太平洋地域・サイクロン:新型コロナウイルス対応最中の災害【プレスリリース】
PR TIMES / 2020年4月27日 16時55分
道路損壊、ボートで支援物資輸送
[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1512/resize/d5176-1512-747396-0.jpg ]
【2020年4月24日 スバ(フィジー) 発】
太平洋諸島のソロモン諸島、バヌアツ、フィジー、トンガを通過したカテゴリー5のサイクロン・ハロルドは、民家、学校、診療所、さらに作物や給水設備など広範囲に損害を与えており、被災地域の何千人もの子どもたちが、今も緊急支援を必要としています。
ユニセフ(国連児童基金)は、バヌアツ、フィジー、ソロモン諸島で、最も困窮している子どもたちに支援を届けるため、政府の対応を支援する一方、新型コロナウイルス(COVID-19)拡大防止のための準備と対応にあたってはさらなる課題に直面しています。
「COVID-19による危機と、カテゴリー5のサイクロンによる災害が、同時に起きてしまいました。これ以上に厳しい状況はないでしょう。しかし、私たちは支援をするためにここにいます。私たちの仕事はかつてないほど重要であり、この二重の緊急事態の影響を受けるすべてのコミュニティ、特に子どもたちを最優先に、引き続き活動していきます」と、ユニセフ太平洋事務所代表シェルドン・ヤッテ(Sheldon Yett)は述べました。
サイクロンは地域全体に大規模な被害をもたらし、31人の命を奪いました。最大の影響を受けたのはバヌアツで、最も甚大な被害があった地域には国内の人口の3分の1以上と2万人以上の子どもたちが暮らしています。サンマ州だけでも、住民の約90%が家を失い、学校の60%が損傷しました。
バヌアツでは、地理的状況や物流の問題で、保健サービスへのアクセスには、平常時でも困難があります。今回の災害によって道路が破壊され保健施設が損傷したことによって、アクセスはさらに困難となり、多くの妊婦が自宅での出産を余儀なくされています。
COVID-19のパンデミックによって特に困難が増すなか、地元当局は、緊急支援活動を展開しています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1512/resize/d5176-1512-374988-1.jpg ]
ユニセフは、オーストラリア政府や欧州連合(EU)から物資輸送支援を受け、太平洋諸国政府と協力しながら、災害によって最も困難な状況にある子どもたちの元へ支援を届けています。道路の破壊と洪水のため、今も多くのコミュニティが支援を受けられずにいることから、バヌアツで最も被害を受けたサント島とペンテコスト島を含む複数のコミュニティに向けて、ボートによる物資輸送も行っています。
ユニセフは、石けん、水容器、バケツなどを含む、水と衛生分野の支援物資を提供することで、水関連インフラのほとんどが破壊された今も、子どもたちや家族が清潔な飲料水を利用できるようにしています。また、重要な医療ケアを提供できるよう、基本的な医薬品、医療用物資、医療機器を含む緊急保健・助産キットも支援しています。
さらに、ユニセフはコミュニティに対し、子どもたちの学習ニーズに応え、できるだけ早く日常の感覚を取り戻すことができるよう、本、鉛筆などの教材・学用品が入ったスクール・イン・ア・ボックスや幼稚園キットを提供し続けています。コミュニティに提供しているテントや防水シートも、子どもたちの学習の再開や人々の緊急避難所として役立つでしょう。
* * *
■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
特設サイト: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/
手洗いダンス: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0066.html
ユニセフの子育て6つのヒント: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0075.html
ユニセフ日本人職員ビデオメッセージ: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0068.html
■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
能登半島地震復興支援:日本ユニセフ協会と生協グループ、金沢大学にテント寄贈~輪島市の重蔵神社に設置、 学生ボランティアの活動拠点に【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年5月10日 11時45分
-
「悪夢のガザ――映像やデータ、すべて無視され」ユニセフ広報官、ラファ侵攻回避と停戦を強く訴え【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年5月8日 18時45分
-
気候変動で危機に瀕すパキスタンの子ども~ユニセフ、アースデーに際し緊急行動を呼びかけ「COP30 を子どもたちのCOPに」
PR TIMES / 2024年4月24日 18時40分
-
ガザ、10分に1人の子どもが死傷「戦いを止めて、と訴える男の子も」【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月17日 18時15分
-
スーダンでの戦闘激化から1年~重度の急性栄養不良に苦しむ子どもたち【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月15日 17時45分
ランキング
-
1朝ドラ登場の食堂モデル、岐阜の五平餅店が閉店へ…「寂しい」全国から名残惜しむファン足運ぶ
読売新聞 / 2024年5月10日 15時8分
-
2「LINEのセキュリティ」は大問題 TikTokと同じ道をたどるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月10日 6時10分
-
3三菱製紙子会社でデータ改ざん=耐熱プレスボード、10年以上前から
時事通信 / 2024年5月10日 17時54分
-
4【閉園騒動から再出発】「ラブライブ!聖地」水族館、新社長が語った苦悩「従業員は大量解雇」「マイナスからのスタートです」
NEWSポストセブン / 2024年5月10日 19時20分
-
5このキャラはもしかして...? マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」ヒント画像公開で話題に
J-CASTニュース / 2024年5月9日 21時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください