札を行っていますが、例年のような規模のものではありません。

その他のラテンアメリカ地域は、ブラジルやメキシコほどCOVID-19の影響を受けておらず、超音波市場は2021年には2019年のレベルまでほぼ回復すると予測されています。この地域では、アルゼンチンが主要な成長要因になると予想されています。

西欧市場:緊急入札で市場が活性化

COVID関連の入札が後押しとなり、西欧の超音波市場は2020年に2桁の年率で成長しました。この地域では、減少が推定されているベネルクス地域を除き、すべての国で市場が成長しました。2021年はCOVID関連の入札の減少から市場の減少が予測されており、2020年に例外的に高い成長を示した英国が最大の減少になると考えられます。

2021年の西欧市場は全体的に減少すると思われますが、西欧諸国の政府の中には、自国のCOVID市場を活性化させるための計画を実施しているところもあります。これには、オーストリアのCOVID-19投資プレミアムや、ドイツのHospital Future Actなどが含まれます。

東欧、中東、アフリカ市場:ロシアが成長を牽引

東欧の超音波市場は、2020年から引き続き2021年も成長すると予測されています。これは主にロシア市場のパフォーマンスによるもので、モスクワでは2020年から2021年にかけて、約1億2,000万米ドル相当の大規模なライフサイクル契約が実施されています。

イラン、トルコ、サウジアラビアなどの中東・アフリカ地域の主要市場は、2020年はすべて減少すると予測されました。中東地域は、COVID-19パンデミック、原油価格の急落、進行中の紛争などが重なり、大きな打撃を受けています。そのため、超音波市場は2020年に急落した後、2021年も引き続き減少すると考えられます。例外として、トルコではERBDによる大規模な保健省の入札が市場を活性化させています。また、サウジアラビアでは老朽化したシステムの交換による成長が期待されています。中東・アフリカ地域全体では、2024年までに2019年の売上レベルまで回復することが予測されます。

アフリカ市場は、主にエジプトと南アフリカで市場が急落したことにより、2020年の市場は減少しましたが、2021年には再び成長に転じると予測されています。アフリカの多くの国では、女性の健康に関する市場が引き続き成長の原動力となっています。ローエンドおよびミッドレンジのシステムは、引き続き最も成長率の高い製品カテゴリーとなっています。

中国市場:2021年は成長するものの、近年ほどの勢いはない

2020年の中国市場は約10%減少したものの、2021年には回復し、1桁台後半の成長が予測されています。今後の成長の原動力となるのは、政府による農村部の医療への投資と、主要都市以外の都市部における超音波診断装置の製品構成が、より高機能なシステムへとシフトすることです。

2021年5月、政府は2020年の国勢調査で出生率が急減したことを受けて、2人っ子政策をさらに緩和し、3人までの子供を持つことを認めました。これにより、2016年に二人っ子政策が導入されたときに見られたように、超音波診断装置の需要が短期的に急増することが予想されます。

日本市場:政府の補正予算が2021年の回復を後押し

日本の超音波市場は、2020年に2.5%減少しました。これは、顧客が年末の増税を避けるために2019年に購入を前倒ししたことと、COVID-19パンデミックの影響が重なったことによるものです。日本政府は2020年末に緊急補正予算を発表しました。この予算には超音波診断装置への100億円が含まれており、2021年第1四半期に発表され、2021年第3四半期にはさらに小規模ながら予算が発表される予定です。この政府取り組みは、主にポイントオブケア市場を対象としており、この予算で購入するシステムには10万米ドルの上限が設けられています。また、この予算の一部は放射線科や心臓科の市場にも使われ、システム価格の上限はありません。その結果、日本における超音波市場は2021年には2019年の売上レベルまで完全に回復すると予測されます。

東南アジア市場:多くの地域に減少が見られる

2020年にその他のアジア地域で最大の伸びを示したのは、インドネシア、オーストラリア、タイでした。これらの成長の要因としては、オーストラリアではパンデミックを受けて病院が超音波診断装置をパニック的に購入したことに加え、新しい装置を購入する際の税の優遇措置が導入された事が挙げられます。また、インドネシアとタイでは大規模な公共入札が行われたことに起因しています。一方、マレーシアやベトナムなどの国では、政治的な不安定を原因として、2021年の同市場にマイナスの影響を与えています。

総合的な見解
2021年の超音波市場は、COVID-19パンデミックの影響はあるものの、総合的に見て良い環境にあります。2019年の収益レベルへの完全な市場回復が予測されており、放射線科、心臓科、女性の健康といった伝統的な市場が成長を牽引しています。今後数年間は、ポイントオブケアやプライマリーケアで超音波の使用が増えることで、市場は拡大すると思われます。


【 無料サンプル 】
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【本件に関するお問合せ先】
販売代理店 株式会社グローバルインフォメーション
TEL:044-952-0102(9:00-18:00 土日・祝日を除く)
E-mail:dbm@gii.co.jp
URL:https://www.gii.co.jp

【株式会社グローバルインフォメーション 会社概要】
1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界6カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社250社以上が発行する調査資料約10万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。

創立:1995年
所在地:215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
事業内容:市場調査レポート/年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託、国際会議/展示会の代理販売
市場調査レポート/年間契約型情報サービス:https://www.gii.co.jp
委託調査:https://www.gii.co.jp/custom_research/
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