STマイクロエレクトロニクス、超低コストの汎用32bitマイコン「STM32C0シリーズ」に性能を向上させた新製品を追加
PR TIMES / 2024年10月4日 19時40分
大容量Flash / RAMおよびUSB機能を搭載し、TouchGFXグラフィックスに対応した新しいSTM32C071マイコンが、より小型・薄型で競争力のあるシステム設計を実現
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/1337/1407/1337-1407-ad386c53997d3102463281faf27f3410-3900x3900.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、超低コストの汎用32bitマイクロコントローラ(マイコン)「STM32C0シリーズ」に新製品を追加しました。同製品は、従来製品と比べて大容量のメモリおよび追加機能を搭載し、リソースに制約のあるコスト重視の組み込みアプリケーションにおいて、より高度な機能をサポートします。
STM32C071マイコンは、最大128KB Flashと24KB RAMを搭載し、USBホストおよび水晶発振子レス動作のサポート、TouchGFXのサポートが追加されています。USB機能を搭載しているため、少なくとも1つの外部クロックと4つのデカップリング・コンデンサを簡単に省くことができるため、部品点数の削減や基板レイアウトの簡略化に貢献します。また、電源ペアが1つしかないため、よりシンプルな基板設計が可能です。これらの特徴から、STM32C071マイコンは、より薄型かつ小型で、競争力のあるシステム設計を実現します。
Arm(R) Cortex(R)-M0+コア搭載STM32C0シリーズは、生活家電や、シンプルな産業用コントローラ、電動工具、IoT機器などに従来使用されてきた8bit / 16bitマイコンとの置き換えに最適です。コスト効率に優れた32bitマイコンとして、より高い性能や大容量メモリ、ユーザ・インタフェースやその他の基本制御、タイマ、演算、通信といった機能用のペリフェラルを提供します。
また、STM32C0シリーズは、幅広い開発ツールやソフトウェア・パッケージ、評価用ハードウェアなどを含む強力なSTM32開発エコシステムに対応しているため、迅速な開発が可能です。STM32ユーザ・コミュニティを介して、幅広いユーザとつながり、情報共有などを行うこともできます。さらに、Cortex-M0+コアや、ペリフェラルIP、最大I/O比を持つ最もコンパクトなピン配置といった主要な特性が、より高性能なSTM32G0マイコンと共通であるため、拡張性にも優れています。
STの汎用マイクロコントローラ事業部ジェネラル・マネージャであるPatrick Aidouneは、次のようにコメントしています。「STM32C0シリーズは、低コストでエントリ・レベルの32bitマイコンとして開発されました。新たに追加されたSTM32C071マイコンは、より大容量のメモリ・オプションやUSBホスト / デバイスを集積しており、既存アプリケーションのアップグレードや新製品開発において高い柔軟性を提供します。また、組み込みGUI開発ツールTouchGFXをフルサポートしているため、グラフィックスやアニメーション、カラー、タッチによるユーザ体験を簡単に向上させることができます。」
STのパートナー企業であり、東莞市(中国)に本社を置くTeam Source Display(TSD)社および、グダニスク(ポーランド)に本社を置くRiverdi Sp.社は、既にSTM32C071マイコンを採用し、最初のプロジェクトを完了しました。
TSD社は、解像度240 x 240のノブ型ディスプレイ・モジュール全体を制御するために、STM32C071を採用しました。このモジュールには、ノブ用の1.28インチ円形LCDと位置コーディング電子回路が搭載されています。TSD社のCOOであるRoger L.J氏は、次のようにコメントしています。「STM32C071は、コスト効率に優れ、開発者にとって使いやすい製品です。これにより、生活家電やスマート・ホーム機器、自動車制御、美容機器、産業用コントローラなどにおいて、価格競争力に優れた革新的な製品を提供できるようになります。」
Riverdi社の共同CEOであるKamil Kozłowski氏は、高い光学的明瞭さ、高輝度および超低消費電力を兼ね備えた同社の1.54インチLCDモジュールについて、次のようにコメントしています。「シンプルかつ低コストなSTM32C071マイコンのメリットにより、当社の顧客は、この新しいディスプレイ・モジュールを自社プロジェクトに簡単に統合することができます。当社は、STM32 NUCLEO-C071RB開発ボードと直接接続できるようにモジュールを設計するとともに、優れた開発エコシステムを活用してTouchGFXグラフィックス・デモ・プロジェクトを開発しました。」
STM32C071マイコンは現在量産中で、単価は1000個購入時にTSSOP20パッケージで約0.53ドル、LQFP64パッケージで約0.73ドルです。STM32C0シリーズは、STによる最長10年間の長期製品供給保証プログラムの対象製品です。継続的な製造とフィールドメンテナンスの対応がサポートされています。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は、米国特許商標庁に登録されています。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラル(スコープ1、2、および3の一部)の実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ & デジタル製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8240
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
STマイクロエレクトロニクス、車載用マイコン向けの設定可能なパワー・マネージメントICを発表
PR TIMES / 2024年12月25日 17時15分
-
QuoblyとSTマイクロエレクトロニクス、大規模量子コンピューティング・ソリューションの実現に向け量子プロセッサの製造を加速する戦略的協力を発表
PR TIMES / 2024年12月24日 17時45分
-
STマイクロエレクトロニクス、Qualcomm社との協業による初のSTM32対応ワイヤレスIoTモジュールを発表
PR TIMES / 2024年12月24日 17時15分
-
STマイクロエレクトロニクス、エッジAI活用を加速させるNPU搭載の新しいSTM32マイコンを発表
PR TIMES / 2024年12月11日 17時15分
-
STマイクロエレクトロニクス、低消費電力・長距離ワイヤレス通信対応SoC「STM32WL33」の提供を開始し、専用エコシステムを拡張
PR TIMES / 2024年12月10日 17時10分
ランキング
-
12025年の景気は「緩やかな回復が持続」…経済評論家・塚崎公義氏が予想
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月2日 9時15分
-
22025年 日銀「次の利上げ」はいつ? 「市場との対話」の改善は
日テレNEWS NNN / 2025年1月2日 15時0分
-
3SKY-HIが「上司には無邪気さが必要」と語る真意 若手部下とのコミュニケーションの極意とは
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 8時0分
-
42025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題" ビジネス現場で増える「厄介な問題」解決法は?
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 10時0分
-
5子どもの遊びに必要な「主体性」と「無意味性」 目的がないからこそ身に付く能力
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください