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リビア・トリポリ:戦闘激化、危険に晒される子ども50万人【プレスリリース】

PR TIMES / 2019年4月19日 17時40分

ユニセフ事務局長、国連事務総長特別代表 共同声明

【2019年4月18 日 ニューヨーク/トリポリ(リビア)発】

リビアの首都トリポリ周辺で戦闘が激化する中、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアと国連事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)バージニア・ガンバ氏は、子どもたちの保護を求める以下の声明を発表しました。

* * *

首都トリポリおよびその近郊における戦闘が近年で最も激化しており、より多くの子どもたちが死傷する危険に晒されています。

私たちは、リビアのすべての紛争当事者に対して、国際法を順守し、いかなるときでも子どもを保護する義務を果たすようあらためて求めます。子どもの殺害、傷害、徴兵・徴用、そして教育、医療、水と衛生施設に対する攻撃は、子どもの権利に対する甚大な侵害であり、ただちに終わらせなければなりません。国連安全保障理事会決議2427に沿って、子どもをより保護するための予防措置を取る必要があります。

また、必要とするすべての子どもたちに対して人道支援を安全かつ妨害されることなく行えるようにすること、また一般市民が紛争地域から安全に避難できるようにするための停戦を強く求めます。

戦闘の前線地帯から緊急に避難が必要な市民には1,800人近くの子どもが含まれ、すでに暴力の影響で避難を余儀なくされた子どもは7,300人に上ります。リビア西部で暴力の影響を受ける子どもの数は約50万人と推定されています。

紛争地域に取り残されている子どもたちは、食料が底をつき、医療ケアを受けられなくなる恐れがあります。彼らはこれらの地域から避難できずにいるために、保護や支援を求めることができません。

激化する暴力により、収容所に留め置かれている約1,000人の難民・移民の子どもたちも極めて危険な状態にあります。彼らは直ちに解放され、難民申請手続きが終了するまでの間、あるいは家族と再会するための安全な帰還の支援を受けるまでの間は、安全な施設を提供されるべきです。ノン・ルフールマンの原則が尊重されなければなりません。おとなの同伴のない子どもは、その多くはこの国を通過中であり、徴用・徴兵、性的暴力や拉致などの甚大な権利侵害の危険に晒されています。

戦闘は、子どもたちの教育を受ける権利も奪っています。紛争の影響を受ける地域のすべての学校では新年度の開始が延期されており、7校が避難民の仮設住居となっています。最近攻撃を受けた教育資材倉庫では、教科書500万冊ならびに全国試験結果が損傷しました。

リビアの人々は7年以上も継続的に紛争に苦しめられ、子ども約25万人を含む、少なくとも82万人が人道支援を切実に必要としているところに、状況がさらに悪化しています。子どもたちのために、国の将来のためにも、戦いは終わらせなければなりません。

* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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