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「海と日本PROJECT 海にやさしく人にやさしく~Green Planet(R)から考える私たちの未来~」を実施しました。

PR TIMES / 2023年3月27日 19時15分

2022年3月8日 北区立王子第三小学校

お茶の水女子大学は、株式会社カネカと連携して海洋プラスチックごみ問題や生分解性プラスチックについて理解を深め、海の未来について考えられる児童の育成を目指した授業コンテンツを開発し、2023年3月8日に北区立王子第三小学校の5年生を対象に初めて実施しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。



[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/1549/resize/d77920-1549-69087bd700d8f92fbe22-0.jpg ]




イベント概要

・開催概要:海と日本PROJECTの一環で、小学校5年生を対象とした海洋教育出前授業を実施
・日程:2023年3月8日(水)
・開催場所:北区立王子第三小学校
・参加人数:児童:57名、教員:3名
・協力団体:株式会社 カネカ、お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究所


いま日本の海で何が起きているのか

授業は日本のある海岸の映像を見るところから始まりました。映像には砂の表面に大小様々なプラスチック片があるのが映し出されています。子供たちからは自然と「プラスチックだ」との声が漏れてきました。身の回りには多くのプラスチック製品があふれており、とても便利な一方で、正しく処理されないプラスチックごみが生き物や環境へ与える影響が心配されています。この問題について考えるために、まず、そもそもプラスチックとはどんなものなのか、容器包装プラスチックを日本はどれくらい捨てているのか、なぜ海洋プラスチックごみ問題は解決が難しいのかなどについて順番に解説をしました。日本が容器包装プラスチックの廃棄量が上位であることを伝えると、子共たちはとても驚いていました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/1549/resize/d77920-1549-5cb2fb9391222bd7601f-1.jpg ]




生分解性プラスチックについて学ぼう!

続いて講師から、海洋プラスチックごみ問題の解決の一助となることが期待されている生分解性プラスチックを紹介し、その具体例として「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet(R)(以下、Green Planet(R))」を取り上げました。Green Planet(R)はカネカが開発した「植物油からつくられる」「土や海水中の微生物によって水とCO2に生分解される」という特徴をもった素材で、石油由来のプラスチックの代わりになると注目されています。授業では、Green Planet(R)が使用されたストローを1人1本用意して、じっくりと観察してもらいました。実際に手にした子供たちは、普段給食で使っているストローと比べながら、「ちょっと固いかも?」「色が少し黄色っぽい」など、手触りや色の違いなどに注目していました。
またカネカにご提供いただいたストロー以外に実用化されている製品(カトラリーやクリアファイル、ヘアブラシ等)を紹介し、子供たちにもGreen Planet(R)の活用方法のアイデアを考えてもらいました。子供たちからは、定規やお菓子の袋、ブルーシートなど、身近なものへの活用アイデアがたくさん出てきました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/1549/resize/d77920-1549-eb2599bcc6821a185f53-2.jpg ]




生分解するから、ポイ捨てしていいの?

いろいろなアイデアが出たところで、再び子供たちに「生分解するから、ポイ捨てしてもいいよね?」と言っている人がいたらどうするか問いかけました。今回、生分解性プラスチックについて授業で扱う際に、一番子供たちに深く考えてほしいと思ったところです。子供たちは思い思いに答える内容をワークシートに記入しました。子供たちからは「分解されるからといって捨てたら、微生物がいっきに食べられないから、世の中の海以外にもあふれかえってしまうからだめ」「ポイすてがくせになっちゃうからやめといた方がいいよ。」「分解されるけどポイすてする習慣がついちゃう」「分解されるのにもじかんはかかる」「分解されるといってポイすてをしつづけるといつかは分解されないプラスチックもポイすてしてしまうかもしれないからポイすてしないようにしよう!」など、自分の言葉でしっかりと考えた意見が出てきました。


私たちの海の未来について考える

最後にまとめとしてSDGsについてもふれ、「海の豊かさを守ろう」は「陸の豊かさも守ろう」につながり、さらに「つくる責任つかう責任」「産業と技術革新の基盤を作ろう」「住み続けられるまちづくりを」など多くの目標につながっていくこと、そしてこれらの目標を達成していくことが私たちの海の未来を創ることそのものであると講師から伝えました。
生分解性プラスチックは海洋プラスチックごみ問題の解決の大きな武器にはなりますが、これですべてが解決するわけではありません。今回の実践が、子供たちの普段の生活を見直すきっかけとなることを期待しています。
本コンテンツは次年度以降も内容を改善しながら、実践を継続していきます。また、今回は小学生を対象に実施しましたが、今後は中学生、高校生を対象としたプログラムも開発していく予定です。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/1549/resize/d77920-1549-b270ad68e568e5b95210-3.jpg ]




内陸地域での子供たちでも海とのつながりを考えるきっかけに

お茶の水女子大学は海から離れた内陸地域の子供たちでも海とのつながりについて考えるきっかけを作ることができるよう、海洋教育カリキュラムや教材の開発、出前授業を実施しています。
過去の取り組みやプロジェクトの概要は以下のサイトもご覧ください。
https://sites.google.com/view/ocha-ocean
また、Green Planet(R)については以下のサイトもご覧ください。
https://www.kaneka.co.jp/solutions/phbh/

<団体概要>
団体名称:国立大学法人お茶の水女子大学
URL:https://www.ocha.ac.jp/index.html
活動内容:学部教育、大学院教育
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/1549/resize/d77920-1549-24719696b8f7feb16e31-4.png ]

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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