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清水潔さん推薦! “引き揚げの神様”松村義士男による集団脱出工作がいま甦る――驚愕の発掘ノンフィクション『奪還 日本人難民6万人を救った男』6月17日に発売決定!

PR TIMES / 2024年5月29日 14時15分

第二次大戦後、朝鮮半島。知られざる“もう一人の杉原千畝”がいた



 1945年8月15日、植民地だった朝鮮半島に取り残された日本人の運命は一変します。敗戦の10日後には北緯38度線が封鎖され、その以北にいた日本人は事実上の「難民」になったのです。北朝鮮地域にはソ連軍が直接侵攻し、多くが略奪や暴行、飢餓や疫病に襲われるも、かつての権威――要職に就いていた役人や有力者たちの大半は、民間人を見捨てて真っ先に本土に逃げてしまいました。なすすべもなく斃れゆく老若男女の前に忽然と現れ、母国へと導いた男。それが、松村義士男という一介の市民、かつて国家から断罪された“アウトサイダー”でした。驚くべき度胸と頭脳、行動力でソ連兵の監視をかいくぐり、およそ6万人もの集団脱出工作を成功させた彼は、「引き揚げの神様」と呼ばれるまでになります。私的な借金までつくって集団脱出の費用に充てていた松村の「究極の利他」とは……。歴史に埋もれた英雄の姿を蘇らせる一冊です。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1502/47877-1502-0eb784cf6eb26109208519a3b945eac6-1329x1939.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■本文「はじめに」より一部抜粋
松村は当時、三十四歳という若さであり、一介の民間人に過ぎなかった。しかも戦前には、治安当局の弾圧に遭い、世間からは「アカ」と白眼視された“アウトサイダー”だった。
そんな人物がなぜ、敗戦によって日本が国家としての主権を失い無力だった状況で、在留邦人を引き揚げさせるために身を賭したのか――。

■目次
はじめに

◆第一章 棄民
その日、故郷は「外国」になった
平穏だった八・一五
老いも若きも赤旗を振り
総督府は責任を丸投げ
明暗分けた南と北
突然の空爆
応戦するすべを持たず
民間人を見捨てた要塞司令部
「大きなバッタの群れみたいだ」
炎暑の逃避行
山中で敗戦を知る
鏡に映った自分に泣く
ソ連兵によるすさまじい略奪
「マダム、ダワイ!」
朝鮮人の自警団による横暴も
家屋を奪われた在留邦人
北から押し寄せる避難民
そして在留邦人は放置された

◆第二章 異端の人、動く
対ソ連の最前線で終戦を迎える
捕虜収容所へ連行中に逃亡
"左翼運動の手伝い" で中学退学
労組再建を画策し逮捕される
共産党に「入党するの要なかるべし」
二度目の検挙
再び朝鮮へ
ソ連軍に"顔が利く"
避難民の惨状に苦悶
同志・磯谷との再会
二人三脚
「このままでは日本人は死に絶えてしまう」
日本人組織「大改編 」の絵を描く
「一枚の看板」の効果
日本窒素の街にも避難民が殺到
みじめな弁当にみせた怒り

◆第三章 包囲網を突破せよ
終戦の年、八万人が南に
強制移住先での惨状
「飢餓の村、死滅の村なり」
山野を揺るがした慟哭
京城行きを決断
元警察幹部と協力を誓う
集団脱出構想の具体化
試験的南下
脱出専門組織の結成
「朝鮮人の信用博す」
白昼堂々、鉄道での大量輸送
興南でも集団移動
画期的な "病院列車"
松村が残した獣道
モスコーと呼ばれた若い女性
三八度線を飛び越えた
海路での試験的脱出
幻の "大集団渡航工作"
月明かりの船出
下船するとそこは…
まるで別世界のテント村

◆第四章 苦難そして苦難
突然の移動禁止令
米ソ間の攻防
"死の三八度線越え"を繰り返し試みたが
託された手紙
強い信頼と期待を背負って
動かぬ平壌
東大生、金日成に直談判
松村、平壌駐在を画策
幽閉された技術者たち
ニセ情報
磯谷との確執
膨らむ疑念

◆第五章 引き揚げの神様
「堤がふたたび破れた」
「日本人の命を保証することができるのか!」
たった一日で出航させた船団
活気あふれた城津工場
「引き揚げの神様」来る
アパトフ列車
ソ連軍、集団脱出を応諾
保安署に拘束されるもすぐに釈放
十三歳が見た「神様」
興南技術者の逃避行
闇船で技術者を送り出す
「転落の女性」が歌う古里の歌
不信と対立の構図
遅延に遅延を重ねた「正式な引き揚げ」
三八度線が生んだ巨星

おわりに


■推薦コメント
棄民にされた日本人の老若男女を引き連れ、
飢餓や疫病が蔓延するなか、北朝鮮・ソ連の包囲網を突破する。
驚くべき脱出行は、私の戦後知識の「空白」を見事に埋めてくれた。
――清水潔氏


■書籍内容紹介
太平洋戦争の敗戦で朝鮮半島北部の邦人は難民に。飢餓、伝染病、ソ連軍の監視下で老若男女を母国へと導いた松村義士男の「究極の利他」がいま甦る。驚愕の脱出実話。


■著者紹介
城内康伸(しろうち・やすのぶ)
1962年、京都市生まれ。中日新聞社入社後、ソウル支局長、北京特派員などを歴任し、海外勤務は14年に及ぶ。論説委員を最後に2023年末に退社し、フリーに。著書に『シルミド―「実尾島事件」の真実―』『猛牛(ファンソ)と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史―』『昭和二十五年 最後の戦死者』(第20回小学館ノンフィクション大賞優秀賞)『金正恩の機密ファイル』など。


■書籍データ
【タイトル】奪還/日本人難民6万人を救った男
【著者名】城内康伸
【発売日】2024年6月17日
【造本】四六判/ハードカバー(224ページ)
【定価】2,090円(税込)
【ISBN】978-4-10-313733-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/313733/

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