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トルコ・シリア大地震:ユニセフ事務局長、トルコ地震被災地訪問250万人の子どもが支援必要と訴え【プレスリリース】

PR TIMES / 2023年3月1日 20時45分



[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/2090/resize/d5176-2090-c51a786bfec295d696f9-2.jpg ]

【2023年2月28日 アンカラ(トルコ)発】

ユニセフ(国連児童基金)の事務局長キャサリン・ラッセルは2日間の日程でトルコを訪れ、2月初めにトルコ南東部とシリア北部を襲った巨大地震で被災した子どもたちや家族と面会しました。

* * *

2日間の日程を終えたラッセル事務局長は、水と衛生をはじめとする社会サービスや、被災した子どもたちへの心理社会的サポートの重要性を強調しました。ラッセルは、ガジアンテップにあるユニセフ支援の「子どもにやさしい空間」を訪れました。「子どもにやさしい空間」は子どもや親たちが安心でき、少しずつ日常を取り戻すためにメンタルヘルスサポートやカウンセリングを受けることができる、安全な場所です。また、カフラマンマラシュでシリア難民の家族などと会い、現在1万7,000人(その約3分の1が子ども)が暮らす仮設の住まいを視察しました。

ラッセル事務局長は、「今回の地震は、被災地の子どもたちにとってまさに天変地異といえる出来事でした。街を歩けば、まるで時間が止まったかのように、家族の日常生活の断片を目にします。破壊の規模は想像を絶するもので、どの建物も瓦礫と化している中、毛布やおもちゃ、子どもの本などを見かけました。自然による激しい力で壊され、もしくは終わりを迎えた幼い人生の、かすかな残像を見るようでした」と述べました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/2090/resize/d5176-2090-b4e46dbb28041ef7c98e-0.jpg ]

ユニセフは、トルコ政府の関係各省庁と緊密に協力しながら、被災した子どもや家族への心理社会的サポート、仮設学習スペースや子どもにやさしい空間の設置、離ればなれになった子どもやおとなの同伴者のいない子どもの特定と家族・養育者との再会、給水所・サービスの損害調査、被災者の健康・栄養ニーズの調査と特定を行ってきました。

トルコの地震被災地では、250万人の子どもたちが緊急の人道支援を必要としています。ユニセフはこれまでに、16万3,000人以上の子どもを含む27万7,000人近くに、衛生用品、防寒着、電気ストーブ、毛布などの命を守るための物資を届けてきました。また、ユニセフはパートナーを通じて、被災地やその他の都市で19万8,000人以上の人々に心理的応急処置やレクリエーション活動を提供しています。

カフラマンマラシュの避難所で、ラッセル事務局長は28歳の4児の母から、最初の地震で目が覚めたとき、「この世の終わりかと思った」との話を聞きました。「彼女は悲鳴と叫び声を聞き、それから真っ暗になった、と話しました。家族全員が無事だったことに感謝しつつも、子どもたちの心の傷が完全に癒えるには長い時間がかかると思う、と不安を口にしていました。 だからこそ、被災した子どもたちに心理社会的サポートを提供することが極めて重要なのです」とラッセルは述べました。

[画像3: https://prtimes.jp/i/5176/2090/resize/d5176-2090-aa227392cf8e79e75c77-1.jpg ]

地震とその後の無数の余震は、何百万人もの子どもたちの人生を一変させました。多くの子どもたちが恐怖と混乱の中、心理社会的サポートを切実に必要とする状態に陥っています。ラッセル事務局長は、ユニセフが支援する子どもにやさしい施設を訪れ、自分にとって良い思い出やポジティブな気持ちを呼び起こす場所の絵を描いている子どもたちとも交流しました。8歳の女の子ヤグムールさんはラッセル事務局長に、「他の子どもたちが元気になったと聞いて、私も安心した」と話しました。

「この地震がもたらした物理的な破壊は誰の目にも明らかですが、目に見えない、子どもたちの心への被害も同様に深刻です。だからこそ、心理社会的サポートが、子どもたちが日常を取り戻し、家族が生活を再建するために重要な役割を果たすのです。子どもたちが自分の感情を表現し、他者とつながり、安心感を取り戻すための安全な空間を提供することで、私たちは子どもたちの心の傷を癒し、回復を支援することができるのです」と、ラッセル事務局長は語ります。

ユニセフは、子どもたちを一刻も早く学習環境に戻すことにも取り組んでいます。ユニセフでは、学校の被害状況を把握し、早急な修理や仮設学習スペースの設置の準備を進めています。

ユニセフは、トルコで150万人の子どもを含む300万人に緊急に必要な物資および水・衛生、保健・栄養、子どもの保護、教育、弱い立場の子どもへの人道的現金給付などの緊急支援を提供するために1億9,600万米ドルを要請しています。

* * *

ユニセフ「自然災害緊急募金」ご協力のお願い
地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害に苦しむ子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っています。その活動を支えるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「自然災害緊急募金」を受け付けております。トルコ・シリア国境で発生した地震の影響を受けた子どもを含む、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

1. クレジットカード/コンビニ/ネットバンクから
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/disaster/2010.htm

2. 郵便局(ゆうちょ銀行)から
振替口座:00190-5-31000/口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

※公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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