【全米図書賞受賞作『献灯使』の多和田葉子登壇】平成最後の年に『群像』が贈る文芸イベント <文学の夕べ「危機の時代、文学の言葉」>
PR TIMES / 2019年3月12日 18時40分
[画像: https://prtimes.jp/i/1719/2090/resize/d1719-2090-589407-0.jpg ]
日本文学を牽引する3人の作家、佐伯一麦、多和田葉子、松浦寿輝が「いま、この時代にこそ求められる文学の言葉」について語り合うトークイベントとサイン会を開催します。
私小説という地平から人間の営みを見つめる佐伯一麦、世界的視野を持つ全米図書賞受賞の多和田葉子、独自の視点で小説・詩・評論と縦横に表現を展開する松浦寿輝。文芸誌「群像」での連載作品が相次いで書籍化されるのを機に、この豪華な顔ぶれが一堂に会する本イベントが実現しました。
戦後創刊以来、日本文学史の潮流を生み出し続けてきた「群像」。会場には30年分の「群像」を展示し、平成文学の変遷を手にとることができます。
【イベント概要】
日時:2019年4月3日(水) 19:00~21:00
場所:東京都文京区音羽2-12-21講談社 26階レセプションルーム
参加費:2500円(ワンドリンク付き)
予約:http://urx3.nu/YxSo
佐伯一麦(さえき・かずみ)
1959年、宮城県仙台市生れ。仙台第一高等学校卒業。上京して雑誌記者、電気工などさまざまな職に就きながら、1984年「木を接ぐ」で「海燕」新人文学賞を受賞する。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、翌年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞。その後、帰郷して作家活動に専念する。1997年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛次郎賞、2007年『ノルゲNorge』で野間文芸賞、2014年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞をそれぞれ受賞。近著に『山海記』(3月20日発売)がある。
多和田葉子(たわだ・ようこ)
1960年、東京都生まれ。小説家、詩人。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、2005年にゲーテ・メダル、2009年に早稲田大学坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、2018年『献灯使』で全米図書賞など受賞多数。2016年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』などがある。
松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年、東京生まれ。詩人、小説家、東京大学名誉教授。88年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年『知の庭園―19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。同年「花腐し」で芥川賞、05年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、同年『半島』で読売文学賞。09年、詩集『吃水都市』で萩原朔太郎賞、14年、詩集『afterward』で鮎川信夫賞。15年『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞を受賞。17年、『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。近著に『人外』がある。
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