バイオガス施設の臭気対策として「次亜塩素酸水式脱臭システム」を受注 ~再生可能エネルギーであるバイオガスの利活用促進を支援~
PR TIMES / 2024年6月10日 11時15分
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、新潟特殊企業株式会社(代表取締役:富田力、以下新潟特殊企業)が運営する「バイオマスエコセンター」のバイオガス発電設備の建設工事を請け負う、ヴェオリア・ジェネッツ株式会社(代表取締役社長:ギヨーム・ドゥルダン、以下ヴェオリア・ジェネッツ)より、汚泥や廃棄物からバイオガスを回収する際の臭気対策として「次亜塩素酸水式脱臭システム」を受注しました。本システムは2026年の運転開始を予定しています。
[画像: https://prtimes.jp/i/13943/1114/resize/d13943-1114-c36f344236c8072a476e-0.jpg ]
■バイオガスを取り巻く背景
地球温暖化やエネルギー問題により、近年では貴重な再生可能エネルギーの一つとしてバイオガス※1が注目されています。バイオガス発電は天候によって左右される太陽光発電や風力発電とは異なり、安定したエネルギー供給が可能です。また廃棄物を発電に利用するため、環境への負荷を減らし循環型社会の構築に貢献します。一方で、バイオガスは食品系廃棄物や汚泥などから回収するため、有機物の発酵などにより発生する臭気への対策が求められます。バイオガスは、アンモニアだけではなくアセトアルデヒドや低級脂肪酸などさまざまな臭気成分を含んでおり、通常、臭気に合わせて酸やアルカリなど数種類の薬剤による脱臭に加え、活性炭などによる脱臭が必要です。そのため、脱臭設備の維持コストと管理の煩雑さが課題となっています。
■バイオマスエコセンターに導入される「次亜塩素酸水式脱臭システム」
このたび、キヤノンMJは新潟特殊企業が運営するバイオガス施設「バイオマスエコセンター」の臭気対策として、「次亜塩素酸水式脱臭システム」を受注しました。水、廃棄物処理、エネルギー分野において環境課題を解決しているヴェオリア・ジェネッツが請け負う、同センターのバイオガス発電施設の脱臭設備として導入され、2026年の本格稼働を予定しています。
キヤノンMJの「次亜塩素酸水式脱臭システム」は、次亜塩素酸水の生成を1分間に約12リットルという大容量かつ低コストで実現します。また次亜塩素酸水は、薬剤に比べ幅広い臭気成分の脱臭が可能です。そのため、薬剤による湿式脱臭の後に必要な活性炭による乾式脱臭において、臭気吸着量を減らし交換頻度を削減または省くことも可能です。これにより脱臭システム全体のランニングコスト低減を実現します。さらに、次亜塩素酸水の生成に炭酸ガスを用いるため、生成過程で人体に有害なガスを発生させることなく安全に運用することが可能です。
「バイオマスエコセンター」に導入される「次亜塩素酸水式脱臭システム」は、スクラバー※2脱臭方式で構成され、キヤノンMJ独自のノウハウをもとに、臭気種や臭気濃度に合わせてスクラバーのサイズ、次亜塩素酸水の濃度、生成量などシステムの仕様を最適化しました。新潟特殊企業と行った実証実験では、新潟県の悪臭防止法の基準※3への対応を実現しています。
キヤノンMJは安全で低コストな「次亜塩素酸水式脱臭システム」を、バイオマスプラントや下水道汚泥処理施設などへ展開し、再生可能エネルギーとして注目されるバイオガスの利活用促進を支援することで、持続可能な社会の実現に寄与していきます。
※1. 生物の排泄物、汚泥、生ごみや紙ごみなどの有機物から微生物により発生するガス。
※2. 排気された臭気を薬液充填部に送り、次亜塩素酸水をはじめとする洗浄剤で脱臭するための装置。
※3. 新潟県が指定する規制地域の、区域区分ごとの臭気指数を定めた基準。
〈新潟特殊企業株式会社の概要〉
●代表者(代表取締役社長):富田 力
●本社所在地:新潟県新潟市江南区丸潟新田726-1
●設立年月日:1973年7月
●資本金:3千万円
●URL:http://www.tokusyukigyo.co.jp/
●事業内容:産業廃棄物の収集運搬と処分
〈ヴェオリア・ジェネッツ株式会社の概要〉
●代表者(代表取締役社長):ギヨーム・ドゥルダン
●本社所在地:東京都港区海岸3-20-20 ヨコソーレインボータワー
●設立年月日:1997年1月
●資本金:1億円
●URL:https://www.veolia.jp/ja
●事業内容:上下水処理施設の関連事業/廃棄物処理事業/エネルギー事業
●グループ売上高:428.85億ユーロ(2022年)
●グループ総従業員数:約22万名(2022年)
一般の方のお問合せ先:産業機器事業部 ニュープロダクト技術推進課 03-3740-3387
次亜塩素酸水溶液脱臭システムホームページ:https://canon.jp/business/solution/indtech/haws
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
ベトナムでIoTとグリーン電力活用したエビ養殖の高度化に向けた実証、IIJら
マイナビニュース / 2024年6月14日 11時0分
-
日本初 グリーンエネルギーとIoTを活用したエビ養殖に挑戦 -- NEDO「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」の実証運転を7月より開始 --
Digital PR Platform / 2024年6月13日 20時5分
-
日本初!グリーンエネルギーとIoTを活用したエビ養殖に挑戦
@Press / 2024年6月13日 13時30分
-
一般廃棄物発電施設の余剰電力を活用した自己託送を開始(町田市)
@Press / 2024年6月10日 10時10分
-
赤穂下水管理センター消化ガス発電事業の開始について
PR TIMES / 2024年6月6日 22時40分
ランキング
-
1ブックオフで架空買い取りか 複数の店舗で従業員が架空の買い取りなどを行い不正に現金を取得していた疑い
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月26日 17時38分
-
2談合問題で揺れる…中部電力の株主総会で勝野会長らが株主に謝罪 コンプラ遵守など再発防止に取り組むと説明
東海テレビ / 2024年6月26日 17時45分
-
3中国で「サイゼリヤ」に行列ができる秘密 節約志向が追い風に、現地限定のメニューも
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 8時0分
-
4日経平均は3日続伸、半導体関連が押し上げ 約2か月半ぶり高値
ロイター / 2024年6月26日 15時43分
-
5ENEOS、株主が不信の声=相次ぐセクハラ「情けない」
時事通信 / 2024年6月26日 18時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください