【ミレニアル世代の育児実態】 育児も家事も「夫婦で仲良く、笑顔で」 withコロナで周囲との交流が減って子育てに不安も
PR TIMES / 2021年5月11日 9時45分
~外出がままならない今は、身近な家族とのコミュニケーションを大切にして~ 花王 生活者研究部「くらしの研究」にて、5月11日公開
花王株式会社「生活者研究部」(※1)では、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言解除後の2020年7月に、ミレニアル世代(1980年頃から1990年代半ばに生まれた、現在20代後半~30代の人たち)の父親と母親に「育児実態と意識」の調査を実施。得られた調査結果を2021年5月11日に公開いたします。
ミレニアル世代は『デジタルネイティブ世代』とも呼ばれ、情報収集を得意とし、効率志向が高いといわれています。男女ともに中学校・高校で家庭科を学び、家事は家族が協力しておこなうのは当たり前という意識を身につけてきた世代でもあります。今回は、そんなミレニアル世代の夫婦が子どもの将来を見据え、子育てにどんなおもいで向き合い、withコロナの今はどんな工夫をしているのかをレポートします。
【主な調査結果のポイント】
●ミレニアル世代は、育児も家事も「夫婦で仲良く、笑顔で」
●夫の育児関与は多様で、妻も任せられると感じている
●子どもの「自分らしさや社会性、思いやり」を育みたい
●withコロナで周囲との交流機会が減って育児に不安も
【調査概要】
「ミレニアル世代夫婦の育児実態と意識」
◎2020年7月/インターネット調査/ 全国既婚男女25~39歳/第一子3~24ヶ月/母親324人、父親303人
「育児オンラインデプスインタビュー」
◎2020年7月23~26日/オンライン調査/全国既婚男女25~39歳/夫婦と子の3人世帯/5世帯
●ミレニアル世代は、育児も家事も「夫婦で仲良く、笑顔で」
ミレニアル世代の母親は「育児も仕事も自分の時間も大切にしたい」というおもいがあり、子育て中でも「自分の時間を作っている」(51%)、「自分も子どもも大事にしながら育児をしている」(73%)など、自分のストレスコントロールを意識しています。家事は効率を重視し、家事も育児も夫婦で協力しておこない、ゆとりを持つことで、家族のためにも「笑顔でいられるように」(74%)と、心がけていました。父親も、「手伝い」や「やらされている」意識ではなく、自発的に育児に向き合い、夫婦共に協力しながら『仲良く、笑顔で子育て』することを望んでいる様子がうかがえました。
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●夫の育児関与は多様で、妻も任せられると感じている
実際に夫が関わっている育児は、「遊び相手」(81%)、「おむつ替え」(81%)、「入浴/入浴の手伝い」(84%)など、母親が必要と考えている育児に高い割合で取り組んでいます。そんな夫のおこなう育児について母親も「夫に任せられる」と思っている割合も高く、父親の育児が、意識だけにとどまらず行動も伴ってきている印象を受けます。
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また、ミレニアル世代は『父親も育児をするのが当たり前』という意識が浸透しているためか、「育児は母親がするもの」という考え方や、育児をする父親を「イクメン」と呼ぶことに違和感があるという声が、父親からも母親からも聞かれました。
●子どもの「自分らしさや社会性、思いやり」を育みたい
ミレニアル世代の夫婦へのインタビューでは、将来は子どもに「自分らしさ、自己肯定感」、「社会性や思いやりのある優しさ、コミュニケーション力」を身につけてほしいというおもいが共通していました。子どもの情緒や社会性を育むためにも、両親だけで育児を抱え込むのでなく、祖父母にも協力してもらい、保育園・近隣コミュニティとも積極的に関わり、さまざまな体験や経験、興味を持たせる機会を持ちたいと望んでいます。周囲の手を借りることは、自分たちが余裕を持って子どもに向き合うことができるだけでなく、子どもの将来にも役立つような良い影響が得られると考えているようです。
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● withコロナで周囲との交流機会が減って育児に不安も
しかし、2020年春から続く新型コロナウイルスの流行により、外出や人と直接会う機会は極端に減りました。ミレニアル世代の夫婦からは、感染への不安はもちろんですが、祖父母やママ友、子どもの友達との交流が思うようにできず、子どものコミュニケーション力や社会性の発達などに影響が出るのではないかと、不安視する声も聞かれました。
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中にはママ友との交流や情報交換ができない不安の軽減のために、SNSで同じ月齢の子どもを持つママと繋がったり、WEBの育児コミュニティで相談したり、アドバイスし合うという工夫もみられました。
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外出がままならなくなり、人との交流の減少に不安を感じる一方で、外出制限やリモートワークなどで在宅時間が増え、あらためておうち時間を大切に考え「自宅で子どもと楽しく過ごす工夫」をしている人もいました。
また、立命館大学総合心理学部の矢藤優子教授の研究によると「おむつの交換時に子どもへ話しかける頻度が高いと、子どもの主体性や応答性・共感性によい影響がある」 ことがわかっています*1。おむつ交換や普段の何気ないやり取りでも、笑顔で話しかけたり、ふれあいを大事にする親子コミュニケーションは、子どもの心身の成長にとって嬉しい影響があるようです。先が見えないWithコロナの暮らしで、不安や緊張から気疲れを感じることも多い毎日ですが、感染予防をしながら、家族や身近な人と「笑顔のコミュニケーション」の時間を大切に過ごしたいですね。
*1参考:おむつ替え場面の親の言語コミュニケーションと子の社会性発達との関連
https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2020/20201019-001/?cid=lifei_prtimes210511a
詳しくは以下URLをご確認ください。
▶ くらしの研究 「くらしの現場レポート」
https://www.kao.co.jp/lifei/life/report-62/?cid=lifei_prtimes210511b
https://www.kao.co.jp/content/dam/sites/kao/www-kao-co-jp/lifei/report/pdf/62.pdf?cid=lifei_prtimes210511c
(2021年5月掲載)
子どもの行動発達・心理の有識者に聞く、withコロナの今、子育てで大切なこと
親子だけで家で過ごす時間が増え、外出や子ども同士で遊ぶ機会が減っているコロナ禍の今、子育てで大切にしたいこととは?今までとは異なる子育て環境に不安を感じるパパ・ママに向けて、子どもの行動発達・心理を研究している立命館大学教授の矢藤優子先生にお話をうかがいました。
▶ くらしの研究「達人コラム」
https://www.kao.co.jp/lifei/life/column-60/?cid=lifei_prtimes210511d
※1 花王株式会社「生活者研究部」 https://www.kao.co.jp/lifei/about/?cid=lifei_prtimes210511e
「生活者研究部」では、花王グループの使命である「よきモノづくりを通じて人々の豊かな生活文化へ貢献すること」の実現をめざし、生活者一人ひとりの暮らしを見つめた生活者研究をおこなっています。生活現場での観察と対話を重ねながら、行動に表れない本音、説明できないこだわりなど、行動の裏にひそむ「おもい」まで読み解いて、課題を発掘し、商品やコミュニケーション開発に活かすとともに、生活者研究のウェブサイト、花王「くらしの研究」から、広く社会に発信しています。
花王「くらしの研究」 https://www.kao.co.jp/lifei/?cid=lifei_prtimes210511f
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