愛媛CATVとインテック、三津浜花火大会で混雑緩和の実証実験を実施
PR TIMES / 2024年10月19日 17時40分
時限付きクーポン活用や混雑可視化により来場者の行動変容を検証
株式会社愛媛CATV(本社:愛媛県松山市、代表取締役社長:宮内隆、以下愛媛CATV)とTISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:疋田秀三、以下インテック)は、2024年8月3日に愛媛県松山市で開催された三津浜花火大会において、混雑緩和の実証実験を実施したことを発表します。
背景と目的
愛媛CATVとインテックは、愛媛県松山市を中心にICTやIoTを活用した地域課題の解決に取り組むため、2021年10月からスマートシティ分野で協業しています。今回の実証実験はその一環となり、三津浜花火大会での実証実験は昨年※1に引き続き2度目となります。本年の実証実験では、昨年検証したAIカメラの混雑検知の仕組みをより高度に活用し、来場者への混雑状況の可視化・周知と時限付きクーポン活用の案内による行動変容について検証しました。
※1昨年の実証実験について:https://www.intec.co.jp/news/2023/0928_1.html
AIカメラを活用した混雑検知と可視化・周知の仕組み
1. 三津浜商店街内の5か所にAIカメラを設置し、検知した人数カウントデータを愛媛CATVが保有するデータ連携基盤へ連携する。
2. 連携したデータ(混雑状況)をWebブラウザでヒートマップ表示しHPに掲載する。
3. 混雑状況から歩行速度を算出し、駅までの所要時間を予測する。
4. 予測所要時間は公式LINEやメールでの通知、会場本部内を含む駅までのルートに設置したモニターに表示する。
時限付きクーポン活用の仕組み
1. 専用のWebページを開設し、QRコード付きデジタルクーポンを用意する。
2. 利用者は専用のWebページから申込登録し、事前にデジタルクーポンをダウンロードする。
3. デジタルクーポンは大会終了後から利用可能とする時限設定を行う。
4. デジタルクーポン利用時は、事前に取得したQRコードを花火大会会場の各店舗で提示し、店舗側はQRコードを読み込むことでクーポン利用を確認する。
5. 会場付近のネットワークの輻輳に備え、愛媛CATVが敷設済のローカル5Gや地域BWA環境を使用し、混雑時でも店舗側がQRコードを読み込めるよう対応する。
実証実験の概要
【実施日時】2024年8月3日(土)19時~23時
【実施場所】花火大会会場~伊予鉄三津駅までの三津浜商店街内(約1km)
【検証内容】
1. 混雑状況の可視化・周知による行動変容を検証
ヒートマップ表示した混雑状況と駅までの予測所要時間を、Webブラウザや会場本部内・商店街内に設置したモニターに表示することで、観客の帰宅開始時間やルート選択などの行動に変容をもたらし、混雑緩和に有効かを検証する。
<検証結果>
2024年度は2023年度比べて、観客が1.3倍(主催者発表:2023年23万人、2024年30万人)であったにも関わらず、帰宅者が集中する駅周辺区間の混雑状況は、昨年よりも緩和されたことが確認できた。
2. 時限付き割引クーポンによる行動変容を検証
・愛媛CATVのさまざまなチャネル(HP、SNS、コミュニティチャンネル等)による事前周知や当日のうちわ配布等で実証実験の内容を案内し、専用Webページへ誘引する。
・時限付き割引クーポンによって、観客を会場内や近隣店舗に誘引し、駅に向かう動線を変えられるかを検証する。
<検証結果>
約700名が専用のWebページにアクセスし、そのうち約3割弱がデジタルクーポンをダウンロードし、当日利用されたことを確認できた。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11650/1651/11650-1651-bb32efc9a1b93c1645c8d05aca77fa33-3900x1439.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
花火大会実行委員会(松山港まつり振興会 事務局長 山内一典 氏)からのコメント
今回の実証について会場ではクーポンも多く使用されていた。今後は、駐車場にもカメラをつけて混雑検知を行い、本部席でも混雑状況を確認できるようにしてほしい。ぜひ来年も地域活性および安心安全なイベント開催に向け、取り組みを継続してほしい。
実証実験および検証結果からの気づき
1. 愛媛CATVのさまざまなチャネルを通じて情報発信を行い、各チャネルのアクセス結果から本実証実験に対する興味・関心が高かったことが確認できた。
2. 混雑状況の実態をデータで把握することは、誘導員の適切な配置やモニターを活用した情報発信の有効性などイベント時の混雑軽減や安全対策の施策検討に貢献できることが分かった。
3. 各チャネルのアクセス結果やデジタルクーポン利用者のデータを分析することで、今回のようなイベント時における有効なチャネルの検証や、利用者の属性(性別・年代や利用時のきっかけ・理由など)の把握につながった。
実証実験の検証結果に関する詳細は、以下をご参照ください。
https://www.e-catv.ne.jp/web/file/202410press-mitsu.pdf
今後の展開
愛媛CATVとインテックは、今後も地域のにぎわい創出や地域事業者の生産性向上など、地域DXを推進していきます。なお、愛媛CATVのデータ連携基盤は、インテックが提供する「エリアデータ利活用サービス」の技術を活用して構築しています。今回の実証実験の成果も踏まえ、より効果的な活用方法を見極めながら、地域振興および地域課題の解決に貢献していきます。
「エリアデータ利活用サービス」について
IoTによるリアルタイムデータやオープンデータなどさまざまなサービス・ソリューションと連携し、地域の暮らしに関連するデータを収集・可視化・利活用を促進するデータ連携基盤を中心としたサービスです。詳細は、以下をご参照ください。
https://www.intec.co.jp/service/detail/area-data/
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
愛媛 CATV について(https://www.e-catv.ne.jp/)
株式会社愛媛CATV は、松山市と近隣市町ならびに愛南町をサービスエリアとして、自主制作の
地域情報番組や多チャンネル放送、高速インターネット、固定電話サービス、地域BWA、ローカル5G、Wi-Fi、MVNOなどの無線サービスを提供しています。
株式会社インテックについて(https://www.intec.co.jp/)
お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
株式会社愛媛CATV 専務取締役 白石成人
TEL:089-943-5001/E-Mail:shiraishi@e-catv.ne.jp
株式会社インテック ビジネスイノベーション事業部 クロスインダストリー企画部 中西
E-Mail:Smart_IoTPF@intec.co.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
鎌倉・江の島観光は「左回り」で 人気漫画スラムダンク登場のスポット混雑解消も
産経ニュース / 2024年12月27日 13時44分
-
SBT、JR西日本の建設部門データを対象にRAGを用いた生成AIの実証実験
週刊BCN+ / 2024年12月23日 14時26分
-
静岡県島田市と避難所入所受付のデジタル化を実証 受付にかかる所要時間を2分の1に削減
PR TIMES / 2024年12月19日 13時45分
-
千代田線の北千住駅と町屋駅の駅コンコースにディスプレイを新設号車ごとのリアルタイム混雑状況を表示します!
PR TIMES / 2024年12月16日 15時45分
-
インテック、金融機関で初となるホログラム技術を使ったAIアバターによる接客の実証実験を開始
PR TIMES / 2024年12月9日 14時15分
ランキング
-
12025年の景気は「緩やかな回復が持続」…経済評論家・塚崎公義氏が予想
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月2日 9時15分
-
22025年 日銀「次の利上げ」はいつ? 「市場との対話」の改善は
日テレNEWS NNN / 2025年1月2日 15時0分
-
3米建設支出、11月は前月比横ばい 集合住宅が急減
ロイター / 2025年1月3日 2時36分
-
4子どもの遊びに必要な「主体性」と「無意味性」 目的がないからこそ身に付く能力
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 11時0分
-
52025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題" ビジネス現場で増える「厄介な問題」解決法は?
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください