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作家であり開業医の著者にしか書けなかった物語『花散る里の病棟』は10月29日発売です。

PR TIMES / 2024年11月3日 0時40分



地位でもなく知名度でもなく、医師が本来目指すべき目標とは。医師の力が最も問われる現場とは……。患者に向き合う誠実さと、時代に翻弄される医療の姿を、医師・作家の著者が構想十年かけて書き上げた「医家100年」の物語。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1719/47877-1719-2be8337ab4e9c9084410c29e0e4c2330-1044x1486.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


町医者こそが医師という職業の集大成なのだ――。
この文章には、著者の万感の想いが詰まっていると言ってよいでしょう。福岡県出身の帚木蓬生さんは、東京大学仏文科を卒業後TBSに入社、2年間、番組制作現場に身を置きました。しかし、医学への想い断ちがたく、退社して九州大学医学部を卒業、医学の道に進みます。作家として数々の傑作を発表するかたわら、精神科医として地域の精神病院に勤務し、のちに福岡県中間市で小さな心療内科・精神科クリニックを開業しました。患者の多様な訴えや症状に耳を傾け、まさに開業医として「町医者」として、患者を支えてきました。開業したときに、白衣を脱ぐと決め、できるだけ患者の目線で、普段着の診療を続けてきました。
そんな著者が、開業医とはなにか、医師の目指すところはなにかという想いをこめて書き上げたのが、本書『花散る里の病棟』。4代100年の医家をめぐる大河小説です。
「虫医者」として頼りにされた初代。軍医として戦線を彷徨った二代目。地元で内科医院を開いた三代目。先端医療に取り組む外科医として、パンデミックに直面した四代目。時代の荒波を越え、地域に根ざし、つねに患者と共に戦い、涙し、喜ぶ開業医の心を、そして病と命の現場に真摯に向き合う姿を、抒情豊かに描きだして感動を呼ぶ稀有な物語。自らも医家の家に生まれた俳優の佐野史郎さんによる特別解説も、陰影に富んだ名解説です。


■著者紹介:帚木蓬生(ハハキギ・ホウセイ)
1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。2023年8月現在は精神科医。1993(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞、2011年『ソルハ』で小学館児童出版文化賞、2012年『蠅の帝国』『蛍の航跡』の二部作で日本医療小説大賞、2013年『日御子』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』で吉川英治文学賞と中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。『国銅』『風花病棟』『天に星 地に花』『受難』『悲素』『襲来』『花散る里の病棟』といった小説のほか、新書、選書、児童書などにも多くの著作がある。


■書籍データ
【タイトル】『花散る里の病棟』
【著者名】帚木蓬生
【発売日】10/29
【造本】文庫本
【定価】880円(税込)
【ISBN】978-4-10-118832-4
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/118832/

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