男がリアルにツラい時代の新しい“生き方問題”とは?~湯山玲子氏と津田大介氏、「男を生きづらくする鎧」を脱ぐ方法を徹底対談!~
PR TIMES / 2015年5月9日 14時23分
男がリアルにツラい時代の新しい“生き方問題”とは―。
著述家の湯山玲子氏と、“男代表”としてジャーナリスト、メディア・アクティビストの津田大介氏が、男性の生き方をめぐって昨夜都内で対談した。今回の対談は、昨今の不況や女性の社会進出、グローバリゼーションで従来の価値観が揺らいでいる今、今年1月に湯山氏がエッセイ『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA刊)を刊行したことをきっかけに企画された。
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『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA刊)で、湯山氏は「従来、男のエンジンは『出世』『金』『女』だと考えられてきた」と指摘し、「男を生きづらくする鎧」を脱ぐ方法や、日本と家庭と人生とを明るくする新しい「男の生きる道」について持論を述べている。
対談で、湯山氏は「男が、子分を周囲に従えたがったり定期的な収入がないことを恐れるなどといったことは、男性社会ならでは。男が今まで作り上げてきた既得権益が自分自身を苦しめている。仕事だけをしていればよいと思うのでもマザコンで生きるのでもなく早めに自律し、収入を得て楽しめるよう今後の人生を考えたほうがよい」と聴衆に熱い持論を語った。
また津田氏は「女は色々な可能性をパラレルに用意しているが、僕もパラレル派。就活のときは出版社も受けたが結果的にフリーとして仕事をしてきて、急に仕事が変動したりするのに備え色々と新しい仕事を受けていたら、たくさん肩書きが増えた。社会の不条理にどう立ち向かって行くかがその後の人生を決める」とコメント。
中盤、「今は怖い父親や、体育会などの抑圧がなくなっている。抑圧はあって当たり前。自分で克服すべき。」という湯山氏の発言に対し、津田氏は「いや、僕は抑圧や悪、理不尽なことはないほうがよい」と反論、意見を主張しあう場面も。
そして終盤のQ&Aに。予定時間を大幅にオーバーしても2人の対談はますますヒートアップし、聴衆から「大学卒業以降年をとるにつれ自分の人気がなくなっているがどうすれば」との質問が飛ぶと、湯山氏は「女が男に求めるのは機嫌のいい人。楽しくなくても、楽しい気持ちになることを信じてクラブに行ってほしい。何かよい出会いがあるはず。それと、大きな夢を見るだけよりも、普段の生活を機嫌をよくしていくことが大切。自分の足を使って、ニコ二コしていれば3年でチャンスはやってくる」と回答。
また、「どんな服を着ても自分を表現できていない気がする」という質問には、津田氏は「誰も自分のことはそんなに気にしていない」と発言する一方、湯山氏は「服装は自分のブランディング。自分に似合って自分を表す服を着た方がよい」とコメントし、ファッション観の違いを明らかにした。
さらに、「すでに人生の夢を叶えてしまったがどうすればよいか」という聴衆に、湯山氏は「自分の嫌いなことがわかると、逆に好きなことが見えてくるのでは」とコメント。一方、津田氏は「僕も物書きになりたい夢をかなえてしまった。世界平和など絶対叶えられない大きな夢を持って、4~5年前からマインドが変わってきた」と語った。
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【作品紹介】
『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』
発行:KADOKAWA 四六判並製 定価:1600円+税
http://www.kadokawa.co.jp/product/321211000076/
【湯山玲子(ゆやま・れいこ)プロフィール】
著述家。出版、広告の分野でクリエイティブ・ディレクター、プランナー、プロデューサーとして活動。同時に評論、エッセイストとしても著作活動を行っており、特に女性誌等のメディアにおいては、コメンテーターとしての登場多数。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。 メディア、アート、表現文化ジャンルにおける、幅広いネットワークを生かして、近年は、PR、企業のコンサルティングも多く手がけている。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)など。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」を主催し世界を回る。(有)ホウ71取締役。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。
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