大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)」のサプライヤーとして、アテンダントスタッフユニフォームを、デザイナー中里唯馬氏とともにゴールドウインが製作
PR TIMES / 2024年12月12日 18時15分
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(C)YUIMA NAKAZATO & Goldwin Inc.
本国際博覧会協会が開催する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、宮田裕章氏(慶應義塾大学医学部教授)がテーマ事業プロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)(いのちを響き合わせる)」にサプライヤー協賛し、当パビリオンのアテンダントスタッフユニフォームについて、ファッションデザイナー中里唯馬氏とともに企画開発・製作を担当することをお知らせします。
シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)」において、一人ひとりの多様な豊かさと、未来への持続可能性の間で調和を取りながら歩み、共に考えるものの見方を「Better Co-Being(R)」と呼んでいます。現在に重きを置いた「Well-Being」のWellを、未来に向かうBetterに変え、「共に生きる」という意味のCo-beingと組み合わせた「Better Co-Being(R)」というコンセプトは、未来に繋がる持続可能性と一人ひとりの多様な豊かさが調和する考え方です。
シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)」は、屋根も壁もなく、万博会場中央にある静けさの森と一体となって佇むパビリオンです。そのため、アテンダントスタッフは、雨の日も風の日も、屋外にて世界中から訪れるゲストが心地よくパビリオンを体験できるようにアテンドしなければなりません。また、気候変動により年々過酷さを増す日本の夏においては、屋外は命に関わるほど温度が上昇し、ゲリラ豪雨(局地的大雨)の頻度も高まっています。この度、ファッションデザイナー中里唯馬氏と当社が初めてタッグを組む当ユニフォームプロジェクトにおいては、適度なフォーマルさと同時に、長時間、野外環境で快適に過ごしていくための機能性の実現が、欠かせないものとなりました。
■シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)(いのちを響き合わせる)」シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)」は、屋根も壁もなく、万博会場中央にある静けさの森と一体となって佇むパビリオンです(設計者:SANAA、敷地面積:1,634.99平方メートル )。ここでは文明の転換をもたらす技術の本質を「共鳴」であると捉え、境界を溶かす空間の中で人と人、人と世界、人と未来についての問いを共有します。来場者はアートを軸にした体験を通して、一人ひとりの多様な豊かさと、持続可能な未来の調和の中で共に歩み、未来を考えます。
パビリオンの詳細はこちら:https://co-being.jp/expo2025/
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(C)SANAA
■アテンダントスタッフユニフォーム デザイン
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当ユニフォームのイメージビジュアル(1ページ目含む)をご使用いただく際には、(C)YUIMA NAKAZATO & Goldwin Inc. の記載をお願いします。
■デザインコンセプト - 中里唯馬氏
『時間や場所に応じて多様に変化する太陽の光をインスピレーションに、着る人と、様々な環境に応じて、形や着方に無数のパターンが存在する衣服の状態をつくり出すことを目指しました。カタチある物が絶えず移ろい続ける有り様を意味するIMPERMANENCEという言葉を、このユニフォームを表す言葉としてタイトルに添えたいと思います。』
<パビリオンが示す未来へのビジョンと共にある衣服>
これからの人類の未来への矛先を示すパビリオンコンセプト「Better Co-Being(R)」。そのコンセプトを体現するような衣服の姿とは一体どんなものであるべきか。宮田氏と幾度となく交わした対話のなかから見えてきたのは、「光」というものがとても重要なキーワードであるということだった。その光とは、生物が太陽の光に呼応するような、躍動する生命の輝きともいうべき光である。
夏に、南フランスで強い日の光を受けた木々の葉の隙間から見える木漏れ日を見た際に、太陽の光は、生物に生きる力を与えるという側面と同時に、見る時間や場所によってその有り様が多様に変化するものだとあらためて実感した。これこそが求めていた光の表現だと閃き、「Better Co-Being(R)」のアテンダントスタッフユニフォームのテキスタイルとして表現したいと考えた。
私は、その光景を撮影した写真と点描画で抽象的に光を表した絵、その二つをデジタル加工により重ね合わせ、さらにAI画像生成技術により画像をランダムにリピートしながら大きく拡大した。そして、最新のプリント加工技術(※)により布に印刷することで、布を裁断する箇所によってすべてのアイテムの柄が1点1点異なるように設計した。複数生産した場合でも1着ごとに柄の差異が生まれ、個体差をつくり出す。それは、パビリオンのコンセプトにある、一人ひとりの多様な豊かさを表現するものである。
<さまざまな独自機構>
ゴールドウイン社のアーカイブを紐解きながら、必要なディティールやパターンの随所に東洋のアイデンティティを込めたいと考えた。シャツの前開きには独自機構の前立てを、特に酷暑での着用を可能にするために、通気性をできる限り担保するための機構を考案。日本建築の障子をヒントに、衣服の内外の垣根を取り払えるような構造を目指し、袖下から脇がファスナーで大きく開閉する構造により、着ていてもダイナミックに風が体を通り抜ける。さらに、袖をくるくると巻き上げることでノースリーブにも変化し、布面積をできる限り減らすことが可能になっている。ファスナーの開閉具合を調整すれば、着る人の好みに合わせてシルエットをさまざまな形に変化できるようになっている。着物の帯からヒントを得たウエストベルトは、ウエスト位置を変えられ、さまざまな体型や好みに合わせて多様に変化させることができる。
※セイコーエプソン株式会社のデジタル捺染機「Monna Lisa」、顔料インクを使用。アナログ染料プリントと比較して96%の水使用量を削減し、必要な量だけ必要な時に生産して廃棄物の削減に貢献します。
エプソンホームページ:https://www.epson.jp/products/textile/
■企画開発・製作 - ゴールドウイン
屋外型パビリオンに適したユニフォームを開発するべく、長年、スポーツ・アウトドアアパレルメーカーとして培ってきた知見や技術を駆使し、企画開発・製作を担いました。中里唯馬氏とともに、当社の富山本店の研究開発施設「ゴールドウイン・テック・ラボ」が中心となり、デザイン、機能性、多様性などのさまざまな面において、アテンダントスタッフが快適に、かつ、それぞれの個性や好みに合わせて多様に変化しながら着用できるユニフォームの完成を目指しました。
<新たな遮熱素材を開発>
研究開発施設「ゴールドウイン・テック・ラボ」では、屋外で衣服を着用する際の暑さ対策として、新たに生地の太陽光反射率に着目し、素材メーカーとともに新たな生地開発を進めました。
化学繊維を使用したシャツ、コットンを使用したTシャツともに、特殊な加工技術により、紫外線遮蔽率(UVカット値)、太陽光の反射率をともに高めた新たな素材が完成し、今回、当ユニフォームのジャケット、シャツ、パンツの生地に採用しました。この新遮熱素材は、日本で回収された使用済みPETボトルを原料としたリサイクル率76%の超フルダル糸であり、環境にも配慮した素材になっています。
<AI・3Dデジタル技術を駆使し、環境に配慮したテキスタイルグラフィック開発>
テキスタイルパターンの開発にはAI技術を、グラフィックのサイズや配置の開発・検証に「ゴールドウイン・テック・ラボ」の3Dデジタル技術を駆使しました。
繊細できめ細かなテキスタイルを連続したプリントデータにすることは難しく、柄を繰り返すことによって発生するピッチの境い目が、生産工程における残反増加の原因となります。当社は、環境配慮の一貫として、AI技術を用いることによりつなぎ目のない連続したプリントデータの開発により、ピッチに捉われないパターン制作を実現してきました。今回のテキスタイル開発でもこのAI技術を応用することで、残反の削減を実現しました。また、3Dデジタル技術の応用により、デジタル上で試作サンプルを開発することで、従来のテキスタイル開発やサンプル資源の削減に繋げることができました。
■提供アイテム
帽子 / ジャケット(上着) / シャツ / パンツ / 雨具
■中里唯馬氏1985年生まれ。2008年、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーファッション科を卒業。
2016年7月にはパリ・オートクチュール・ファッションウィーク公式ゲストデザイナーの1人に選ばれ、現在に至るまで日本人として唯一、パリ・オートクチュール・ファッションウィークにてコレクションを発表し続けている。近年では、単独回顧展BEYOND COUTUREがフランスの公立美術館カレー・レース・ファッション美術館にて開催された。アメリカのボストン・バレエ団やスイス・ジュネーブ国立劇場等で行われるオペラやバレエ等、舞台芸術の衣装デザインを行う。また、自らが発起人となり、未来を担う次世代のクリエイターのためのファッション・アワードFASHION FRONTIER PROGRAMを創設。
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■「Better Co-Being(R)」アテンダントスタッフユニフォームの一般公開
この度の、大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(R)」のゴールドウイン製のアテンダントスタッフユニフォームについて、当社の東京本社1Fイベントスペースにて「FASHION FRONTIER PROGRAM」エキシビションの特別展示として、2024年12月13日(金)、14日(土)の2日間のみ、一般公開します。展示会の詳細につきましては、以下のリンク先をご確認ください。
「FASHION FRONTIER PROGRAM」エキシビション(2024年11月27日(水)既報)プレスリリース:https://about.goldwin.co.jp/news/page-37030
※「Better Co-Being」は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の登録商標です。
Goldwin Inc.
株式会社ゴールドウイン(本社:東京都港区/代表取締役社長:渡辺 貴生)は、モノづくり、コトづくり、環境づくりの3つを軸に、スポーツやアウトドアの領域を中心に人々の新たな挑戦を支え、その可能性をひらいていくライフスタイルクリエイティブカンパニーです。素材や技術、テクノロジー、環境の研究を日々行いながら、多様な背景、専門性をもったブランドの知恵やアイディアをゴールドウイン全体で共有し、モノづくりとコミュニケーションを進化させ続けています。スポーツから日々の暮らしまで、人間のパフォーマンスを最大化することはもちろん、環境負荷を可能な限り減らし、人間を生かし、人間が遊ぶフィールドである自然をより豊かなものにしていきます。誰かがではなく、私たちが率先し、よりよい未来をつくっていきます。
東京本社 所在地:〒107-8570 東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル
コーポレートサイトURL:https://about.goldwin.co.jp/
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