『ポセイドン・アドベンチャー』の吹替“補完”版をWOWOWでオンエア!野澤雅子「吹替えの方がよかったと言われるのは役者としての醍醐味ですね」

PR TIMES / 2014年2月15日 10時29分



 WOWOWプライムでは、パニック映画の金字塔『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)の吹替“補完”版を2月15日に放送する。1991年2月17日にテレビ朝日系「日曜洋画劇場」で放送された際には、放送時間の都合で本編がおよそ95分に短縮されていた同作。もともとの上映時間は117分なので、およそ22分がカットされたことになる。当時はソフト化なども視野に入っていなかったため、そのカットされた部分の吹替えは行われなかった。後に市販されたDVDには、この1991年放送版の日本語吹替え音声が収録されてきたが、カットされた部分の追加収録はせずに、その箇所を英語音声に切り替えることで対応。吹替の世界に浸って最後まで楽しむことはできなかった。

 そこで今回の吹替“補完”版では、そのカットされた22分の吹替えを新たに追加収録。できる限り、当時参加した声優に同じ役柄の声を補完してもらい、亡くなられた方に関しては、代役の声優を起用。なるべく故人の声質に近づけて演じてもらうことで、117分のノーカット吹替版を完成させた。もちろんこの映画の吹替版がノーカットでテレビ放送されるのは初のこととなる。そこで今回は、1991年放送版およびWOWOW吹替“補完”版、両方の収録に参加した、磯部勉(フランク・スコット牧師役:ジーン・ハックマン)、野沢雅子(ロビン・シェルビー役:エリック・シーア)、そして演出を務めた福永莞爾氏に、当時の話を聞いた。

 収録を終えたばかりの福永氏が「やはりみんな20数年間元気でいたからこそ、この企画ができたんです」と切り出すと、野沢も「この企画がやれて、わたしはうれしいですよ。お話があったときはやります! と即答しました」と笑顔。続けて福永氏が「意外に分からないものですね。そんなに声って変わるもんじゃないなと思いました」と感心する通り、およそ23年前の声と、今回新たに収録した声が一つの作品として、うまい具合になじんでいる。「収録を始めるとよみがえってくるんですよ。あのときはああいう風にやったな、というのが、ちょっとしたシーンを見るだけでよみがえってくるんです。面白いもんですよ」と付け加える磯部の言葉に、野沢も「本当にそうですよね」とうなずいた。

 117分の作品をテレビ放送向けに約95分に再編集した1991年当時を振り返り、「内容をそこなわずにいかにカットするかが僕にとっては命でしたね」と述懐する福永氏。「今回、この素材を改めて観て思い出したんですが、とにかく細かくカットをしているんですよ。セリフも細かく切ってしまったし、動きも細かく切りました。特に後半はセリフがないくらいのアクションになっていくから、後ろの方はそのままの状態でも観ていられると思って、まずはとにかく前半の方を細かく切っていったんです。でも本当は後半の方にも切りたいシーンがあったんですけど、前の方をあまりにも細かく切り続けていたら、後半部分を切る前に尺が足りちゃった(笑)。だからと言ってまた最初からやり直すのも大変だから、そのままにしたんですよ」と今だから言える意外な事実を明かした。

 日本では、オリジナル言語の字幕版に敬意を払う人が多いが、その一方で、日本語吹替版に強い思い入れを抱く人も多い。そんな吹替えの魅力について「日本語版の方がしっくりくるという人も多いですよね。わたしは英語がダメな人ですから、細かいところまで意味が分かるというのがいいですよね」とコメントする野沢。それを踏まえて「お客さんには、オリジナル版よりも日本語吹替えの方がすばらしかったねと言ってもらえるようにやりたいなと、いつも考えています」と決意を語る磯部のコメントに、「吹替えの方がよかったと言われるのは役者としての醍醐味ですね」と賛同する野沢だった。

 1972年に製作された『ポセイドン・アドベンチャー』は、1970年代にパニック映画ブームを起こした大ヒット作。海底地震による大津波の影響で、豪華客船ポセイドン号は瞬く間に転覆する…。そんな大がかりなアイディアを壮大なスケールで映像化。勇気ある牧師役のジーン・ハックマンはじめ豪華キャスト陣が好演する。2006年には『ポセイドン』としてリメイクもされた。

★番組情報
土曜吹替劇場「ポセイドン・アドベンチャー」 2/15(土)よる7:45 [WOWOWプライム]
http://www.wowow.co.jp/pg_info/wk_new/008109.php

「ポセイドン・アドベンチャー」(c) 1972 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed 2000 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

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