ToF測距センサでソーシャル・ディスタンス検知アプリケーションの開発に貢献
PR TIMES / 2020年7月31日 11時40分
・Aura Aware社がFlightSense(TM)技術を使用した距離検出用スマート機器のデモを発表
・物体の色や反射率の影響を受けないToF測距センサを活用
・健康を守るさまざまなアプリケーションをジェスチャ検知機能で実現
[画像: https://prtimes.jp/i/1337/1072/resize/d1337-1072-823035-0.jpg ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、感染症の拡大防止に貢献する製品の開発向けに、「FlightSense™」技術搭載の高精度ToF(Time-of-Flight)測距センサを提供することを発表しました。
アムステルダム(オランダ)に本社を置くスタートアップ企業のAura Aware社は、STのFlightSense ToF(Time-of-Flight)測距センサを使用して、店舗のカウンターやチェックイン・デスクでの使用に最適な距離検出用の携帯型機器を開発しました。この製品は簡単に設定することができ、人が安全を確保できる最小距離を超えて近づくと、緑色の信号が赤色に変化します。
STのイメージング・ビジネス・ラインのディレクターであるDavid Maucotelは、次のようにコメントしています。「Aura Aware社によるこの革新的な製品には、当社のFlightSense技術がきわめて独創的な形で活用されています。STのToF測距センサは、日常生活で使用されるあらゆる製品においてソーシャル・ディスタンスの確保やタッチレス操作を可能にし、さまざまな方法で人びとの健康に貢献します。」
Aura Aware社が開発した製品には、最大4mの測距範囲と超低消費電力を特徴とするSTの小型ToF測距センサ「VL53L1CX」が搭載されています。シグナル・プロセッサが組み込まれている同製品は設計を簡略化できるほか、センサの開口部が異物により汚れた場合でも測距精度を維持できるクロストーク補正など、洗練された機能を搭載しています。
ToF測距センサは、光子を投射した後、光子が対象物に反射してセンサに戻ってくるまでに要した時間から距離を計算します。さらに、測距精度が服の色や肌の反射率といった対象物の表面特性に影響されないため、FlightSenseはソーシャル・ディスタンス確保のアプリケーションに最適です。
また、セルフ・サービスのタッチパネル、スマート水栓、プッシュボタン式のドア開閉機など、人通りの多い場所に置かれた設備を直接触れることなく使用できるようにすることも可能です。高速かつ高精度のToFセンシングを活用するFlightSenseセンサでは、基本的なオン / オフ制御だけでなく、スマートな非接触ユーザ・インタフェースにおけるタップやスワイプなど、ジェスチャの検知や判別が可能です。
さらに、STのToF測距センサは、近距離測距における優れた線形性を備えています。そのため、自動供給装置内で消毒液の残量やマスクの残数などを検知することもできます。
FlightSense™ ToF測距センサの製品はすべて現在入手可能です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約46,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約10万社のお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
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〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
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アナログ・MEMS・センサ製品グループ
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