第7回WOWOWシナリオ大賞 受賞作決定!

PR TIMES / 2014年3月19日 17時8分

 第7回WOWOWシナリオ大賞の受賞作が決定いたしました。応募総数544編の中から、大賞1編、優秀賞2編が選出されました。結果は以下の通りです。


<第7回WOWOWシナリオ大賞 受賞作一覧>
                  
大 賞 :「十月十日の進化論」   栄 弥生 (さかえ やよい)氏

優秀賞:「レフェリー!」   森戸 恭子 (もりと きょうこ)氏

    「ブサメン帝国、応答アリ」柳田 隆行(やなぎだ たかゆき)氏
                 三村 路子(みむら みちこ)氏


 大賞作品には賞金500万円、優秀賞作品には、それぞれ賞金100万円を贈呈いたします。
 また、今回の大賞受賞作「十月十日の進化論」については、2014年度内のドラマ化に向けて制作に入る予定です。

【お問い合わせ先】
(マスコミ関係)広報部  TEL03(4330)8080
(IR関係)IR経理部  TEL03(4330)8089


<第7回WOWOWシナリオ大賞 選評>
選考委員長 崔 洋一氏(映画監督)

 評価が定まった賞とも言える本大賞だが、それは同時に私たち審査・選考する者たち、そして応募者自身が固有の世界観を持って新たな物語を創造する闘いの場でもある。
世情とエンターテインメントは切っても切れない表裏として存在するのは、あまりにも一般論だが、その論を突破し、時に人間の深淵を描き、時に人間の滑稽かつ哀感に漂う表層をぬけぬけと描くことも映像メディアの使命であるのはあまりにも自明であろう。
なんとなく理解しているつもりの現実的な「枠」「ジャンル」を、誰が、どこで、壊してくれるのか、スリリングな出会いはこのシナリオ大賞の醍醐味でもある。
 本年度は、その意味においては、良質な序奏の期と言えるだろう。
 大賞の「十月十日の進化論」は、奇異とも思える好奇心と探究心がその主人公を支え、思いがけない妊娠が人生の機微として小気味良いテンポで描かれた、甘辛の「ホームドラマ」である。母と娘の自立と共生の普遍は、テレビ創成期よりの日本のお家芸ではあるが、本作はその伝統をきちんと受け継いだと評価した。
優秀賞「レフェリー!」の多様な独白が構成する新米サッカー審判員の心情の移ろいは、静かなドラマを編み出し、微笑ましくも温かい。サッカーへのこだわりを棄てない男の姿は、今をそれなりに生きる者たちの姿と重なる。
 同じく優秀賞「ブサメン帝国、応答アリ」の軽妙かつ、まるで青春漫画を読んでいる様な体感系学園コメディは素直に笑える。部活が「ディベート」とは作者のユニークな慧眼を評価したい。
 以上、来期へのさらなる進化と前進を願いつつ本年度の選評とする。

選考委員 大石 哲也氏(脚本家)

 パワーがないなぁ……これに尽きます。既成を打倒する野心もなければ、脳天とハートを激しく揺さぶるようなパンチ力もない。シナリオの体裁は整ってるし、それなりに工夫はしてるけど、どれも表層的で一番大事な「作家の想い」を痛切に感じさせてくれる作品には巡り会えませんでした。そんな中、「十月十日の進化論」は頭一つ抜けていたように思います。妊娠の過程と進化論を対比させる構成は消化しきれてない部分もありますが、試みとしてはユニークでした。キャラクターも独特で、一番作家性を感じました。「レフェリー!」は冒頭のナレーションの多さに辟易しましたが、中盤から終盤にかけてのドラマ作りには力を感じました。妙に深刻ぶらず、爽やかな空気感も作品に合っていたように思います。「ブサメン帝国、応答アリ」は高校生のディベート大会をスポコン映画風に仕立ててるところは挑戦的で買いですが、全てにおいて力不足。練り込みが足りない気がしました。

選考委員 渡辺 千穂氏(脚本家)

 全体的にト書きやセリフが上手で、読みやすい脚本が多かった。だけど、ただ「上手」というだけでは、埋もれてしまう。
 コンクールに出す方々には、「自分だけが持っている思い」「伝えたいこと」が強く、大きくあるはずだ。映像化前提にせよ、発想やシチュエーションも含め、自分でブレーキを踏んではおしまいです。映画でもドラマでも舞台でも、人の心を揺さぶるような煌めく脚本は、全開でアクセルを踏んで作られたものだと思います。
 大賞作品の「十月十日の進化論」は、女性ならではのテーマが、ちょっと変わった主人公のキャラクターにより、よい意味で中性的に描かれていた。父と母の関係性、主人公とそれぞれの関係が個性的で、テーマに対する確固たる定義がハッキリと伝わって来る脚本でした。
 優秀賞の「ブサメン帝国、応答アリ」は、青春ドラマにディベートを持って来る発想が面白かったです。
 選外の作品では、「誰かしらの光」が印象に残っています。設定や展開にやや強引さは感じられるものの、作者の思いが伝わってきました。

選考委員 野村 正昭氏(映画評論家)

 大賞受賞作「十月十日の進化論」は昆虫+妊娠という異色の設定が不思議な魅力を醸し出し、これがどう映像化されるのかが本当に楽しみ。
 優秀賞「レフェリー!」「ブサメン帝国、応答アリ」、そして惜しくも受賞を逃した最終候補作も力作揃いだった。当然ながら世相を反映して応募作には一定の傾向があり、ある年はそれが「震災」だったり「イジメ」や「虐待」だったりするのだが、今回はなぜか父娘の葛藤から和解へと至る物語が目についた。
 これは個人の視点から、足許の現実を見直そうという気分の表われなのか、それとも社会に対する絶望の反動で、半径数メートルの現実の中に引きこもってしまったのか、あるいは最初からドラマ化可能な枠組みを読まれているのか。そうした要素すべてが絡んでいるのか、まったく別の次元でそうなったのかは分からないが、エエーッ!こんな奇想天外な話をどう映像化するの!?と、こちらが頭を抱える作品も読んでみたいというのが、一選考委員の贅沢な注文です。

以 上

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