TOPPANホールディングス、ベルギーのIoTソリューション会社を買収
PR TIMES / 2024年10月30日 12時15分
ベルギーのSelinkoを買収し、欧州のラグジュアリー業界向けIoT・スマートパッケージ事業の拡大を加速
TOPPANホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長CEO:麿 秀晴、以下 TOPPANホールディングス)は、欧州を中心にID認証プラットフォームの開発・販売を行うSelinko SA(本社:ベルギー、CEO:Patrick Eischen、以下 Selinko 読み:セリンコ)の株式を100%取得し、2024年10月に子会社化の手続きを完了しました。
TOPPANグループは本買収により、欧州におけるIoT・スマートパッケージ分野のサービスを強化し、欧州市場で需要が高まるラグジュアリー業界向けのIoT・スマートパッケージ事業の拡大を加速します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33034/1538/resize/d33034-1538-4a4d003de49c736a4cdc-0.jpg ]
Selinkoは、セキュアNFCタグを用いた真贋判定ID認証プラットフォームを通じて、欧州の高級ブランド品、高級酒、化粧品などのラグジュアリー業界を中心に、真贋判定ソリューションを提供し、ワインや蒸留酒、革製品、香水、化粧品、靴、アパレルなど、様々な分野のニーズに適応したサービスを展開しています。
TOPPANグループは、中期経営計画の基本方針を「Digital (DX) & Sustainable (SX) Transformation」としており、グループ横断のDX推進をTOPPANデジタル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:坂井 和則、以下 TOPPANデジタル)が担い、「Erhoeht-X(R)(エルヘートクロス)」事業として進めています。「Erhoeht-X(R)」事業の重点カテゴリーの一つであるセキュアビジネスにおいては、IoT・スマートパッケージ事業を広くグローバル市場に向けて展開しており、2019年にはSelinkoへの少額出資を行い、同社のID認証プラットフォームを核に国内外の幅広い業界にソリューションを提供しています。
■背景と狙い
現在、欧州ラグジュアリー市場は、デジタル化の進展やコロナ禍による消費行動の変化を受けてECやDirect to Consumer(D2C)への対応が進んでいます。しかし、その一方で偽造品や模倣品、不正流通品の増加、環境規制への対応など多くの課題に直面しています。製品へのNFCの搭載は技術的な課題などから普及が遅れていましたが、昨今NFC対応のスマートフォンが普及し、消費者が様々な場面でNFCタグを読み取ることが可能になったことから、欧米のラグジュアリーブランドを中心にNFCタグの活用が拡大しています。
Selinkoは、2012年の創業以来、NFCタグを活用したIoTソリューションの先駆者として、真贋判定、グレーマーケット検知、所有者管理、消費者エンゲージメントなどの機能を備えたID認証プラットフォームを提供し、これまでに30以上のラグジュアリーブランドが同社のソリューションを利用しています。
一方、TOPPANグループは、120年以上にわたり、セキュリティ印刷分野でソリューションを提供してきました。RFIDタグの領域では、対象物に応じたNFCタグの設計・開発に関する豊富なノウハウを持ち、様々な容器やパッケージへのNFCタグのインテグレーション技術を培っています。
本買収を通じて、TOPPANグループのNFCタグにおける技術やノウハウと、SelinkoのID認証プラットフォームを融合させて、包括的なセキュアDXソリューションを構築します。これによって、欧州におけるラグジュアリー業界向けのIoT・スマートパッケージ分野のサービスを強化すると共に、日本や中国、ASEAN市場での事業拡大も目指します。
■対象企業の概要(買収時)
[表: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1538_1_a64072ad10f9c09294a7dc10f480bec1.jpg ]
■ 期待されるシナジー
・欧州を中心としたラグジュアリー市場への共同アプローチ
Selinkoの欧州の顧客接点とID認証プラットフォームを活用し、TOPPANグループのNFCタグにおける技術やノウハウを組み合わせたトータルソリューションを展開します。また日本・中国・ASEAN市場においては、TOPPANグループの販売ネットワークを活用した販売拡大を図っていきます。
・ID認証プラットフォームの機能拡張
SelinkoのID認証プラットフォームの中核であるセキュアNFC認証機能を強みとして、TOPPANグループのリソースを組み合わせることで、欧州で拡大する消費者直販(D2C)、二次流通管理(所有者管理)、サーキュラーエコノミー(環境規制への対応)などの需要に応じた機能拡張により欧州市場への対応を加速させます。
■今後の展開
TOPPANグループは本買収により、両社の持つサービスや技術、ノウハウを組み合わせ、2025年度より欧州のラグジュアリー業界を中心にIoT・スマートパッケージ事業の拡大を推進します。日本や中国、ASEANにおける事業拡大も進め、2028年までに関連受注を含め50億円の売上を目指します。
■ 「Erhoeht-X(R)(エルへートクロス)」について
[画像2: https://prtimes.jp/i/33034/1538/resize/d33034-1538-e66a295b1ce517e40820-1.jpg ]
「Erhoeht-X(R)(エルヘートクロス)」とは、TOPPANグループが全社をあげて、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、グループ全体のデジタル変革を推進するコンセプトです。
「エルヘート」は、TOPPANグループ創業の原点である当時の最先端印刷技術「エルヘート凸版法」から名付け、語源であるドイツ語の「Erhohen(エルホーヘン)」には「高める」という意味があります。
今まで培った印刷テクノロジーの更なる進化とともに、先進のデジタルテクノロジーと高度なオペレーションノウハウを掛け合わせ、データ活用を機軸としたハイブリッドなDX事業を展開し、社会の持続可能な未来に向けて貢献していきます。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上
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