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人気翻訳家である岸本佐知子氏が、鮮やかな言葉と写真で綴ったエッセイ集『死ぬまでに行きたい海』(新潮文庫)1/29発売!

PR TIMES / 2025年1月29日 13時15分



雑誌「MONKEY」で連載中の人気エッセイをまとめた作品集を1月29日に新潮文庫より刊行します。鬼がつくほどの出不精を自称する著者が、スケッチ代わりに撮った写真と共に場所の記憶を巡ります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1876/47877-1876-39d3856b5fb40f399c1cab104a894d3b-1044x1486.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


ルシア・ベルリン、ショーン・タン、ミランダ・ジュライなど数々の翻訳を手掛けてきた岸本さんですが、実はエッセイにも定評があることをご存じでしょうか?『ねにもつタイプ』や『なんらかの事情』(どちらも、ちくま文庫)『わからない』(白水社)など数々の著書に、この度『死ぬまでに行きたい海』(新潮文庫)が加わりました。


本作は、著者が出かけた先で見聞きしたままを書き留めたエッセイ集です。行き先は、思い出の場所であり、ずっと行ってみたかったところでもあり、記憶のなかということもあります。
青と白の境目があると思っていた富士山、鋸南で見届けた夏の終わり、赤坂のバブルの夜、そして父の故郷である丹波篠山。


この世に生きたすべての人の、言語化も記録もされない、本人すら忘れてしまっているような些細な記憶。そういうものが、その人の退場とともに失われてしまうということが、私には苦しくて仕方がない。どこかの誰かがさっき食べたフライドポテトが美味しかったことも、道端で見た花をきれいだと思ったことも、ぜんぶ宇宙のどこかに保存されていてほしい。(「丹波篠山」より)


と岸本さんは言います。翻訳の名手が贈る少し不思議なエッセイ集、ぜひお楽しみください。
著者が撮りためた数々の写真にも注目です!



■書籍内容紹介
思い出の場所やいつか行ってみたかったところ、そして記憶の中を旅してみると、思いがけず心を大きく動かされることを知る。ぼったくられたバリ島。父が生まれ育った丹波篠山。思っていたのと違ったYRP野比。幼馴染との経堂での奇妙な再会。出不精な著者が見つけた、懐かしさと新鮮さが入り混じる風景の数々は、なぜだか私たちを切なくさせる。翻訳の名手が贈る少し不思議なエッセイ集。


■著者紹介 :岸本佐知子(きしもと さちこ)
翻訳家。訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』『すべての月、すべての年』『楽園の夕べ』、リディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』『最初の悪い男』、ショーン・タン『内なる町から来た話』『セミ』、スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』『十二月の十日』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『楽しい夜』ほか、著書に『わからない』『死ぬまでに行きたい海』『ひみつのしつもん』ほか。2007年、『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞。


■書籍データ
【タイトル】死ぬまでに行きたい海
【著者名】岸本佐知子
【発売日】2025年1月29日
【造本】 文庫
【定価】935円(税込)
【ISBN】978-4-10-105641-8

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