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南スーダン:紛争5年目、故郷を離れる子どもたち~1万5,000人が家族と離ればなれに【プレスリリース】

PR TIMES / 2018年12月12日 17時40分

220万人が教育を受けられず



[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1251/resize/d5176-1251-170175-0.jpg ]



【2018年12月13日 ジュバ(南スーダン)発】

南スーダンで紛争が始まってから5年が経過するなかで、1万5,000人の子どもがいまだに家族と離ればなれの状態です。

戦闘によって400万人以上の人々が故郷を離れており、その大部分が子どもです。紛争が始まって以来、ユニセフはパートナーと協力して、約6,000人の子どもの両親や養育者との再会を助けました。

「フランスと同程度の面積を持ちながら、基幹インフラがないこの国では、どの家族の再会にも数カ月を要します。行方不明となっている家族を見つけるまでに、数年間かかる場合もよくあります」と、ユニセフ東部・南部アフリカ地域事務所代表のレイラ・パカラは述べました。「子どもたちがどのようにして戦闘の中耐えていたのかは想像を絶しますが、家族が再びひとつになることに立ち会う喜びは、常に希望の源なのです」

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1251/resize/d5176-1251-580476-1.jpg ]

家族と離ればなれになっている子どもは、暴力、虐待や搾取による影響を受けやすくなっているため、子どもが家族のもとへと戻ることが緊急の優先事項です。そして、家族が一緒になった後も、多くの家族は継続した支援を必要としています。家族との再会を果たした子どもの半数、約3,000人は、現在もケースワーカーからサポートを受けており、支援を必要としている子どもの数は計1万8,000人に達しています。

近頃南スーダンの紛争当事者との間で交わされた和平協定によって、この取り組みやその他の人道支援活動を拡大することができます。

「和平協定への調印以後、現地では前向きな成果が生まれています」とパカラは述べました。「私たちの望みは、今後数年の間にこれまでアクセスできなかった地域に入れるようになり、命を守る支援をより多くの人々に届けられるようになることです」

紛争勃発後、ユニセフはパートナーとともに以下の支援を実施してきました:

150万人の子どもに教育へのアクセスを提供
約3,000人の子どもの軍隊や武装グループからの解放を支援
80万人に清潔な水のアクセスを提供
140万人以上の子どもに心理社会的ケアを支援
150万人の子どもに対し栄養不良のスクリーニングを実施
55万人の新生児の出生登録を支援
重度の急性栄養不良に陥った63万人の子どもを治療
約600万人の子どもへ予防接種を実施


5年間の暴力と不安定な状況が、今も南スーダンの子どもたちを脅かしています。約120万人の子どもが急性の栄養不良に陥っており、この数は紛争が始まって以来最も多くなっています。約220万人の子どもが教育を受けておらず、南スーダンは学校に行けない子どもの割合が世界で最も高い国となっています。

* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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