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バリューチェーン全体でのGHG排出量削減に向け、ステークホルダーと連携しScope3の取り組みを強化

PR TIMES / 2024年10月30日 17時40分

― 環境省SHIFT事業「企業間連携先進モデル支援」開始当初から2年度連続で採択 ―

サントリーグループは、持続可能な社会の実現に向け、バリューチェーン全体での温室効果ガス(GHG)排出量を2030年までに30%削減※1・2050年までに実質ゼロにすることを掲げています。
自社拠点における排出であるScope1、2については、2030年までにGHG排出量50%削減※1を目標に掲げ、CO2排出実質ゼロ工場※2の設立(サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場)や、自社生産拠点※3で購入する電力への再生可能エネルギーの導入、熱源としての水素導入への挑戦など、さまざまな取り組みを進めてきました(https://www.suntory.co.jp/news/article/14426.htmlhttps://www.suntory.co.jp/news/article/14309.htmlhttps://www.suntory.co.jp/news/article/14542.html参照)。
バリューチェーン全体でのGHG排出量削減に向け、Scope3についても、さまざまなステークホルダーとの連携のもと、以下のように取り組みを強化しています。
※1 2019年の排出量を基準とする
※2 省エネ推進や再生可能エネルギー導入、化石燃料由来CO2の排出をオフセットするクレジットの活用などにより、製造工程におけるCO2排出量を実質的にゼロとする工場
※3 飲料・食品および酒類事業に関わる拠点

1.容器・包装での環境負荷の低減
2030年までにサントリーグループが使用するすべてのペットボトルについて、リサイクル素材や植物由来素材等100%に切り替え、化石由来原料の新規使用をゼロにするという目標を掲げています。目標達成のために「2R+B(Reduce・Recycle+Bio)※4」戦略に基づき活動を推進し、CO2排出量を削減しています。
「ボトルtoボトル」水平リサイクル※5は、国内において、ペットボトルを資源として何度も循環することができ、新たな化石由来原料を使用してペットボトルを製造する場合と比較してCO2排出量を約60%削減※6実現できるため、当社のペットボトルに関するサステナビリティ戦略の中核に据えています。またバイオマス資源の活用においては、国内外多くのサプライヤーの方々とともに、新規素材の開発や調達に向けてのサプライチェーン構築に取り組んでいます(https://www.suntory.co.jp/news/article/14688.html参照)。
またその他容器でも軽量化を推進するとともに、アルミ缶ではリサイクルアルミ材やグリーンアルミ※7を活用し、“CO2削減缶”として商品への活用も開始しています(https://www.suntory.co.jp/news/article/14224.htmlhttps://www.suntory.co.jp/news/article/14522.html参照)。
※4 容器の軽量化によって使う量を減らし(Reduce)、資源として循環させ(Recycle)、バイオマス由来の資源を活用する(Bio)
※5 使用済み製品を原料として用いて同一種類の製品につくりかえるリサイクルのこと
※6 使用済みペットボトルからプリフォーム製造までの工程において
※7 再生可能エネルギーによりCO2排出を抑制して製造したアルミニウム

2.サプライヤーと一体となったGHG排出量削減
2020年よりサプライヤーの方々と連携しGHG排出量のデータ把握や分析、ロードマップの策定に取り組んできました。2023年11月には、直接当社と取引のある包材・原料のサプライヤー55社を対象に「GHG削減方針説明会」を開催。当社の方針・取り組み説明をするとともに、各社のGHG削減に向けた取り組みをサポートすべく、再エネ導入や環境省が推進する「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(以下、SHIFT※8事業)」応募への呼びかけも実施しています。また、一部事業については、実際にサプライヤーの方々の製造現場に出向き、共にプロセス改善に取り組んだことで、一般的な製造工程に比べてGHG排出量を30%以上削減するなどの実績も出ています。
この10月には、サプライヤー2社と共に、SHIFT事業のうち2023年度から新設された「企業間連携先進モデル支援」の対象として採択されました。当社は関西電力(株)のサポートのもと、1次サプライヤーにおけるCO2排出量の少ない設備への更新について、同事業への申請を積極的に進めてきました。これまでサプライヤーのべ7社と共に採択されており、新設時より2年度連続で採択された唯一の企業です。
※8 Support for High-efficiency Installations for Facilities with Targets

3.再生農業※9への取り組み
農林業由来のGHG排出量は、全体の約4分の1を占めると推定されています※10。当グループにおいても、バリューチェーンにおけるGHG排出量の中で農業由来のものは約2割を占めると推定しており、2022年より大麦、緑茶、サトウキビなどの主要原料に対し、農法の改善をすることで、化学肥料や農薬の使用量を抑え、水の有効利用につなげるなど、サプライヤーに加え契約農家にも協力を仰ぎ、持続可能な農業への移行に向けて取り組んでいます。
英国で取り組んでいる大麦に関しては、2023年に再生農法での初収穫を行い、従来の生産方法に比べ作物重量あたりGHG排出量を30%以上削減できました。
※9 農地の土壌に着目し、その生態系を再生させることにより土壌の肥沃度を高め、農作物の生産を持続可能にする農業
※10 国連食糧農業機関調べ

サントリーグループは、自然と水の恵みに生かされる企業として、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」をパーパスとし、創業以来持続可能な社会の実現を目指してきました。これからも、自社およびバリューチェーン全体におけるさらなる省エネ技術の積極導入や再生可能エネルギーの活用等によりGHG排出量の削減を進め、グループ一丸となってサステナビリティ経営に取り組んでいきます。

■サントリーグループのGHG排出量削減に向けた主な取組
2014年
 「サントリー環境ビジョン2050」「2020年目標」策定
2018年
 「サントリー環境目標2030」策定
2021年
 「サントリー環境目標2030」の温室効果ガス削減目標改定、SBTイニシアチブの認定を取得
2022年4月
 国内全ての自社生産研究拠点で購入する電力を100%再エネ化
2022年8月
 「ザ・プレミアム・モルツ CO2削減缶」「同〈香る〉エール CO2削減缶」数量限定新発売
2022年9月 
 山梨県と環境調和型の持続可能な社会の実現に向けた基本合意書を締結
2022年11月 
 再生農業により生産された麦芽用大麦の調達に向けた取り組みを開始
2022年12月 
 日本・米州・欧州全ての自社生産研究拠点で購入する電力を100%再生可能エネルギー化
2024年1月 
 「ザ・プレミアム・モルツ(サステナブルアルミ)」数量限定新発売
2024年2月 
 「グリーン水素」生成に向けた「やまなしモデルP2Gシステム」建設工事の開始
2024年6月 
 再生農業の手法を用いたサトウキビ栽培をタイで開始

▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/

▼サントリーグループの「気候変動」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_climate/

▼サントリーグループの「資源循環」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_circular/

▼サントリーグループの「サステナブル調達」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/soc_procurement/

▽本件に関するお客様からの問い合わせ先
サントリーお客様センター https://www.suntory.co.jp/customer/

以上

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