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11月28日、谷川俊太郎さんがさいごに編まれた文庫詩集『ベージュ』を新潮文庫より発売いたします

PR TIMES / 2024年11月28日 12時45分



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1778/47877-1778-7c06c1b8d3a07cc964913f4a62a750f0-3900x2601.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


虚空に詩を捧げる/形ないものにひそむ/原初よりの力を信じて(「詩の捧げ物」)。
2024年11月13日、詩人・谷川俊太郎さんが逝去されました。谷川さんによる最新文庫『ベージュ』が、11月28日に発売されます。本書は単行本刊行時、未収録の作品から谷川さんが自ら掲載する詩を選び書き下ろしを加えた記念碑的詩集の文庫化です。谷川さんが遺したことばのおくりものを、新潮文庫よりお届けいたします。

■ 声優・斉藤壮馬さんの解説を収録
文庫化にあたり新たに収録される解説は、声優の斉藤壮馬さんに書いていただきました。解説を依頼したきっかけは、斉藤さんがヒプノシスマイクでの活動を通し、谷川さんの詩「うそ」を音楽トラックに乗せたパフォーマンスを行ったことでした。
「かつて子供だったあのころ、言葉以前の感覚で確かに感じていたあの世界のきらめきを、ぼくはこの詩たちから間違いなく感じとったのだ。それは誰にも譲れないぼくだけの宝物であり、ぼくだけの詩なのだ」(「解説」より一部抜粋)

生前、斉藤さんの解説をお読みになった谷川さんは「とても面白かったです、ありがとう」という言葉をのこされています。

■ 装幀のイラスト
装幀のウサギのイラストを描いていただいたのは、吉實恵さん。ウサギのモデルは、谷川さんが晩年傍に置かれていたぬいぐるみです。「アバターとかあるでしょ。これ、そういう感じで。こういうものがあるほうがいいんですよ、年寄りは」。そうおっしゃっていた谷川さんについて、尾崎真理子さんは『詩人なんて呼ばれて』(新潮文庫)の中でこう書かれています。「そうか、子ウサギにこころを乗せれば、いつでも、どこまでも、バーチャルな旅に出られる。それが詩人。……凄い」。
谷川さんがこころを乗せた子ウサギは、いま谷川さんの遺した詩集のうえで、谷川さんが「顔は割といいんですよね」と言っていた印象的な黒い瞳で、まっすぐに前を見つめています。

■ 書籍内容紹介
虚空に詩を捧げる/形ないものにひそむ/原初よりの力を信じて(「詩の捧げ物」)。18歳でのデビューから70余年。谷川俊太郎の詩は、私たちの傍らで歌い、囁き、描き、そしてただ在り続けた。第一詩集『二十億光年の孤独』以来、第一線で活躍する谷川がくりかえし言葉にしてきた、誕生と死。若さと老い。忘却の快感。そして、この世界の手触り。長い道のりを経て結実した、珠玉の31篇を収録。

■ 著者紹介
谷川俊太郎(1931-2024)
東京生れ。1950年「文學界」に「ネロ他五篇」を発表して注目を集め、1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以降、数千の詩を創作、海外でも評価が高まる。多数の詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書があり、脚本、作詞、写真集、ビデオなども手がける。1983年『日々の地図』で読売文学賞、1993(平成5)年『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞、2016年『詩に就いて』で三好達治賞を受賞。ほか詩集に『六十二のソネット』『夜のミッキー・マウス』『ベージュ』『虚空へ』、エッセイ集に『ひとり暮らし』、翻訳書に『あしながおじさん』『スイミー』『マザー・グース』、また尾崎真理子との共著『詩人なんて呼ばれて』など、著書多数。

■ 書籍データ
【タイトル】ベージュ
【著者名】谷川俊太郎
【発売日】2024年11月28日
【造本】文庫
【定価】506円(税込)
【ISBN】978-4-10-126627-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/126627/

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