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写楽の幻の一作を最新デジタル技術で復元する「美術のゲノム」に人気漫画家・浦沢直樹が登場。「写楽はポップ」と語り、大首絵風の似顔絵も披露!

PR TIMES / 2013年3月22日 13時28分



 「美術のゲノム」(WOWOW)は日本美術の名作が長い年月の中で失った色彩や線を最新のデジタル技術で鮮やかに復元。これまで俵屋宗達(たわらや・そうたつ)の「風神雷神図屏風(びょうぶ)」や高松塚古墳壁画などの実物大復元レプリカを完成させ、新たな方向性のアート探求番組として注目を集めている。その第7回「美術のゲノム 甦る幻の写楽!~江戸歌舞伎とヒット仕掛け人の秘密~」(3/31放送)の収録が、都内で行なわれ、デジタル復元師の小林泰三、案内役のいとうせいこうと進藤晶子アナウンサー、ゲストとして東京国立博物館学芸員・田沢裕賀と、さらに人気漫画家の浦沢直樹が特別出演。かねてから写楽のファンだという浦沢が、稀代の浮世絵師・東洲斎写楽の魅力を熱く語った。
 今回、小林がデジタル復元に挑戦するのは、写楽の16枚連作の中で唯一現存しない「不破の伴左衛門女房関の戸」。戦前に撮影された白黒写真のみが残る幻の作品で、寛政六年(1794年)7月に江戸で上演された歌舞伎狂言「けいせい三本傘」で三代目佐野川市松が女形を演じた様子を描いている。色彩さえもわからないこの絵を、田沢の協力を得て復元。さらには、実際に版画として起こし、多色刷りをして当時の姿を蘇らせた。全ての工程を終えた小林が「写楽はとにかく描線が素晴らしい。微妙な線だけで頬のたるみなどを表現できる。マティスに匹敵する描線の天才だと思います」と感想を述べると、浦沢も大きく同意。「デッサンは素人かもしれないけど、写楽の描線は天才的です。それまでの浮世絵の描き方を無視し、ポップな感覚を生み出している」と語り、番組中では有名な“大首絵”を模して、いとうせいこうの似顔絵を描き、写楽の役者絵の魅力を図解してみせた。
 いとうは写楽を売りだした版元の蔦屋重三郎を「出版プロデューサーの元祖的存在」として注目。浦沢は写楽と蔦屋の関係を「当時、絵描きはポップスターだったと思うんです。音楽で言えば、ビートルズと彼らを発見したブライアン・エプスタインの関係に似ている」と分析し、番組内では自分と編集者の関係になぞらえてヒットコミックの誕生秘話も披露した。「今回、この番組に初めて参加して楽しかった。美術について勝手に想像できる自由さが良いですね。そもそもアートは高尚なものじゃなく、絵描きは『どうよ、俺の絵が一番かっこいいだろ?』って思って描いていますから(笑)」と浦沢が言うと、小林も「好きな音楽について話すように、もっと多くの人に気軽にアートを語ってほしい。この番組がそのきかっけになれば良いですね」と頷いていた。


★ 「美術のゲノム 甦る幻の写楽!~江戸歌舞伎とヒット仕掛け人の秘密~」はWOWOWプライムで31日(日)午後4時から放送
番組HP http://www.wowow.co.jp/documentary/

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